化学ⅡB

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 化学ⅡB
科目番号 0049 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産システム工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 PEL化学 実教出版/プリント  参考 化学基礎 数研出版   
担当教員 嶋田 真一,水野 章敏

到達目標

1.実験に用いる器具,機器の名称,使用法に習熟して,安全で正確な実験をすることができる.
2.これまで学んだ化学の基礎知識をもとに,実験内容を理解することができる.
3.共同実験者と協力して実験を行い,得られたデータをまとめて,適切なレポートを作成することができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1種々のガラス器具や機器についてその取り扱いや使用目的を知り,正確かつ迅速な実験を行うことができる.器具や機器の名称を知り,その取り扱いができる.器具や機器の名称が分からず,その使用法を理解していない.
評価項目2実験内容を完全に理解し,担当の教職員の質問に正確に答えることができる.さらに,理解が不十分な共同実験者に対してガイダンスすることができる.実験を遂行する上で必要最低限の知識を持ち,間違いのない実験をすることができる.実験内容が理解できず,どのようにして実験すればよいのかが理解していない.
評価項目3協調性があり,共同実験者と互いに啓発しながら実験ができる.正確な結果を得ることができ,さらに,簡明で平易なレポートを期日までに提出することができる.共同実験者と協調して実験ができる.レポートは必ず提出することができる.共同実験者と協調できず,傍観者的態度で臨むことが多く,レポートを提出できない.

学科の到達目標項目との関係

函館高専教育目標 B 説明 閉じる

教育方法等

概要:
化学は物質に関する様々な事柄(性質や反応など)を研究する学問である.化学I,化学IIAにおいて基礎的な知識を学んできた.

本科目においては,6テーマの基本的な実験を行うことにより,少しでも化学の本質を理解してもらおうとするものである.
授業の進め方・方法:
教室と実験室の隔週科目.

実験テーマに関する講義等を行い,翌週に実験室にて実験を行う.実験室ではテキスト(プリント)と筆記用具を持参し,担当教員の指示のもとで,静粛に行う.

各実験終了後には報告書(レポート)の提出を求める.
注意点:
<教室>
・過度な私語や,指示に従わない,寝るなどの行為は厳禁とし,減点対象とする.実験テーマに関する講義のため,集中して取り組むこと.
<実験室>
・別紙にて,配布する.概要は服装や靴に関すること,時間に関すること,実験前・実験中・実験後に関すること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 防災の観点から,実験室の様々な設備と使い方,および安全に実験を行うために必要なことを修得する.
実験をするために必要な知識(モル濃度,規定度,化学式,化学反応式等)を復習し,理解できる.
客観的で誰が読んでもすぐわかるような実験報告書(レポート)の書き方を修得する.
2週 テーマ1
各種物質の分離方法
天秤,ガスバーナーの使い方が理解でき,実験装置を組み立てることができる.
3週 分離実験の手法を理解でき,レポートが提出できる.
4週 テーマ2
温度による固体の溶解度と再結晶
固体の溶解度について,その理論を理解し,実験することができる.
5週 役割分担や協力ができ,クラス全体で情報を共有し,作図することができ,レポートが提出できる.
6週 テーマ3
中和適定による食酢中の酢酸の定量 
定量分析の基礎である中和滴定について理解できる.
7週 濃度を理解でき,使用できる.実験結果から市販食酢中の酢酸の含有量を求めることができ,レポートが提出できる.
8週 中間試験 実験器具,操作,注意点などを再認識している.
4thQ
9週 試験答案返却・解答解説

テーマ4
金属と酸の反応
間違った問題の正答を求めることができる.
硫酸と硝酸の特徴や性質を各種金属の反応を通して理解し,観察することができる.
10週 試薬を安全に取り扱うことができ,公害との関連について理解でき,レポートが提出できる.
11週 テーマ5
酸化還元反応①
~電池と電気分解~
身近な酸化還元反応を理解し,電池と電気分解の仕組みが理解できる.
12週 反応の原理を理解し,水溶液の変化や析出物などを確認し,レポートが提出できる.
13週 テーマ6
酸化還元反応②
〜熱化学方程式〜
基本的な化学の知識を用いて,熱化学方程式を立てることができ,発熱反応についてデータをまとめることができる.
14週 反応の原理やデータを用いて,ものづくりにおける苦労や工夫をまとめて,レポートが提出できる.
15週 期末試験 実験器具,操作,注意点などを再認識している.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理力学物体に作用する力を図示することができる。3
力の合成と分解をすることができる。3
力のモーメントを求めることができる。3
角運動量を求めることができる。3
角運動量保存則について具体的な例を挙げて説明できる。2
剛体における力のつり合いに関する計算ができる。3
重心に関する計算ができる。3
一様な棒などの簡単な形状に対する慣性モーメントを求めることができる。2
剛体の回転運動について、回転の運動方程式を立てて解くことができる。2
専門的能力分野別の専門工学機械系分野力学力は、大きさ、向き、作用する点によって表されることを理解し、適用できる。4
一点に作用する力の合成と分解を図で表現でき、合力と分力を計算できる。4
一点に作用する力のつりあい条件を説明できる。4
力のモーメントの意味を理解し、計算できる。4
偶力の意味を理解し、偶力のモーメントを計算できる。4
着力点が異なる力のつりあい条件を説明できる。4
重心の意味を理解し、平板および立体の重心位置を計算できる。4
すべり摩擦の意味を理解し、摩擦力と摩擦係数の関係を説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題合計
総合評価割合40000060100
基礎的能力40000060100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000