到達目標
1.実験に用いる器具,機器の名称,使用法に習熟して,安全で正確な実験をすることができる.
2.これまで学んだ化学の基礎知識をもとに,実験内容を理解することができる.
3.共同実験者と協力して実験を行い,得られたデータをまとめて,適切なレポートを作成することができる.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 種々のガラス器具や機器についてその取り扱いや使用目的を知り,正確かつ迅速な実験を行うことができる. | 器具や機器の名称を知り,その取り扱いができる. | 器具や機器の名称が分からず,その使用法を理解していない. |
評価項目2 | 実験内容を完全に理解し,担当の教職員の質問に正確に答えることができる.さらに,理解が不十分な共同実験者に対してガイダンスすることができる. | 実験を遂行する上で必要最低限の知識を持ち,間違いのない実験をすることができる. | 実験内容が理解できず,どのようにして実験すればよいのかが理解していない. |
評価項目3 | 協調性があり,共同実験者と互いに啓発しながら実験ができる.正確な結果を得ることができ,さらに,簡明で平易なレポートを期日までに提出することができる. | 共同実験者と協調して実験ができる.レポートは必ず提出することができる. | 共同実験者と協調できず,傍観者的態度で臨むことが多く,レポートを提出できない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
化学は物質に関する様々な事柄(性質や反応など)を研究する学問である.化学I,化学IIAにおいて基礎的な知識を学んできた.
本科目においては,6テーマの基本的な実験を行うことにより,少しでも化学の本質を理解してもらおうとするものである.
授業の進め方・方法:
教室と実験室の隔週科目.
実験テーマに関する講義等を行い,翌週に実験室にて実験を行う.実験室ではテキスト(プリント)と筆記用具を持参し,担当教員の指示のもとで,静粛に行う.
各実験終了後には報告書(レポート)の提出を求める.
注意点:
<教室>
・過度な私語や,指示に従わない,寝るなどの行為は厳禁とし,減点対象とする.実験テーマに関する講義のため,集中して取り組むこと.
<実験室>
・別紙にて,配布する.概要は服装や靴に関すること,時間に関すること,実験前・実験中・実験後に関すること.
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス |
防災の観点から,実験室の様々な設備と使い方,および安全に実験を行うために必要なことを修得する. 実験をするために必要な知識(モル濃度,規定度,化学式,化学反応式等)を復習し,理解できる. 客観的で誰が読んでもすぐわかるような実験報告書(レポート)の書き方を修得する.
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2週 |
テーマ1 各種物質の分離方法 |
天秤,ガスバーナーの使い方が理解でき,実験装置を組み立てることができる.
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3週 |
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分離実験の手法を理解でき,レポートが提出できる.
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4週 |
テーマ2 温度による固体の溶解度と再結晶 |
固体の溶解度について,その理論を理解し,実験することができる.
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5週 |
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役割分担や協力ができ,クラス全体で情報を共有し,作図することができ,レポートが提出できる.
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6週 |
テーマ3 中和適定による食酢中の酢酸の定量 |
定量分析の基礎である中和滴定について理解できる.
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7週 |
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濃度を理解でき,使用できる.実験結果から市販食酢中の酢酸の含有量を求めることができ,レポートが提出できる.
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8週 |
中間試験 |
実験器具,操作,注意点などを再認識している.
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4thQ |
9週 |
試験答案返却・解答解説 テーマ4 金属と酸の反応 |
間違った問題の正答を求めることができる. 硫酸と硝酸の特徴や性質を各種金属の反応を通して理解し,観察することができる.
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10週 |
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試薬を安全に取り扱うことができ,公害との関連について理解でき,レポートが提出できる.
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11週 |
テーマ5 酸化還元反応① ~電池と電気分解~ |
身近な酸化還元反応を理解し,電池と電気分解の仕組みが理解できる.
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12週 |
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反応の原理を理解し,水溶液の変化や析出物などを確認し,レポートが提出できる.
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13週 |
テーマ6 酸化還元反応② 〜熱化学方程式〜 |
基本的な化学の知識を用いて,熱化学方程式を立てることができ,発熱反応についてデータをまとめることができる.
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14週 |
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反応の原理やデータを用いて,ものづくりにおける苦労や工夫をまとめて,レポートが提出できる.
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15週 |
期末試験 |
実験器具,操作,注意点などを再認識している.
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 物理 | 力学 | 物体に作用する力を図示することができる。 | 3 | |
力の合成と分解をすることができる。 | 3 | |
力のモーメントを求めることができる。 | 3 | |
角運動量を求めることができる。 | 3 | |
角運動量保存則について具体的な例を挙げて説明できる。 | 2 | |
剛体における力のつり合いに関する計算ができる。 | 3 | |
重心に関する計算ができる。 | 3 | |
一様な棒などの簡単な形状に対する慣性モーメントを求めることができる。 | 2 | |
剛体の回転運動について、回転の運動方程式を立てて解くことができる。 | 2 | |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 力学 | 力は、大きさ、向き、作用する点によって表されることを理解し、適用できる。 | 4 | |
一点に作用する力の合成と分解を図で表現でき、合力と分力を計算できる。 | 4 | |
一点に作用する力のつりあい条件を説明できる。 | 4 | |
力のモーメントの意味を理解し、計算できる。 | 4 | |
偶力の意味を理解し、偶力のモーメントを計算できる。 | 4 | |
着力点が異なる力のつりあい条件を説明できる。 | 4 | |
重心の意味を理解し、平板および立体の重心位置を計算できる。 | 4 | |
すべり摩擦の意味を理解し、摩擦力と摩擦係数の関係を説明できる。 | 4 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 40 | 0 | 0 | 0 | 0 | 60 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 0 | 0 | 0 | 0 | 60 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |