人間と文明Ⅲ

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 人間と文明Ⅲ
科目番号 0316 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 生産システム工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 新城俊昭『琉球・沖縄史』(東洋企画)
担当教員 中村 和之

到達目標

1. 沖縄の歴史について、地図や年表を用いてそれぞれの特徴を説明できる。
2. 沖縄の文化について、地図や年表用いてそれぞれの特徴を説明できる。
3. 沖縄史をめぐる国際関係について、地図や年表を用いてそれぞれの特徴を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1沖縄史の重要な用語に関して、高度な専門用語を理解し、年表・地図を用いて特徴を明快に説明することができる。沖縄史の重要な用語を理解し、年表・地図を用いて特徴を大まかに説明することができる。居眠りや内職、携帯電話を見るなど授業に集中しないまたは提出物を期日までに提出しない。
評価項目2沖縄文化の成り立ちに関して、高度な専門用語を理解し、年表・地図を用いて特徴を明快に説明することができる。沖縄文化の成り立ちに関して、基礎的な用語を理解し、年表・地図を用いて特徴を大まかに説明することができる。居眠りや内職、携帯電話を見るなど授業に集中しないまたは提出物を期日までに提出しない。
評価項目3沖縄史の問題に関して、高度な専門用語を理解し、年表・地図を用いて特徴を明快に説明することができる。沖縄史の基礎的な用語を理解し、年表・地図を用いて特徴を大まかに説明することができる。居眠りや内職、携帯電話を見るなど授業に集中しないまたは提出物を期日までに提出しない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
「日本史」とは違う歩みをたどった、沖縄の歴史を概括的に把握し、過去と現在における人間と地域の諸問題を国際社会の多様な歴史的背景において考察できる能力を身につけることを目標とする。さらに地域の固有な文化に対する偏見を排除し、共生社会を築くための相互理解を進めることをめざす。
授業の進め方・方法:
これまで3年間に学んできた社会科関連科目の学習成果が問われる。自ら計画的に学習する姿勢が必要であり、また、広い視野と見識を身につけられるように努力することが求められる。
注意点:
◎本授業では授業中の居眠り,携帯電話の使用等について3点/回の減点を行うので,十分に注意すること。
◎写しと判断したレポート等の提出物は誰がオリジナルであろうともすべて0点とするので十分に注意すること。
※本授業で扱う内容は、すべて高専卒業生として当然の知識として期待されるコアであることを留意してほしい。
JABEE教育到達目標評価:試験50%(D-1),レポート40%(D-1),態度5%(D-1),提出物締切り5%(D-1)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
1.琉球・沖縄文化のあけぼの
・沖縄史の学習内容・学習方法を理解する。
・琉球の人類文化の始まりと旧石器時代を理解できる。
2週 2.貝塚文化の成立 ・貝塚文化の特徴と、沖縄の独自の歴史が始まったことの意味を理解できる。
3週 3.グスクの成立 ・グスク(城)の成立とその時代背景を理解できる。
4週 4.三山の成立 ・山南、山北、中山の3勢力の分立の経緯を理解できる。
5週 5.琉球王朝の成立 ・舜天王統、察都王統から第一・第二尚氏の統一に向かう経緯を理解できる。
6週 6.明朝への朝貢と冊封 ・明朝への朝貢関係の変化と、琉球王国の対応を理解できる。
7週 7.大交易時代の琉球 ・琉球船の交易活動と琉球王国の繁栄を理解できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 答案返却・解答解説
9.国際港・那覇の繁栄
・間違った問題の正答を求めることができる。
・日本人・中国人・朝鮮人が居留区を作る那覇港の特異性を理解できる。
10週 10.島津の琉球侵入 ・豊臣政権・江戸幕府の琉球政策の推移を理解できる。
11週 11.薩摩藩支配下の琉球と蔡温の改革 ・薩摩藩の支配の実態と、蔡温の政治改との関係・意義を理解できる。
12週 12.黒船の来航と琉球王国 ・ペリー来航から明治維新に至る時期の、琉球社会の変動を理解できる。
13週 13.琉球処分と沖縄県政 ・琉球処分の歴史的意義と、その後の沖縄県政の成果・問題点を理解できる。
14週 14.第二次世界大戦と沖縄 ・アメリカ軍政下の沖縄と、復帰後の沖縄の歩みを理解できる。
15週 期末試験
16週 答案返却・解答解説 ・間違った箇所を理解できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオ提出物締切り合計
総合評価割合50400505100
基礎的能力50400505100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000