ソフトウェア工学

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 ソフトウェア工学
科目番号 0348 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 生産システム工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 高橋直久・丸山勝久共著 ソフトウェア工学 (森北出版)/河合昭男著 UML超入門 (技術評論社)
担当教員 後藤 等,藤田 宜久

到達目標

1. ソフトウェアを中心としたシステム開発のプロセスを理解している
2. システム設計には,要求される機能をハードウエアとソフトウェアでどのように実現するかなどの要求の振り分けやシステム構成の決定が含まれることを理解している
3. ユーザの要求に従ってシステム設計を行うプロセスを説明することができる
4. プロジェクト管理の必要性について説明することができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ソフトウェアを中心としたシステム開発のプロセスを理解し,説明できるソフトウェアを中心としたシステム開発のプロセスを理解しているソフトウェアを中心としたシステム開発のプロセスを理解していない
評価項目2要求の振り分けやシステム構成の決定を理解し,説明できる要求の振り分けやシステム構成の決定を理解している要求の振り分けやシステム構成の決定を理解していない
評価項目3ユーザの要求に従ってシステム設計を行うプロセスを説明できるユーザの要求に従ってシステム設計を行うプロセスを理解しているユーザの要求に従ってシステム設計を行うプロセスを理解していない
評価項目4プロジェクト管理の必要性について説明することができるプロジェクト管理の必要性について理解しているプロジェクト管理の必要性について理解していない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ソフトウェア,およびソフトウェア開発について分析論証できるように,その基礎となる知識を習得する.また,現在主流となっている工学的な方法論,および具体的な手法の学習を通して,高品質なプログラムを効率的に開発する手法および支援ツールの必要性と有効性を理解し応用できることを目標とする.
授業の進め方・方法:
ソフトウェアという目に見えないものを開発することは,従来の「ものづくり」に比べ多くの問題を抱えており,それを解決すべくソフトウェア工学は急速な発展を続けている.その基盤となっている体系化された方法論,技法を理解し,それを基に,積極的に演習などに取り組むことが重要である.

・演習を実施する.その結果を課題として提出してもらう.
注意点:
JABEE教育到達目標評価 定期試験60%(B-2),課題40%(C-3:50%,F-1:50%))

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
ソフトウェア開発の課題

ソフトウェア開発の課題とソフトウェア工学の取り組みが説明できる
2週 ソフトウェアの開発工程 ソフトウェアの特性について理解し、ソフトウェアのプロセスモデルにおける課題や問題点が説明できる
3週 ソフトウェアの開発工程 ソフトウェアの特性について理解し、ソフトウェアのプロセスモデルにおける課題や問題点が説明できる
4週 要求分析 要求分析の重要性と概要が説明できる
5週 構造化分析 構造化分析技法により、要求をモデル化し、要求仕様を定義する手順を理解し説明できる
6週 構造化分析 構造化分析技法により、要求をモデル化し、要求仕様を定義する手順を理解し説明できる
7週 構造化分析 構造化分析技法により、要求をモデル化し、要求仕様を定義する手順を理解し説明できる
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 試験答案返却・解答解説 間違った問題の正答を求めることができる
10週 オブジェクト指向の基本概念 オブジェクト指向の基本概念を理解し、説明できる
11週 オブジェクト指向開発方法論 オブジェクト指向開発の方法論を理解し、説明できる
12週 オブジェクト指向開発方法論 オブジェクト指向開発の方法論を理解し、説明できる
13週 オブジェクト指向分析の手順 オブジェクト指向分析の手順を理解し、説明できる
14週 オブジェクト指向分析の手順 オブジェクト指向分析の手順を理解し、説明できる
15週 前期期末試験
16週 試験答案返却・解答解説 間違った問題の正答を求めることができる
後期
3rdQ
1週 UML記述 UMLで記述されたオブジェクト指向分析・設計結果を理解し、説明できる
2週 UML記述 UMLで記述されたオブジェクト指向分析・設計結果を理解し、説明できる
3週 UML記述 UMLで記述されたオブジェクト指向分析・設計結果を理解し、説明できる
4週 アーキテクチャ設計 ソフトウェアアーキテクチャの役割を理解し、そのスタイルを説明できする
5週 モジュール設計 モジュール分割する方法、その評価基準を理解し、説明できる
6週 モジュール設計 モジュール分割する方法、その評価基準を理解し、説明できる
7週 モジュール設計 モジュール分割する方法、その評価基準を理解し、説明できる
8週 後期中間試験
4thQ
9週 プログラミング プログラミングの手順と品質の作りこみについて説明できる
10週 テストと検証 ソフトウェアの品質の定義と特性、プログラムテストの種類とその方法、プログラムテストの設計方法について説明できる
11週 テストと検証 ソフトウェアの品質の定義と特性、プログラムテストの種類とその方法、プログラムテストの設計方法について説明できる
12週 テストと検証 ソフトウェアの品質の定義と特性、プログラムテストの種類とその方法、プログラムテストの設計方法について説明できる
13週 保守と再利用 ソフトウェアの保守と再利用について理解し、説明出来る
14週 保守と再利用 ソフトウェアの保守と再利用について理解し、説明出来る
15週 学年末試験
16週 試験答案返却・解答解説 間違った問題の正答を求めることができる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野ソフトウェアソフトウェアを中心としたシステム開発のプロセスを説明できる。4
コンピュータシステムシステム設計には、要求される機能をハードウェアとソフトウェアでどのように実現するかなどの要求の振り分けやシステム構成の決定が含まれることを説明できる。4
ユーザの要求に従ってシステム設計を行うプロセスを説明することができる。4
プロジェクト管理の必要性について説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題合計
総合評価割合60000040100
基礎的能力0000000
専門的能力60000040100
分野横断的能力0000000