情報工学実験Ⅱ

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 情報工学実験Ⅱ
科目番号 0079 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 生産システム工学科 対象学年 3
開設期 2nd-Q,3rd-Q,4th-Q 週時間数 2nd-Q:4 3rd-Q:4 4th-Q:4
教科書/教材 プリント
担当教員 佐藤 恵一,高橋 直樹,後藤 等,河合 博之,三島 裕樹

到達目標

1. ディジタルICを用い、論理回路をつくることができる。
2.ネットワークの基本的な設計ができ、ルータの基本設定を行いネットワークの構築ができる。
3.プログラムのアルゴリズムを設計し、プログラムを作成することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
論理回路仕様に基づき、組合せ論理回路、順序回路を設計し、構成することができる。さらにその応用について説明できる。誤動作の原因を自力で発見し、解決できる。仕様に基づき、組合せ論理回路や順序回路を設計し、構成することができる。仕様に基づき、組合せ論理回路や順序回路を設計し、構成することができない。
ネットワークネットワークの設計手法を理解し、実際に構築することができる。ネットワークの設計手法を理解することができる。ネットワークの設計手法を理解することができない。
ソフトウェア (アルゴリズム・プログラム)与えられた課題のアルゴリズムを設計し、プログラムを作成することができる。与えられた課題のアルゴリズムを理解することができる。与えられた課題のアルゴリズムを理解することができない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
これまでの授業で理論的に習得した知識をもとに、各実験テーマに取り組むことを通じて、自発的に取り組むことを意識付け、知識を確実に身につけることを目的とする。また、実験実習の基礎的な方法を習得しながら専門分野の基礎技術を体得し、技術的課題に関して自分の考えをまとめる能力も養う。
「ネットワーク」の実験は、銀行系オンラインシステムの開発に従事した教員が、その経験を活かして行う。
授業の進め方・方法:
1. 実験機器の取り扱いには十分に注意し、感電等の事故を起こさないように細心の注意をはらう。
2. 実験中はできるだけ自分達で問題を解決し、応用力を養うと同時に各自の分担作業を責任もって遂行する。
3. 正しい報告書を作成し、提出期限までに提出する。
注意点:
実験レポートはすべてのテーマ提出しなければならない。
実験を欠席した場合は、その実験テーマ担当教員に連絡をとり、再実験を行うこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
2ndQ
9週 ガイダンス 実験内容、進め方、班構成、評価方法など理解する。
10週 論理回路に関する実験1 基本論理ゲートの動作が説明できる。
11週 論理回路に関する実験2 仕様に基づき、組合せ論理回路を作ることができる。
12週 ネットワークに関する実験1 ネットワーク接続ケーブルの作成することができる。ルータの基本設定ができる。
13週 ネットワークに関する実験2 ネットワーク接続ケーブルの作成することができる。ルータの基本設定ができる。
14週 プログラミングに関する実験1 Unixのコマンドやプログラム演習行い、Unixの基礎知識を理解する。
15週 プログラミングに関する実験1 Unixのコマンドやプログラム演習行い、Unixの基礎知識を理解する。
16週 ガイダンス
レポート整理
後期
3rdQ
1週 論理回路に関する実験3 各種フリップフロップの動作を説明できる。
禁止入力の意味と対策を説明できる。
2週 論理回路に関する実験4 ラッチとフリップフロップの違いを説明できる。
3週 ネットワークに関する実験3 ルータの基本設定(コマンドモード、設定内容の確認、IPアドレスの設定)ができる。RIPの設定ができる。
4週 ネットワークに関する実験4 経路集約を理解することができる。
5週 プログラミングに関する実験2 プログラムをタイプするだけでなく、ドキュメント作成し、アルゴリズム設計ができるようにする。1つの課題について複数のアルゴリズムで検討し、適切な論理設計ができる。課題を通じてプログラムを作成するために必要な論的思考ができる。
6週 プログラミングに関する実験2 プログラムをタイプするだけでなく、ドキュメント作成し、アルゴリズム設計ができるようにする。1つの課題について複数のアルゴリズムで検討し、適切な論理設計ができる。課題を通じてプログラムを作成するために必要な論的思考ができる。
7週 ガイダンス
レポート整理日
8週 論理回路に関する実験5 各種フリップフロップの動作を説明できる。
バイナリカウンタの動作を説明できる。
4thQ
9週 論理回路に関する実験6 仕様に基づき、順序回路(同期カウンタ)を作ることができる。
10週 ネットワークに関する実験5 ダイナミックルート、スタティックルートが理解できる。
11週 ネットワークに関する実験6 デフォルトルートが理解できる。世界中のコンピュータが通信可能のとなる仕組みを理解できる。
12週 プログラミングに関する実験3 プログラムをタイプするだけでなく、ドキュメント作成し、アルゴリズム設計ができるようにする。1つの課題について複数のアルゴリズムで検討し、適切な論理設計ができる。課題を通じてプログラムを作成するために必要な論的思考ができる。
13週 プログラミングに関する実験3 プログラムをタイプするだけでなく、ドキュメント作成し、アルゴリズム設計ができるようにする。1つの課題について複数のアルゴリズムで検討し、適切な論理設計ができる。課題を通じてプログラムを作成するために必要な論的思考ができる。
14週 学科講演会 講演を聞くことで、自身の将来のキャリア形成に役立てる。
15週 レポート整理
16週 レポート整理

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。3
専門的能力分野別の専門工学情報系分野情報通信ネットワークプロトコルの概念を説明できる。3
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。3
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。3
インターネットの概念を説明できる。3
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。3
主要なサーバの構築方法を説明できる。3
ネットワークを構成するコンポーネントの基本的な設定内容について説明できる。3
無線通信の仕組みと規格について説明できる。3
有線通信の仕組みと規格について説明できる。3
基本的なルーティング技術について説明できる。3
分野別の工学実験・実習能力情報系分野【実験・実習能力】情報系【実験・実習】与えられた問題に対してそれを解決するためのソースプログラムを、標準的な開発ツールや開発環境を利用して記述できる。4後4,後5,後11,後12
与えられた仕様に合致した組合せ論理回路や順序回路を設計できる。4後1,後7,後8
基礎的な論理回路を構築し、指定された基本的な動作を実現できる。4後1,後7,後8

評価割合

試験発表相互評価取り組み姿勢・態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合00040060100
基礎的能力0001002030
専門的能力0002004060
分野横断的能力000100010