要素製図

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 要素製図
科目番号 0044 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産システム工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 最新 機械製図(実教出版)/自作プリント
担当教員 川合 政人

到達目標

1.寸法公差,幾何公差,表面性状の意味を理解し,図示できる.
2.ねじおよびボルト・ナットの図面を作成できる.
3.軸およびキーの図面が作成できる
4.軸継手の図面が作成できる
5.軸受の図面が作成できる
6.歯車の図面が作成できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1部材において適切な寸法公差,幾何公差,表面性状を選択することができる.寸法公差,幾何公差,表面性状の意味を理解し,図示できる.寸法公差,幾何公差,表面性状を図示できない.
評価項目2規格から正確にねじおよびボルト・ナットの図面を作成できる.ねじおよびボルト・ナットの図面の書き方を理解している.ねじおよびボルト・ナットの図面が描けない.
評価項目3規格から正確に軸およびキーの図面を作成できる.軸およびキーの図面の書き方を理解している.軸およびキーの図面が描けない.
評価項目4規格から正確に軸継手の図面を作成できる.軸継手の図面の書き方を理解している.軸継手の図面が描けない.
評価項目5規格から正確に軸受の図面を作成できる.軸受の図面の書き方を理解している.軸受の図面が描けない.
評価項目6規格から正確に歯車の図面を作成できる.歯車の図面の書き方を理解している.歯車の図面が描けない.

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
本講義では,機械要素(ねじ,軸,軸継手,歯車など)についての基礎知識および機械要素を表現するための基礎知識であるJIS製図規格を学習し,CADによる作図演習を行う.また,図面が機械系技術者の情報伝達手段として重要であることを意識し,正確な図面作成を心がけ,後に行う設計製図の基礎能力を養う.
授業の進め方・方法:
図面は技術者間の製品情報伝達に重要であるため正確に作成することを心がける.また,実際の作図では指示を待つのではなく各自どんどん進めることが必要である.
注意点:
作図演習においては課題を写すだけでは意味が無い,まして他人のまねばかりしてはいけない.作図するときは実際にそのものを加工する側にたった図面を作図する必要がある.そのため工作実習による各パートの加工工程を十分に理解し,考えながら作業することが重要である.

※本講義で扱う内容はすべてコアである.機械系の卒業生として習得していて当然の知識として期待されることに留意してほしい.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス(0.5h)
寸法公差,幾何公差,表面性状(0.5h)
・学習意義・評価方法について理解する
・寸法公差,幾何公差,表面性状の表記法について理解する
2週 寸法公差,幾何公差,表面性状(2h) ・寸法公差,幾何公差,表面性状の表記法について理解する
3週 機械要素の製図(ねじ・ボルトナット)(2h) ・ねじ,ねじ部品についての種類,表記法を理解し,実際に作図できる
4週 機械要素の製図(ねじ・ボルトナット)(2h) ・ねじ,ねじ部品についての種類,表記法を理解し,実際に作図できる
5週 機械要素の製図(軸およびキー・ピン)(2h) ・歯車などを軸に固定するキー・ピン等と軸についての種類,表記法を理解し,実際に作図できる.
6週 機械要素の製図(軸およびキー・ピン)(2h) ・歯車などを軸に固定するキー・ピン等と軸についての種類,表記法を理解し,実際に作図できる.
7週 機械要素の製図(軸継手)(2h) ・回転軸の接合に使用される軸継手に関して,種類,用途を理解し,実際に作図できる.
8週 機械要素の製図(軸継手)(2h) ・回転軸の接合に使用される軸継手に関して,種類,用途を理解し,実際に作図できる.
2ndQ
9週 機械要素の製図(軸継手)(2h) ・回転軸の接合に使用される軸継手に関して,種類,用途を理解し,実際に作図できる.
10週 機械要素の製図(軸受)(2h) ・軸を受ける軸受けに関して,種類,用途を理解し,実際に作図できる.
11週 機械要素の製図(軸受)(2h) ・軸を受ける軸受けに関して,種類,用途を理解し,実際に作図できる.
12週 機械要素の製図(歯車)(2h) ・歯車の各部名称,寸法の算出方法を理解し,実際に作図できる.
13週 機械要素の製図(歯車)(2h) ・歯車の各部名称,寸法の算出方法を理解し,実際に作図できる.
14週 歯車の転位係数,転位量(2h) ・歯車の転位係数,転位量を理解し,転位歯車の作図ができる.
15週 歯車の転位係数,転位量(2h) ・歯車の転位係数,転位量を理解し,転位歯車の作図ができる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野製図図面の役割と種類を適用できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
製図用具を正しく使うことができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
線の種類と用途を説明できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
物体の投影図を正確にかくことができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
製作図の書き方を理解し、製作図を作成することができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。3前1,前2
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの機械要素の図面を作成できる。3前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
機械設計ねじ、ボルト・ナットの種類、特徴、用途、規格を理解し、適用できる。2前3,前4
軸の種類と用途を理解し、適用できる。2前5,前6
軸継手の種類と用途を理解し、適用できる。2前7,前8,前9
滑り軸受の構造と種類を説明できる。2前10,前11
転がり軸受の構造、種類、寿命を説明できる。2前10,前11
歯車の種類、各部の名称、歯型曲線、歯の大きさの表し方を説明できる。2前12,前13,前14,前15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力0000000
専門的能力00000100100
分野横断的能力0000000