応用プログラミングB

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 応用プログラミングB
科目番号 0306 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産システム工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 適宜プリント配布
担当教員 松尾 祥和

到達目標

1. 様々な数値計算法のアルゴリズムを理解し,手順通りに計算ができる.
2. 与えられた数値計算問題に対してそれを解決するためのソースプログラムを記述できる.
3. 数値計算の精度について理解し,説明できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1様々な数値計算法のアルゴリズムを理解し,実際に電卓や手計算で解くことができる様々な数値計算法のアルゴリズムを説明できる.様々な数値計算法のアルゴリズムに対して,なぜそれで計算できるのか説明できない.
評価項目2正しい動作をえるソースを書き,さらにエラーや禁止処理についても考えることができる.ユーザを意識した表示などを意識してソースをかける.様々なテキストや文献を元に,試行錯誤しながら正しい動作をするソースを書くことができる.教えてもらいながらでも,全くプログラムソースを書くことができない.
評価項目3コンピュータ計算における精度について理解し,実際のプログラム上で精度を上げるための方法を説明できる.コンピュータ計算における精度について説明できる.コンピュータ計算における精度について説明できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
プログラミングは様々な用途に応用されるが,科学技術分野ではプログラミングによる数値解析・数値計算はいまや必要不可欠である.本講義では方程式の解放や数値積分,微分方程式の数値解についてそのアルゴリズムを学習し,実際に様々な演習に取り組む.
授業の進め方・方法:
数値計算においてはアルゴリズムを理解し,適切な問題や不適切な問題があることを理解してほしい.ある一つの計算手法はそれが完璧で,どんな問題にも応用できると言うことはない事を理解して欲しい.コンピュータが計算した結果については検証し,考察することが大切となる.
注意点:
B-2基礎工学(情報・論理系)の基礎知識を持っている。
C-1情報の収集や整理などに,コンピュータなどの情報技術を用いることができる。
JABEE教育到達目標評価:定期試験80%(B-2:100%),演習20%(B-2:50%,C-1:50%)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス(1h)
プログラミングの復習 (1h)(コア)
シラバス、授業の進め方、年間計画を理解する
ファイル入出力に関するソ-スを書くことができる.
2週 整列,探索法と
アルゴリズムの図式表現(コア)
逐次探索,バブルソートについて理解し,実際にソースを書くことができる.プログラムの流れをフロチャートで記述することができる.
3週 方程式の数値解法1
二分法
二分法による方程式の解法アルゴリズムを理解し,実際にプログラムを利用して方程式の解を求めることができる.
4週 方程式の数値解法2
ニュートン法
ニュートン法による方程式の解法アルゴリズムを理解し,実際にプログラムを利用して方程式の解を求めることができる.
5週 数値積分1
台形法
台形法による数値積分アルゴリズムを理解し,実際にプログラムを利用して簡単な定積分を求めることができる.
6週 数値積分2
シンプソン法
シンプソン法による数値積分アルゴリズムを理解し,実際にプログラムを利用して簡単な定積分を求めることができる.台形法との精度の違いを考察する事ができる.
7週 応用演習 これまでの数値計算の終えていない課題に
取り組み,応用問題にも挑戦する
8週 中間試験
2ndQ
9週 答案返却・解答確認(1h)
最小二乗法による近似
中間試験で間違った箇所が理解できる.
1次式による最小二乗法アルゴリズムを理解し,実際にプログラムを利用して計数を求めることができる
10週 微分方程式の数値解法1
オイラー法
オイラー法による微分方程式の解法アルゴリズムを理解し,実際にプログラムを利用して簡単な電気回路の過渡現象に関する微分方程式を解くことができる.
11週 微分方程式の数値解法2
ルンゲクッタの公式
ルンゲクッタ法による微分方程式の解法アルゴリズムを理解し,実際にプログラムを利用して簡単な電気回路の過渡現象に関する微分方程式を解くことができる.オイラー法との精度の違いを考察する事ができる.
12週 アルゴリズムの工夫(コア) 同じ結果を得るにも,アルゴリズムが変わると計算精度や計算速度がかわる事を理解できる.
13週 数値計算の精度(基礎) コンピュータによる計算における精度について理解しできる.
14週 応用演習  これまでの数値計算の終えていない課題に
取り組み,応用問題にも挑戦する
15週 期末試験
16週 試験返却・解答確認(1h) 期末試験で間違った箇所が理解できる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力0000000
専門的能力80000020100
分野横断的能力0000000