情報ネットワーク

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 情報ネットワーク
科目番号 0350 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 生産システム工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 徹底攻略 Cisco CCNA 教科書[640-802J][640-816J]対応 ICND2編 インプレスジャパン
担当教員 佐藤 恵一

到達目標

1. VLSMによるサブネットの設計、構築ができる。インターネット規模でルーティングの仕組みが理解できる。
2. スイッチ、ルータの基本的な設定ができ、スイッチングループ、ルーティングループを発生させない、ネットワークの設計構築ができる。
3. VLAN、ACL、PATによるネットワークの設計構築ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1VLSMで設計でき、複数ルーティングプロトコルを導入したネットワークを構築できる。1つのルーティングプロトコル、固定サブネットマスクにより設計できる。固定サブネットマスクにより設計できない
評価項目2障害が発生させない構造を理解し、STPなど障害を発生させない技術の導入ができる。スイッチングループなどの障害が発生するネットワーク構造を理解している。スイッチングループなどの障害が発生するネットワーク構造を理解していない。
評価項目3VLAN、ACL、PATを導入した総合的なネットワークを設計構築できる。VLAN、ACL、PATをそれぞれ単純なネットワークで設計構築できる。VLAN、ACL、PATをそれぞれ単純なネットワークで設計構築できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
インターネットの送受信の仕組みを構造的に理解し、VLSMなど3年で学習したネットワークの設計をさらに発展させた設計手法を学習する。スイッチングループ、ルーティングループなど障害の原因となるデバイスの基本動作原理について理解する。VLAN、ACL、PATを理解して、トラフィックの分散、ネットワークのアクセス制御、内部ネットワークの隠ぺいなど実際に使用させている技術を習得する。
授業の進め方・方法:
3年で学習したルーティングプロトコルなど基本的な技術をもう一度学習しますが、4年では、単純なネットワークではなく、「インターネット規模で」どのようにして送受信を実現しているのか理解してください。ネットワークでどこが混雑するのか、トラフィックの流れがイメージできるよう構造的に理解し、設計できるようにしてください。
注意点:
JABEE教育到達目標評価:試験90%(B-3),態度5%(B-3),課題5%(B-3)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、OSI参照モデル インターネットの仕組み、構造的な技術を理解する
2週 ネットワークデバイス OSI参照モデルとの関係を理解できる。
3週 ネットワーク設計の基礎 ネットワークアドレス、ドメイン、デバイスの機能など設計に必要な基礎知識を理解する。
4週 ネットワーク設計の基礎 実習(ルーティングループ)
5週 VLSMによる設計 VLSMによるサブネットワークの設計ができる
6週 VLSMによる設計 実習(RIPV1、RIPV2)
7週 OSPF 実習(OSPF)
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 スイッチの機能 MACアドレス、ブロードキャストドメイン、フラッディングなどスイッチの基礎的な機能を理解できる。
10週 スイッチの機能 実習(スイッチによるネットワーク)
11週 STP スイッチングループを理解し、STPを設定できる。
12週 STP 演習(STP)
13週 VLANの基礎 VLANの概要が理解できる。
14週 VLANの基礎 実習(単純なVLAN)
15週 前期期末試験
16週 試験答案返却・解答解説 ・間違った問題の正答を求めることができる
後期
3rdQ
1週 VLAN間ルーティング VLAN間ルーティングを理解し、設計構築できる。
2週 VLAN間ルーティング 実習(VLAN間ルーティング)
3週 ACL、ワイルドカードマスク、標準ACL ACL概要理解できる。標準ACLを設定できる。
4週 ACL、ワイルドカードマスク、標準ACL 実習(標準ACL)
5週 拡張ACL 拡張ACLを設定できる。
6週 拡張ACL 実習(プロトコルIPで拡張ACL )
7週 拡張ACL 実習(プロトコルTCPで拡張ACL )
8週 後期中間試験
4thQ
9週 NAT、PAT NATが設定できる。
10週 NAT、PAT PATが設定できる
11週 NAT、PAT 実習(NAT,PAT)
12週 WAN,フレームリレー WANの概要を理解し、フレームリレーを設定できる。
13週 WAN,フレームリレー WANの概要を理解し、フレームリレーを設定できる。
14週 課題演習 課題演習
15週 学年末試験
16週 試験答案返却・解答解説 ・間違った問題の正答を求めることができる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野情報通信ネットワークプロトコルの概念を説明できる。4
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。4
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。4
インターネットの概念を説明できる。4
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題合計
総合評価割合9000505100
基礎的能力0000000
専門的能力9000505100
分野横断的能力0000000