コンピュータ工学

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 コンピュータ工学
科目番号 0117 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産システム工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 なし(配布プリント)/図解 コンピュータアーキテクチャ入門 [第3版] (堀 桂太郎 /森北出版)
担当教員 小山 慎哉

到達目標

1.コンピュータの動作原理について説明できる。
2.周辺機器とデータをやりとりする仕組みを理解している。
3.CPUの基本的な設計ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1コンピュータの動作原理について、各構成部の役割を踏まえて説明できる。コンピュータの動作原理について、説明できる。コンピュータの動作原理について説明できない。
評価項目2入出力インタフェースの仕組みについて、通信方式に言及しながら説明できる。入出力インタフェースの仕組みを理解している。入出力インタフェースの仕組みを理解していない。
評価項目3CPUの基本的な設計ができる。CPUの設計についての基本的知識を理解している。CPUの設計方法を理解していない。

学科の到達目標項目との関係

函館高専教育目標 B 説明 閉じる

教育方法等

概要:
コンピュータシステムの基本的な仕組みについて、コンピュータアーキテクチャ・論理回路などで学んだことを基本として、発展的な内容を学ぶ。その後、キャッシュや仮想記憶などのメモリシステム、入出力装置とのインタフェース技術、割り込み処理、パイプライン処理などの高速処理技術について学ぶ。最後に簡単なコンピュータの設計手法に関して学ぶ。
授業の進め方・方法:
この科目は、2年次科目の「コンピュータアーキテクチャ」および3年次科目の「論理回路」の知識が基礎となるので、しっかり復習をしておくこと。
<関連科目>コンピュータアーキテクチャ、論理回路、情報工学実験Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ
注意点:
数回課題を課すので、予習・復習をした上で授業に臨むこと。
教育到達目標評価 定期試験80%(B),課題20%(B)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス・ノイマン型コンピュータ ノイマン型コンピュータの特徴と基本構成を理解できる。
2週 演算回路 ALUの基本構成と構成要素について説明できる。
3週 マシンサイクル 8085を例に、マシンサイクルの種類と制御の仕組みを説明できる。
4週 メモリ回路・I/Oポート メモリからの読み取り、メモリへの書き込み制御の仕組みを説明できる。また、I/Oポートの制御方法について説明できる。
5週 D/A変換・A/D変換 D/A変換回路、A/D変換回路の原理を説明できる。
6週 シリアル通信 シフトレジスタを用いたシリアル通信の仕組みを説明できる。
7週 ハーバードアーキテクチャ ハーバードアーキテクチャの特徴、RISCとCISCの違いを説明できる。
8週 中テスト 後期1週~7週の学習内容についての理解度を確認する。
4thQ
9週 答案返却と解説・割り込み処理 間違った問題の正答を求めることができる。割り込み制御の考え方と、プライオリティエンコーダの仕組みを理解できる。
10週 パイプライン処理と高速化手法 パイプライン処理とその他高速化手法を説明できる。
11週 キャッシュメモリと仮想記憶 キャッシュメモリや仮想記憶の必要性とその概要を説明できる。
12週 入出力アーキテクチャ 入出力制御方式、DMAの仕組みを理解できる。
13週 CPU設計演習(1) 簡易コンピュータのCPU設計手法について理解する。
14週 CPU設計演習(2) 簡易コンピュータのメモリ回路や信号発生回路を設計できる。
15週 学年末試験
16週 答案返却と解説 学習内容をテストで確認し、間違った問題の正答を求めることができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力2000001030
専門的能力6000001070
分野横断的能力0000000