ソフトウェア開発演習

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 ソフトウェア開発演習
科目番号 0296 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 生産システム工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 WEBで公開
担当教員 東海林 智也

到達目標

1.要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを設計できる。
2.ソフトウェア生成に利用される標準的なツールや環境を使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。
3.ソフトウェア開発の現場において標準的とされるツールを使い、生成したロードモジュールの動作を確認できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1要求仕様に従い、かつ実行効率を考慮した設計ができる。要求仕様に従って設計が出来る。要求仕様に従った設計が出来ない。
評価項目2統合開発環境を用いて実行効率を考慮しつつソースプログラムをロードモジュールに変換し実行できる。統合開発環境を用いてソースプログラムをロードモジュールに変換し実行できる。統合開発環境を用いてソースプログラムをロードモジュールに変換できない。
評価項目3総合開発環境を用いて実行効率を考慮しつつロードモジュールをデバッグできる。総合開発環境を用いてロードモジュールをデバッグできる。総合開発環境を用いてロードモジュールをデバッグすることができない。

学科の到達目標項目との関係

函館高専教育目標 B 説明 閉じる
函館高専教育目標 C 説明 閉じる
函館高専教育目標 E 説明 閉じる
函館高専教育目標 F 説明 閉じる

教育方法等

概要:
アジャイル開発はソフトウェアを迅速かつ状況に合わせて開発を行う手法で、従来のウォーターフォール型に代わって主流となりつつある開発手法です。従って技術者はアジャイル開発手法について学ぶ必要があります。
なお、この演習から得られた結果を論理的な文書にまとめることができる能力を養うと共に、技術的な課題について自分の考えをまとめシステムを組み上げに応用し、かつまた自分の考えについてグループメンバーと討論ができるようになることを到達レベルとします。
授業の進め方・方法:
・スクラムを用いてチームでソフトウェア開発を行います。
・その他、詳しくはテキストを参照して下さい。 (テキスト) https://tmytokai.github.io/open-ed/course/softdev/
注意点:
評価割合:
発表 10%(B,E)
相互評価 10%(B,E)
態度 20%(B,E)
ポートフォリオ 30%(B,C,F)
課題  30%(B,C,F)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 Git: Git の基本 Gitの基本操作ができる。
2週 Git: ローカルリポジトリ(1) Gitのローカルリポジトリを利用してソフトウェアのバージョン管理ができる。
3週 Git: ローカルリポジトリ(2) Gitのローカルリポジトリを利用してソフトウェアのバージョン管理ができる。
4週 Git: ローカルリポジトリ(3) Gitのローカルリポジトリを利用してソフトウェアのバージョン管理ができる。
5週 Git: リモートリポジトリ(1) Githubのリモートリポジトリを利用してソフトウェアのバージョン管理ができる。
6週 Git: リモートリポジトリ(2) Githubのリモートリポジトリを利用してソフトウェアのバージョン管理ができる。
7週 WBSとカンバン: WBS(1) WBSを用いてプロジェクトの進捗管理ができる。
8週 WBSとカンバン: WBS(2) WBSを用いてプロジェクトの進捗管理ができる。
2ndQ
9週 WBSとカンバン: WBS(3) WBSを用いてプロジェクトの進捗管理ができる。
10週 WBSとカンバン: カンバン カンバンを用いてプロジェクトの進捗管理ができる。
11週 オブジェクト指向開発演習(1) オブジェクト指向言語を用いてソフトウェアを作成できる。
12週 オブジェクト指向開発演習(2) オブジェクト指向言語を用いてソフトウェアを作成できる。
13週 オブジェクト指向開発演習(3) オブジェクト指向言語を用いてソフトウェアを作成できる。
14週 スクラム開発の基本(1) スクラムによるソフトウェア開発手法を理解できる。
15週 スクラム開発の基本(2) スクラムによるソフトウェア開発手法を理解できる。
16週 ※定期試験は実施しません
後期
3rdQ
1週 リリースプランニング(1) 要求仕様を策定して全体仕様書とプロダクトバックログを作成できる
2週 リリースプランニング(2) 要求仕様を策定して全体仕様書とプロダクトバックログを作成できる
3週 スプリント 1-(1): スプリントプランニングミーティング 全体仕様書から詳細仕様書とスプリントバックログを作成できる。
4週 スプリント 1-(2): 開発作業 役割分担に合わせてソフトウェア開発を行うことができる。
5週 スプリント 1-(3): 開発作業 役割分担に合わせてソフトウェア開発を行うことができる。
6週 スプリント 1-(4): スプリントレビュー、レトロスペクティブ、リリース ソフトウェアのレビュー、振り返り、リリースを行うことができる。
7週 スプリント 2-(1): スプリントプランニングミーティング 全体仕様書から詳細仕様書とスプリントバックログを作成できる。
8週 スプリント 2-(2): 開発作業 役割分担に合わせてソフトウェア開発を行うことができる。
4thQ
9週 スプリント 2-(3): 開発作業 役割分担に合わせてソフトウェア開発を行うことができる。
10週 スプリント 2-(4): スプリントレビュー、レトロスペクティブ、リリース ソフトウェアのレビュー、振り返り、リリースを行うことができる。
11週 スプリント 3-(1): スプリントプランニングミーティング 全体仕様書から詳細仕様書とスプリントバックログを作成できる。
12週 スプリント 3-(2): 開発作業 役割分担に合わせてソフトウェア開発を行うことができる。
13週 スプリント 3-(3): 開発作業 役割分担に合わせてソフトウェア開発を行うことができる。
14週 スプリント 3-(4): スプリントレビュー、レトロスペクティブ、リリース ソフトウェアのレビュー、振り返り、リリースを行うことができる。
15週 クロージング クロージングを行うことができる。
16週 ※定期試験は実施しません

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野ソフトウェアソフトウェアを中心としたシステム開発のプロセスを説明できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
コンピュータシステムプロジェクト管理の必要性について説明できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前13,前14,前15
WBSやPERT図など、プロジェクト管理手法の少なくとも一つについて説明できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前13,前14,前15
分野別の工学実験・実習能力情報系分野【実験・実習能力】情報系【実験・実習】ソフトウェア生成に利用される標準的なツールや環境を使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。4前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
ソフトウェア開発の現場において標準的とされるツールを使い、生成したロードモジュールの動作を確認できる。4前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題合計
総合評価割合01010203030100
基礎的能力0000000
専門的能力01010203030100
分野横断的能力0000000