機械工学実験Ⅱ

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 機械工学実験Ⅱ
科目番号 0219 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 生産システム工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 各実験室で用意する実験テキスト
担当教員 浜 克己,山田 誠,古俣 和直,剱地 利昭,川合 政人

到達目標

1.各実験テーマの内容を理解し、関連する授業で修得した知識を応用し他者に説明できる。
2.実験・実習の心得を理解している.
3.実験の内容をレポートにまとめることができ,口頭でも説明できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各実験テーマの内容を理解し、関連する授業で修得した知識を応用しながら他者に説明できる。各実験テーマの内容を理解し、行った実験内容を他者に説明できる。左記ができない
評価項目2実験の目標を理解し,安全に実験を行うことができる.実験の心得を理解し,安全確保のためにすべきことがわかる.実験の心得を理解せず,安全に実験を行うことができない.
評価項目3実験のデータをレポートにまとめ,結果についての考察をまとめることができる.実験のデータをレポートにまとめ,結果について考えることができる.実験の内容をレポートにまとめることができない.

学科の到達目標項目との関係

函館高専教育目標 A 説明 閉じる
函館高専教育目標 B 説明 閉じる
函館高専教育目標 E 説明 閉じる
函館高専教育目標 F 説明 閉じる

教育方法等

概要:
機械工学に関連した実験を正確に行い,実験報告書を書くことによって実験方法,実験結果を纏める能力を養う.
※実務との関係
 この科目は空港設備に関する機器設計を担当していた教員が,その経験を活かし,企業におけるグループでの製品開発手法などについてを実習形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
学習上の留意点:
1)実験はチーム単位の実施となるので一員としての役割と責任を理解して自主的に行動する.
2)工学実験の目的,レポート形式や提出方法,採点基準などを十分に理解して行う.
3)講義と実験の有機的な関連について留意して行う.
4)欠席・欠課はレポート内容の大きな減点に繋がり,時には単位不認定となるので,絶対にしないようにする.
評価方法:
各指導教員がレポートで評価する.材料実験20%,機械制御実験20%,熱工学実験20%,流体実験20%,計測実験20%.
実施方法: クラスを5班に分け、各実験室を2週毎にローテーションする.
注意点:
(A) 創造力と実行力を持った技術者
(B) 専門技術に関する基礎知識を持った技術者
(B-4) 実験や実習,演習を通して専門工学における実践的な
(E) 技術的成果を正確な日本語を用いて論理的な文書にまとめることができる。
(F) 問題解決のためにデータに基づいた工学的な考察を行い,複数の解決手法を考案し,それらを評価してその中から最適な解決策を提案できる。
JABEE教育到達目標評価:レポート100%(A-2:20%,B-3:20%,B-4:20%,E-2:20%,F-2:20%)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス(4h) ・本授業の概要を理解し,各実験での安全に関する注意事項を把握する.
2週 Ⅰ 材料実験
1) ひずみ測定と構造解析(4h)
2) 金属材料の組織観察(4h)
担当: 古俣教員
・ひずみゲージによるひずみ測定法と FEM による構造解析を理解する.
・電子顕微鏡を用いて金属表面を観察し,熱処理と金属組織との関連を理解する.
3週 Ⅱ 機械制御実験
1) ロボットアームの制御(4h)
2) リレーシーケンス制御(4h)
担当: 浜教員
・ロボットアームに対する軌道経路生成や制御プログラミング方法を理解し,基礎知識と技術を身につける.
・シーケンサの動作原理とラダー図を含むシーケンサのプログラミング方法を理解し,基礎知識と技術を身につける.
4週 Ⅲ 熱工学実験
1) 熱伝導率の測定(4h)
2) 図示仕事の測定(4h)
担当: 川合教員
・金属材料の熱伝導率の測定を理解し,基礎知識と技術を身につける.
・熱機関の図示仕事の測定方法を理解し,基礎知識と技術を身につける.
5週 Ⅳ 流体実験
1) 熱線流束計による流量測定
2)  せきによる流量測定
担当: 剱地教員
・種々の方法により,流れ場の流量を測定できる。
6週 ⅴ 計測実験
1) 軸と穴のはめあい(4h)
2) 平面の評価(4h)
担当: 山田誠教員
・ドリル,リーマで穴加工を行い,基準バーによりはめあいを確認できる。
・三次元測定機で平面の測定を行い,最小二乗法により平面を同定し,幾何関係を求めることができる。
7週 追実験,レポート指導(4h)
8週 追実験,レポート指導(4h)
2ndQ
9週 Ⅰ 材料実験
1) ひずみ測定と構造解析(4h)
2) 金属材料の組織観察(4h)
担当: 古俣教員
・ひずみゲージによるひずみ測定法と FEM による構造解析を理解する.
・電子顕微鏡を用いて金属表面を観察し,熱処理と金属組織との関連を理解する.
10週 Ⅱ 機械制御実験
1) ロボットアームの制御(4h)
2) リレーシーケンス制御(4h)
担当: 浜教員
・ロボットアームに対する軌道経路生成や制御プログラミング方法を理解し,基礎知識と技術を身につける.
・シーケンサの動作原理とラダー図を含むシーケンサのプログラミング方法を理解し,基礎知識と技術を身につける.
11週 Ⅲ 熱工学実験
1) 熱伝導率の測定(4h)
2) 図示仕事の測定(4h)
担当: 川合教員
・金属材料の熱伝導率の測定を理解し,基礎知識と技術を身につける.
・熱機関の図示仕事の測定方法を理解し,基礎知識と技術を身につける.
12週 Ⅳ 流体実験
1) 熱線流束計による流量測定
2)  せきによる流量測定
担当: 剱地教員
・種々の方法により,流れ場の流量を測定できる。
13週 ⅴ 計測実験
1) 軸と穴のはめあい(4h)
2) 平面の評価(4h)
担当: 山田誠教員
・ドリル,リーマで穴加工を行い,基準バーによりはめあいを確認できる。
・三次元測定機で平面の測定を行い,最小二乗法により平面を同定し,幾何関係を求めることができる。
14週 追実験,レポート指導(4h)
15週 追実験,レポート指導(4h)
16週 追実験,レポート指導(4h)

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度実技レポート合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力0000000
専門的能力00000100100
分野横断的能力0000000