論理設計

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 論理設計
科目番号 0126 科目区分 専門 / 選択
授業形態 演習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産システム工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 わかるVerilog HDL入門 木村真也 CQ出版社/ 論理回路 曽根将容 コロナ社/ 入門Verolog-HDL記述  小林 優 CQ出版社
担当教員 高橋 直樹

到達目標

1.HDLを用いた設計の利点を理解し、論理設計に活用できる
2.各種組み合わせ論理回路をHDLで記述できる
3.各種順序回路をHDLで記述できる
4.オリジナルのCPUをHDLで記述し、動作を確認する

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
HDLHDLの利点を理解し、HDLによる論理設計ができるHDLを用いる利点が説明できるHDLを用いる利点が説明できない
組合せ論理回路要求を分析し、組み合わせ論理回路をHDLで設計できるカルノー図等から組み合わせ論理をHDLで記述できる組み合わせ論理回路がHDLで記述できない
順序回路順序回路をHDLで設計できる 発生した不具合について、原因と対策が説明できる要求を分析し、順序回路をHDLで設計できる順序回路がHDLで記述できない
CPUCPUよりも専用ハードウェアによる計算が高速である理由が説明できるCPUの内部動作を理解し、HDLを用いてCPUの設計ができる 設計したCPUについてマシン語でプログラムをつくることができるCPUの内部動作が理解できない マシン語でプログラムを作ることができない

学科の到達目標項目との関係

函館高専教育目標 B 説明 閉じる

教育方法等

概要:
HDL(ハードウェア記述言語)の基本について学習する。第3学年で学習した論理回路を基礎として、具体的なディジタル回路(組み合わせ論理や順序回路)の設計法をハードウェア・ソフトウェアそれぞれの観点から学び、HDLにおける設計法の基礎的知識を習得する。
授業の進め方・方法:
学修単位2単位 講義30時間、自学自習60時間 自学自習の成果は課題で評価する。
必要とされる予備知識:第3学年で学習した論理回路が基礎となる。各種組み合わせ論理回路や順序回路について十分に理解し、説明、設計できることが要求される。
関連科目:論理回路、情報工学実験IV等
評価の方法・定期試験の方法:課題100%
学習上の留意点:HDL開発環境による課題実習を含む。実習環境はひとりづつ異なるため、各自USBメモリ(8GB以上,USB3.0を推奨)を用意する。
注意点:
本科目は学修単位(2単位)の授業であるため、履修時間は授業時間(講義)30時間と授業時間以外の学修(予習・復習・課題等のための学修)を併せて90時間である。
自学自習の成果は課題によって評価する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
論理回路復習
科目の位置付、必要性、到達目標、留意点が理解できる。
基本的な組合わせ論理回路が説明できる。 仕様に基づき組合わせ論理回路・同期カウンタが設計できる。
2週 HDLとディジタル回路
Verilog-HDL基礎
HDLを用いた論理設計の利点について説明できる. 論理合成が説明できる。
開発ツールを用いて簡単な論理回路を作ることができる。
3週 組み合わせ論理回路のHDL記述 Verilog-HDLの記述スタイル、シミュレーションが説明できる。
Verilog-HDLで各種組み合わせ論理回路が記述できる。
4週 フリップフロップのHDL記述 Verilog-HDLでフリップフロップが記述できる。
5週 順序回路のHDL記述 Verilog-HDLで順序回路が記述できる。論理回路の動作をシミュレーター上で確認できる。
6週 モジュールのインスタンス化
ステートマシンの設計
Verilog-HDLにおける階層設計法を説明できる。
Verilog-HDLでステートマシンが記述できる。
7週 CPUの設計 CPUの仕様が理解できる。
8週 CPUの設計 CPUの内部状態を説明できる。CPUをステートマシンとして説明できる。
2ndQ
9週 CPUの設計 CPUの仕様に基づいてマシン語(命令セット)が設計できる。
10週 CPUの設計 CPUの仕様に基づいてVerilog-HDLでCPUの内部構造が記述できる。
11週 CPUの設計 CPUの仕様に基づいてマシン語で簡単なプログラムが記述できる。
12週 CPUの設計 Verilog-HDLでCPUの内部構造を記述できる。
13週 CPUの設計 シミュレーションによりCPUの内部状態をタイミングチャート等で観測することができる。
14週 CPUの設計 CPUの内部状態を観測し、プログラムの実行状過程を説明できる。
15週 CPUと専用ハードウェア CPUと演算に特化した論理回路を比較し、それぞれの利点が説明できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力000005050
専門的能力000005050
分野横断的能力0000000