1. 実験結果に対する有効数字の計算が具体的にできる
2. 電流計と電圧計の精度をもとに、測定結果をレポートにまとめることができる
3. 製作演習の発表会で、自分の担当した部分の成果を会場で発表できる
概要:
電気回路や電気磁気学で学んだ基本的法則や現象を実験により確認することで、電気電子工学の基礎知識をより深く理解する。また、電気電子工学実験に欠かすことのできない測定データの分析・整理、実験結果に対する考察を行い、報告書にまとめる能力を身につける。残り12月からは、知識を詰め込むだけではなく、演習・実演を通して自ら積極的に考え、自主的にテーマに取り組むことにより「ものづくり」に優れた技術者の育成を目標とする製作演習を実施し、創造的思考力を身につける。
授業の進め方・方法:
注意点:
・本実験は講義で学習した内容をベースに工学実験テーマを各1週(各4時間)で前半部を行い、一方、後半の製作演習では、1つのテーマを元に、複数の班に分かれて1つの創成物を完成させる。
・工学実験テーマでは、それぞれのテーマに対して、実験点4割、レポート点6割で評価する。レポート点6割のうち、内容の理解、考察、文章表現などで5割分で「知識の基本的な理解」として評価し、レポート完成点を1割で、「態度志向性」の「自己管理」として評価する。一方、実験点4割は実技の取り組みを「態度志向性」の「主体性」として評価する。
・製作演習では、製作演習テーマ1つに対して、各班での成果をプレゼンし、「総合的な学習経験と創造的思考力」の中で「その他」の評価方法枠で評価する。
・工学実験パート(試験含む)と製作演習パートでそれぞれに評点を算出し、60:40で合計の評点を算出する。
・中間試験時に、実験の試験を全員に対して実施するが、期末試験では試験を実施しない。
・工学実験テーマではテーマ毎にレポートを提出し、未提出レポートがある場合学年成績を59点以下とする。
・レポートの提出遅れに対して、その遅れに相応した減点を実施する。
◎事前準備:1学年と2学年前期の実験等の内容が必要になる。テキストなどを復習しておくこと。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 物理、化学、情報、工学についての基礎的原理や現象を、実験を通じて理解できる。 | 2 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後16 |
物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 2 | 後1,後2,後3,後4,後7,後9 |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 2 | 後1,後2,後3,後4,後7,後9 |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 2 | 後1,後2,後3,後4,後7,後9 |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 2 | 後3,後4,後5,後6,後7 |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 2 | 後3,後4,後5,後6,後7 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 電気・電子系分野 | 電気回路 | 電荷と電流、電圧を説明できる。 | 3 | 後3,後4,後5,後6,後7,後9 |
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。 | 3 | 後3,後4,後5,後6,後7 |
キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。 | 3 | 後5,後7 |
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。 | 3 | 後7 |
ブリッジ回路を計算し、平衡条件を求められる。 | 3 | 後7 |
分野横断的能力 | 態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 身内の中で、周囲の状況を改善すべく、自身の能力を発揮できる。
| 2 | 後10,後11,後12,後13,後14,後16 |
日常生活の時間管理、健康管理、金銭管理などができる。常に良い状態を維持するための努力を怠らない。 | 2 | 後10,後11,後12,後13,後14,後16 |
学生であっても社会全体を構成している一員としての意識を持って、行動することができる。 | 2 | 後10,後11,後12,後13,後14,後16 |