数値解析

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 数値解析
科目番号 0163 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産システム工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 後藤 等

到達目標

1. コンピュータ上での数値の表現方法が誤差に関係することを理解し、発生する誤差の影響を理解している。
2. 連立1次方程式の数値解法アルゴリズムの概要や特徴を説明できる。
3. 数値積分および微分方程式の数値解法アルゴリズムの概要や特徴を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1数値の表現方法が誤差に関係することおよび発生する誤差の影響を理解し、実際に誤差を正確に求めることができる。数値の表現方法が誤差に関係することおよび発生する誤差の影響を理解し、実際に誤差をある程度求めることができる。数値の表現方法が誤差に関係することおよび発生する誤差の影響を理解できず、実際に誤差を求めることができない。
評価項目2連立1次方程式の数値解法アルゴリズムを適切に説明でき、独力でプログラムとして実装できる。連立1次方程式の数値解法アルゴリズムを説明でき、例題が与えられればプログラムとして実装できる。連立1次方程式の数値解法アルゴリズムを説明できず、プログラムとして実装することができない。
評価項目3数値積分および微分方程式の数値解法アルゴリズムを適切に説明でき、独力でプログラムとして実装できる。数値積分および微分方程式の数値解法アルゴリズムを説明でき、例題が与えられればプログラムとして実装できる。数値積分および微分方程式の数値解法アルゴリズムを説明できず、プログラムとして実装することができない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE学習・教育到達目標 (B-1) 説明 閉じる
函館高専教育目標 B 説明 閉じる

教育方法等

概要:
コンピュータ上で数値を表現したり計算したりする際に発生する誤差が処理結果に与える影響を理解する。コンピュータ向けの主要な数値計算アルゴリズムの概要や特徴を説明できることを到達目標レベルとする。
授業の進め方・方法:
プログラミング系科目やアルゴリズムとデータ構造で行った内容について十分に復習しておくこと。また、微分積分がよく用いられるので、その分野を復習しておくこと。
注意点:
JABEE教育到達目標評価 定期試験80%(B-1),課題20%(B-1)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス

1. 誤差論
2. 連立1次方程式の数値解法
・行列の基本変形
・掃出法
・LU分解
・反復法
3. 非線形方程式の解法
授業の進め方・評価方法について理解する。

数値計算で生じる誤差について説明できる。

行列の基本変形について理解し、計算できる。
掃出法、ガウスの消去法について理解し、計算できる。
LU分解法について理解し、説明できる。
ヤコビ法、ガウス・ザイデル法について理解し、計算できる。
二分法、ニュートン・ラプソン法について理解し、計算できる。
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週 前期中間試験
4thQ
9週 答案返却・解答解説

4. 関数補間法
・ラグランジュ補間
・スプライン補間
5. 数値積分
・区分求積法と台形公式
・シンプソン公式

6. 微分方程式
・オイラー法
・ホイン法、ルンゲ・クッタ法
間違った問題の正答を求めることができる。


ラグランジュの補間公式を理解し、計算できる。
スプライン補間のしくみを理解し、計算できる。

区分求積法と台形公式について理解する。
シンプソン公式の導出ができ、シンプソン公式を使った数値積分ができる。


オイラー法を理解し、計算できる。
ホイン法、ルンゲ・クッタ法を理解し、計算できる。
10週
11週
12週
13週
14週
15週 前期期末試験
16週 試験答案返却・解答解説 ・間違った問題の正答を求めることができる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野情報数学・情報理論コンピュータ上での数値の表現方法が誤差に関係することを説明できる。4
コンピュータ上で数値計算を行う際に発生する誤差の影響を説明できる。4
コンピュータ向けの主要な数値計算アルゴリズムの概要や特徴を説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力0000000
専門的能力80000020100
分野横断的能力0000000