概要:
この講義ではモノ作りの基本である機械工作技術を変形加工、付加加工、除去加工の観点から工作手段、工作機械と工具などに関して学ぶ。
授業の進め方・方法:
実習工場で行う機械工作実習と関連させて考えると理解しやすい。一つのモノを製作する方法はいくつかある。材料の塊から一部を「切断・削り取り」により形を作り上げる除去加工、「その逆の手法」の付加加工、材料の形を変えて造形する変形加工などがある。その中でどの加工法が適当かを考えてほしい。講義の中盤は除去加工による機械工作法を対象とする。工作機械の構造、機構および被削材と工具の相対運動により加工される形状の違いと特徴、問題点を考えながら学習するとさらに理解が深まる。関連する科目は、機械工学コースの2・3年機械工作実習、3年設計製図、精密加工学など。
注意点:
◎講義中の携帯電話の使用,居眠りは減点とする.
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 工作 | 鋳物の作り方、鋳型の要件、構造および種類を説明できる。 | 1 | 後2 |
鋳型の要件、構造および種類を説明できる。 | 1 | 後3 |
精密鋳造法、ダイカスト法およびその他の鋳造法における鋳物の作り方を説明できる。 | 1 | 後3 |
鋳物の欠陥について説明できる。 | 1 | 後3 |
溶接法を分類できる。 | 1 | 後4 |
ガス溶接の接合方法とその特徴、ガスとガス溶接装置、ガス溶接棒とフラックスを説明できる。 | 1 | 後4 |
アーク溶接の接合方法とその特徴、アーク溶接の種類、アーク溶接棒を説明できる。 | 1 | 後4,後5 |
サブマージアーク溶接、イナートガスアーク溶接、炭酸ガスアーク溶接で用いられる装置と溶接のしくみを説明できる。 | 1 | 後5 |
塑性加工の各加工法の特徴を説明できる。 | 1 | 後5,後10 |
鍛造とその特徴を説明できる。 | 1 | 後5,後10 |
プレス加工とその特徴を説明できる。 | 1 | 後6 |
転造、押出し、圧延、引抜きなどの加工法を説明できる。 | 1 | 後7 |
切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。 | 1 | 後11 |
バイトの種類と各部の名称、旋盤の種類と構造を説明できる。 | 1 | 後11 |
フライスの種類と各部の名称、フライス盤の種類と構造を説明できる。 | 1 | 後14 |
ドリルの種類と各部の名称、ボール盤の種類と構造を説明できる。 | 1 | 後13 |
切削工具材料の条件と種類を説明できる。 | 1 | 後12 |
切削速度、送り量、切込みなどの切削条件を選定できる。 | 1 | 後12,後13 |
切削のしくみと切りくずの形態、切削による熱の発生、構成刃先を説明できる。 | 1 | 後13 |