社会人基礎力演習Ⅱ

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 社会人基礎力演習Ⅱ
科目番号 0237 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 生産システム工学科 対象学年 5
開設期 3rd-Q 週時間数 2
教科書/教材 必要に応じて適宜配布する(1年次に使用したファイルは続けて使用する。)。
担当教員 泊 功,鳴海 雅哉,松岡 由佳

到達目標

1.社会人基礎力を理解し、実践しようとできる。
2.進路志望を明確にし、達成のために実践できる。
3.最上級生としてふさわしい言動を理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1社会人基礎力を理解し、適切に、望ましい形で実践できる。社会人基礎力を理解し、実践しようとできる。社会人基礎力を理解し、実践できない。
評価項目2進路志望を明確にし、達成のためにあらゆる努力を重ねることができる。進路志望を明確にし、達成のために実践できる。進路志望を明確にし、達成のために実践できない。
評価項目3最上級生としてふさわしい言動を理解し、実践できる。最上級生としてふさわしい言動を理解できる。最上級生としてふさわしい言動を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

函館高専教育目標 A 説明 閉じる
函館高専教育目標 D 説明 閉じる
函館高専教育目標 E 説明 閉じる

教育方法等

概要:
社会人になろうとする学生として、5年生であるということを十分考慮し、健全な生活や望ましい集団人間関係を築きながら、人間としての在り方生き方について自覚し、技術者として備えるべき分野横断的能力の伸長を意識して、自らの志望する進路を実現するために主体的実践的な行動をとることができる。
授業の進め方・方法:
グループ討議、発表、教員による講話
本講義は、各学年で設定される「コミュニケーション科目」の一つで、みなさんが函館高専の学生として健全に成長することを目標としている。特に5年次では、高専生活の集大成として、「社会に貢献できる自己」を意識して、卒業までに「社会人基礎力」(職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力)を養成していく。堂々と、胸を張って社会に旅立つために、準備をしてもらいたい。
注意点:
評価について、英語や数学などの一般教養科目と異なり、「知識を得た」ことを評価の対象としない。ワークショップや発表における姿勢やそのまとめとしてのレポート、および自己実現目標の設定とその自己評価でもって評価とする。前向きに取り組む姿勢であればあるほど、それに報いたいと考える(評価:その他)。
すでに述べたとおり、本講義には積極的に参加してもらいたい。従って、授業中に本講義と関係の無い取り組みをしていたり、不要の物を操作していたりした場合は、「意欲無し」と見なし、相応の減点措置となることを覚悟されたい。加えて、そのような姿勢であれば、将来に向けて必ずや失点となるであろうことを指摘しておく。
※この科目の授業は第3クォーター(後期前半)に2時間連続で実施される。
JABEE教育到達目標評価:課題80%(D-3:50%、E-2:50%)、発表10%(A-2:50%、E-1:50%)、ポートフォリオ10%(D-3:50%、E-2:50%)
※この科目は留学生も受講する。
※事実上課題のみで評価をする科目なので、最終成績で不合格時に再試験相当の配慮はしない。不合格を確定する。5年生だからといって配慮しない。
※成績は自分で計算できるようにしている。課題提出の有無は各自で覚えておくこと。課題未提出回数の問い合わせは拒否する。
※課題が未記名であったり、不備が認められる場合は採点をしない(0点となる)。問いの指示に従っていない場合も採点をしない、または減点とする。また、字が乱雑であると認められる場合は減点か不正解扱いとする。
※提出課題が不備であったり、取り組み不足が感じられたりする場合は減点または0点とする。
※課題未提出については配慮しない。後日提出を受理したとしても、合格点となることを保証しない。
※最終成績については、小数点以下を切り捨てる。極端なことをいえば、59.999点でも不合格とする。配慮はしない。
※課題の提出が一切無かった場合、不合格とする。
※本科目は学修単位(1単位)の授業であるため、履修時間は授業時間15時間と授業時間以外の学修(予習・復習、課題・テスト等のための学修)を併せて45時間である。自学自習の成果は課題によって評価する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス、1年間の自己実現目標再設定、「社会人」とはどうあるべきか(グループ討議) 本講義の概要を理解し、自己実現目標を再設定できる。グループ討議の目的を適切に理解し、自らのコミュニケーション能力(人間力)を活用あるいは伸ばそうとすることができる。
2週 社会人基礎力について(講義)、社会人に起こりうるトラブル①「ハラスメント」(グループ討議) 担当講師による講話を適切な姿勢で聞き、内容を十分理解し、自らの役に立てることができる。グループ討議の目的を適切に理解し、自らのコミュニケーション能力(人間力)を活用あるいは伸ばそうとすることができる。
3週 「ハラスメント」(講義)、社会人に起こりうるトラブル②「身近な法律―契約―」(グループ討議) 担当講師による講話を適切な姿勢で聞き、内容を十分理解し、自らの役に立てることができる。グループ討議の目的を適切に理解し、自らのコミュニケーション能力(人間力)を活用あるいは伸ばそうとすることができる。
4週 「消費者」についての講演会(社会人準備講座、学生委員会主催)、社会人に起こりうるトラブル③「身近な法律―損害賠償―」(グループ討議) 担当講師による講話を適切な姿勢で聞き、内容を十分理解し、自らの役に立てることができる。グループ討議の目的を適切に理解し、自らのコミュニケーション能力(人間力)を活用あるいは伸ばそうとすることができる。
5週 「身近な法律―損害賠償―」(講義)、社会人として①「マナー」(グループ討議) 担当講師による講話を適切な姿勢で聞き、内容を十分理解し、自らの役に立てることができる。グループ討議の目的を適切に理解し、自らのコミュニケーション能力(人間力)を活用あるいは伸ばそうとすることができる。
6週 「マナー」(講義)、社会人として②「現代社会への視線」(グループ討議) 担当講師による講話を適切な姿勢で聞き、内容を十分理解し、自らの役に立てることができる。グループ討議の目的を適切に理解し、自らのコミュニケーション能力(人間力)を活用あるいは伸ばそうとすることができる。
7週 「現代社会への視線」(講義)・「函館高専同窓会について」(講演)※函館高専同窓会との共催 担当講師による講話を適切な姿勢で聞き、内容を十分理解し、自らの役に立てることができる。グループ討議の目的を適切に理解し、自らのコミュニケーション能力(人間力)を活用あるいは伸ばそうとすることができる。
8週 「社会人として求められるセルフマネジメントについて」(講義)、アンケート※後期中間試験は実施しない。
担当講師による講話を適切な姿勢で聞き、内容を十分理解し、自らの役に立てることができる。授業内容を振り返ることができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
目標の実現に向けて計画ができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7
法令やルールを遵守した行動をとれる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
企業には社会的責任があることを認識している。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
社会人も継続的に成長していくことが求められていることを認識している。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8

評価割合

試験課題発表態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合080100100100
基礎的能力040505050
専門的能力0000000
分野横断的能力040505050