生産システム創造実験Ⅱ

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 生産システム創造実験Ⅱ
科目番号 0324 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 生産システム工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材
担当教員 近藤 司,中村 尚彦,丸山 珠美,倉山 めぐみ,東海林 智也

到達目標

1.チーム内での役割を理解し,他者との技術的コミュニケーションをとりつつ、主専門技術をものづくりに実践できる.
2. 設定された課題を解決するロボットの製作演習により,開発プロセスを理解し,チームによる共同開発に必要なスキル(議論,目標設定,計画,役割分担,製作,成果のまとめ、発表)を習得する.
3. チームで課題解決に取り組むことで、協調性,責任感,リーダー役割を理解する.
4. 安全性とコストを考慮した機器開発を行うための基礎的能力を習得する.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1チームおよび自分の進捗状況を管理して、継続的に作業に取り組める.チーム内での役割を理解し,他者との技術的コミュニケーションをとりつつ、主専門技術をものづくりに実践できる.主専門技術をものづくりに実践できない.
評価項目2課題解決に向けたアイデア創造において情報の収集・分析・整理,討論,発表などの汎用的機能を駆使して積極的に取り組むことができる.情報の収集・分析・整理,チーム内の討論,効果的な発表などの汎用的技能を駆使し,課題解決に向け実現可能なアイデアを創造し説明できる.情報の収集・分析・整理,チーム内の討論,効果的な発表などの汎用的技能を駆使することができない.
評価項目3責任感を持ちチーム内で協調して課題解決(ロボット製作)に取り組むことができる.チーム内で協調して課題解決(ロボット製作)に取り組むことができる.課題解決(ロボット製作)に取り組むことができない.
評価項目4安全性とコストを考慮したシステム設計に取り組むことができる.安全性またはコストに配慮してシステム設計に取り組むことができる.システム設計に取り組むことができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
昨今の製品は機械,電気・電子,情報工学を含む生産システムの技術が結集しており、それらの技術を駆使した「ものづくり」ができる技術者が求められている。本講義では専門分野の異なる学生とチームを組み、自律型ロボット(ライントレースカー)の製作を通じ生産システム技術を活用したものづくりの一連の流れを学ぶ。
授業の進め方・方法:
本講義では、各専門において4年前半までに習得した技術を活用した自律ロボットの製作をグループ単位で実施する。(これまでの習得技術に不安のある学生は事前に復習をしっかり行ってから講義に臨むこと。)与えられた課題を解決するためのブレーンストーミングによるアイデアの創出から設計、製作。成果報告といったものづくりの1連の流れを体験することで生産系技術者として必須となる発想力と実践力を養成する。また、3つの系を混合したグループで製作活動を行うことで、グループ内での役割を理解し、他者との技術的コミュニケーション能力を養成する。
評価はレポート40%(企画報告書(A-3:10%,B-3:10%,C-3:10%,F-1:10%,F-2:10%,F-3:10%)、成果報告書(A-3:10%,B-3:10%,C-3:10%,E-2:10%))、製作日誌10%(A-1)、口頭発表30%(企画報告(E-1:50%)、成果報告(E-3:50%))、成果品20% (A-2:50%,B-4:50%)で評価を行う。
注意点:
遅刻や欠席をしても補習を行わない事もあるので、必ず出席すること。また、機械加工は危険と隣り合わせでることを肝に銘じ、緊張感を持ってのぞむこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 学習意義、学習目標、進め方、評価方法を理解する。
テーマ説明、班分けを行う
2週 アイデア創出 グループごとに作品のアイデアをブレーンストーミングにより検討し、ロボット名、概略構想図、動作概要等を含む企画書としてまとめることができる
3週 作品の設計と思考錯誤(1/2) アイデアを実現するための具体的な機構、電気回路、プログラムを提案できる。また、予備実験やメンバーとの意見交換を通じた試行錯誤を経て、提案した機構、電気回路、プログラムを実現可能なものに修正できる。
4週 作品の設計と思考錯誤(2/2) 前回の継続
5週 企画のまとめ 議論の結果を作品の企画書としてまとめ上げることができる.企画報告書作成、PPTファイル作成
6週 企画発表会
7週 作品の製作(1/6) 他のメンバーと協力して作品の製作作業ができる.
8週 作品の製作(2/6) 前回の継続
4thQ
9週 作品の製作(3/6) 前回の継続
10週 作品の製作(4/6) 前回の継続
11週 作品の製作(5/6) 前回の継続
12週 作品の製作(6/6) 成果物作成の最終調整段階
13週 成果のまとめ、および成果物の最終調整、タイム計測 作品の概要と技術的要点などを成果報告書としてまとめ上げることができる.成果報告書、PPTファイル作成.
14週 成果報告会 発表会において、各班の成果を発表できる。
15週 後片付け、清掃。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

レポート口頭発表成果品製作日誌ポートフォリオその他合計
総合評価割合4030201000100
基礎的能力0000000
専門的能力20151050050
分野横断的能力20151050050