Webシステム

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 Webシステム
科目番号 0119 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産システム工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 配布PDF
担当教員

到達目標

Webシステムを実現するために必要な技術要素を理解し、Webシステムを実装する技術力を身に着けている。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安(可)
評価項目1Webシステムを構成する基礎技術だけでなく、実践的な技術も理解しており、Webシステムの開発に、それらを活用することができる。Webシステムを実現するために必要な基礎技術を理解しており、それらをもとにWebシステムを実装することができる。Webシステムを実現するために必要な基礎技術を理解しておらず、基礎的な技術に限定したWebシステムを実装することができない。

学科の到達目標項目との関係

函館高専教育目標 B 説明 閉じる
函館高専教育目標 C 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この授業はソフトバンク株式会社技術者の指導のもとに行われる授業である。
演習を通して、Webシステムを構成する各種技術について理解しているとともに、実装できる技術力を身に着けていることを学習到達目標とする。

【実務との関係】
この科目は、企業でWebシステムの設計・製造・試験を担当していた教員がその経験を活かし、Webアプリケーションの仕組みの理解、構築、動作テスト等を講義と演習形式で授業を行う。
また、技術面のみならず、企業で求められるシステム開発技術や設計思想、企業で実際に使用されている、実践的、あるいは、最新の技術等について企業の社員を招き、講義形式で内容を紹介する。
 
授業の進め方・方法:
授業は講義だけではなく、演習に取り組みながら進めていく。
プログラミング言語としてJavaを使用するので、Javaの基本的な文法については各自復習をしておくこと。
Javaの文法に関する講義は基本的に実施しない。
また、この科目は学修単位科目であり、授業時間のみで全ての学習内容が完了する科目ではない。
授業で指導した内容を習得してもらうための演習課題を課すので、放課後に必ず取り組む必要がある。
課題は、その授業の事後学習であると同時に、次回の授業内容を理解するための事前学習でもある。
注意点:
課題100%(B:70%,C:30%)
※中間試験、期末試験は実施しない。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ・ガイダンス
・Webシステムの歴史
Webシステムの歴史とエンジニアに求められる役割(社会における役割など)を説明できる。
2週 ・講義のゴール(バーチャルECショッピングWebサイト)、構成要素、機能の概要説明
・演習環境構築(クラウド環境、GoogleChrome、Eclipse、MySQL)
15週の講義を通じた作成物を理解し、機能概要を説明できる。
クラウド環境にWebサーバ、APサーバ、DBサーバを構築し、簡単なプログラムを実装できる。
3週 ・HTTP通信の仕組み
・HTMLによる静的ページの作成
HTTP通信の概要を理解し、説明できる。
HTMLを使用した簡単なページを作成できる 。
4週 ・HTML/CSS/JavaScriptによる動的ページの生成 HTML、CSS、JAVA Scriptを使用した簡単なページを作成できる 。
5週 ・サーバサイドWebプログラミングの概要(JSPとサーブレット) サーバーサイドWebシステムの仕組みについて説明できる。
6週 ・JSPの詳細と応用例 JSPを用いたWebページを実装できる。
7週 ・サーブレットの詳細と応用例 サーブレットを用いたサーバーサイド処理を実装できる。
8週 ・データベースとの接続
・データベースの種類
JDBCを用いてデータベースと接続し、データベースに対し、データの追加、参照、更新、削除ができる。
JSP/サーブレットと連携し、WebページからデータベースのCRUD操作ができる仕組みを構築できる。
データベースアクセスの改良手法について説明できる。
4thQ
9週 ・セッション管理 セッション情報の仕組みについて理解し、ブラウザ上、サーバに情報を保存できる。
10週 ・Webシステムの完成と試験項目の作成 Webシステムとして必要な機能、ページについて実装し、一連のWebシステムとして動作できる。
Webシステムが正しく動作していることを保証するために行う試験の項目を作成できる。
11週 ・Webシステム試験 作成した試験項目に沿ってテストを行い、動作を確認し、問題を修正できる。
12週 ・画面系フレームワークの利用 画面系で使用されているフレームワークについて理解し、実装できる。
13週 ・ビジネスロジック系フレームワークの利用 ビジネスロジック系で使用されているフレームワークについて理解し、実装できる。
14週 ・実践的Webプログラミング(Web APIの利用、サービス連携)GPSを使った位置情報の取得 Web APIを利用したマッシュアップWebアプリケーションについて理解し、実装できる。
15週 ・Webシステムの今後およびまとめ エンタープライズ系のソフトウェア開発を理解し説明できる。
企業における開発に柔軟に対応できる、汎用的なシステム開発について検討し、説明できる。
16週 ※期末試験は実施しません。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ演習課題合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力000007070
専門的能力000003030
分野横断的能力0000000