電気電子数学Ⅱ

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 電気電子数学Ⅱ
科目番号 0200 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産システム工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 一色 秀夫 , 塩川 高雄、共著「微分方程式・ラプラス変換・フーリエ解析―電気電子数学入門」(オーム社)、新確率統計 :新井一道 市川裕子 高遠節夫 他 大日本図書
担当教員 丸山 珠美

到達目標

1.フーリエ級数の基本形を理解し、基礎的な問題を解くことができる。
2.フーリエ変換の基本的性質を理解し、常微分方程式で記述される回路解析に応用できる。
3.確率の概念や変数、あるいは分布を理解し、確率および期待値が求められ、検定にも応用できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1フーリエ級数の基本形を理解し、応用問題を解くことができるフーリエ級数の基本形を理解し、基礎的な問題を解くことができる。フーリエ級数の基本形を理解し、基礎的な問題を解くことができない。
評価項目2フーリエ変換の基本的性質を理解し、常微分方程式で記述される回路解析に応用する問題をつくることができる。フーリエ変換の基本的性質を理解し、常微分方程式で記述される回路解析に応用できる。フーリエ変換の基本的性質を理解し、常微分方程式で記述される回路解析に応用できない。
評価項目3確率の概念や変数、あるいは分布を理解し、確率および期待値を求める応用問題が解ける。検定にも応用できる。確率の概念や変数、あるいは分布を理解し、確率および期待値が求められ、検定にも応用できる。確率の概念や変数、あるいは分布を理解できない。確率および期待値が求められない。検定に応用できない。

学科の到達目標項目との関係

函館高専教育目標 B 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電気電子工学分野の専門科目には工学で頻繁に用いられる数学の基礎が使われている場合が多い。そこで、専門科目の理解を容易にすること、さらに科学技術全般で重要な数式の取り扱いができる能力を身に付けるため工学上重要な数学(応用数学、工業数学)を学ぶ。
授業の進め方・方法:
【学習上の留意点】
微積分の基礎知識が十分にあることを確認して受講することが大切である。解法の暗記ではなく、考えて答えを導くことに注意する。
注意点:
【事前に行う学習】
数学で勉強した基本的な関数の微積分ができることを確認し、問題なく解ける場合を除いて、しっかりとした復習が望まれる。
JABEE教育到達目標評価:
・課題20%(B-1:100%)
・試験80%(B-1:100%)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス(0.5h)シラバス説明
フーリエ解析(1.5h)周期関数と直交関数系 p.185~195
授業計画および成績評価方法の説明
周期Tの周期関数が,周期関数であることを証明できる.三角関数の直交関係について,それぞれの組み合わせについて結果を理解し,証明できる
2週 フーリエ級数展開 p.195~205 フーリエ級数展開について理解し,フーリエ係数の計算ができる.関数の偶奇性について理解し,フーリエ解析に応用できる
3週 複素フーリエ級数展開 p.205~215 複素フーリエ級数展開について理解し,フーリエ係数の計算ができる
4週 フーリエ変換とフーリエ積分 p.208~220 フーリエ変換とフーリエ積分について理解しフーリエ変換の計算ができる
5週 フーリエ変換とその性質 p.220~230 フーリエ変換の各性質が成り立つことを,計算で示すことができる.フーリエ変換の性質を用いて計算することができる
6週 フーリエ解析の  p.230~
常微分方程式への応用
フーリエ変換を常微分方程式で記述される回路解析に応用できる
7週 フーリエ解析の偏微分方程式解法への応用
p.252~
フーリエ変換を偏微分方程式で記述される電磁場解析に応用できる
8週 中間試験
4thQ
9週 試験答案返却・解答解説 試験問題の解説を通じて自分の理解不足を補う
10週 確率確率の定義と性質,いろいろな確率 確率の定義と基本的な性質について説明できる
いろいろな確率確率について理解し,計算できる
11週 データの整理(統計)1次元のデータ/2次元のデータ/コア) 統計的確率について説明でき、与えられた変量データ等に基づいて確率を計算することができる
12週 確率変数と確率分布コア) 確率変数の取り扱いについて説明し計算できる
確率分布および確率密度関数について説明し計算できる
与えられた確率分布に基づいて期待値が計算できる
13週 正規分布と標本分布の性質 正規分布の特徴および同分布に従う確率変数の性質について説明し使うことができる
14週 推定と検定 母数の推定と統計的検定 推定と検定についてその基本事項について理解し計算できる
15週 期末試験
16週 試験答案返却・解答解説 ・間違った問題の正答を求めることができる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学微分方程式の意味を理解し、簡単な変数分離形の微分方程式を解くことができる。3
簡単な1階線形微分方程式を解くことができる。3
定数係数2階斉次線形微分方程式を解くことができる。3
独立試行の確率、余事象の確率、確率の加法定理、排反事象の確率を理解し、簡単な場合について、確率を求めることができる。3
条件付き確率、確率の乗法定理、独立事象の確率を理解し、簡単な場合について確率を求めることができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力0000000
専門的能力80000020100
分野横断的能力0000000