到達目標
1. VLSMによるサブネットの設計、構築ができる。インターネット規模でルーティングの仕組みが理解できる。
2. スイッチ、ルータの基本的な設定ができ、スイッチングループ、ルーティングループを発生させない、ネットワークの設計構築ができる。
3. VLAN、ACL、PATによるネットワークの設計構築ができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | VLSMで設計でき、複数ルーティングプロトコルを導入したネットワークを構築できる。 | 1つのルーティングプロトコル、固定サブネットマスクにより設計できる。 | 固定サブネットマスクにより設計できない |
評価項目2 | 障害が発生させない構造を理解し、STPなど障害を発生させない技術の導入ができる。 | スイッチングループなどの障害が発生するネットワーク構造を理解している。 | スイッチングループなどの障害が発生するネットワーク構造を理解していない。 |
評価項目3 | VLAN、ACL、PATを導入した総合的なネットワークを設計構築できる。 | VLAN、ACL、PATをそれぞれ単純なネットワークで設計構築できる。 | VLAN、ACL、PATをそれぞれ単純なネットワークで設計構築できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
インターネットの送受信の仕組みを構造的に理解し、VLSMなど3年で学習したネットワークの設計をさらに発展させた設計手法を学習する。スイッチングループ、ルーティングループなど障害の原因となるデバイスの基本動作原理について理解する。VLAN、ACL、PATを理解して、トラフィックの分散、ネットワークのアクセス制御、内部ネットワークの隠ぺいなど実際に使用させている技術を習得する。
授業の進め方・方法:
3年で学習したルーティングプロトコルなど基本的な技術をもう一度学習しますが、4年では、単純なネットワークではなく、「インターネット規模で」どのようにして送受信を実現しているのか理解してください。ネットワークでどこが混雑するのか、トラフィックの流れがイメージできるよう構造的に理解し、設計できるようにしてください。
注意点:
JABEE教育到達目標評価:試験90%(B-3),態度5%(B-3),課題5%(B-3)
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス、OSI参照モデル |
インターネットの仕組み、構造的な技術を理解する
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2週 |
ネットワークデバイス |
OSI参照モデルとの関係を理解できる。
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3週 |
ネットワーク設計の基礎 |
ネットワークアドレス、ドメイン、デバイスの機能など設計に必要な基礎知識を理解する。
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4週 |
ネットワーク設計の基礎 |
実習(ルーティングループ)
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5週 |
VLSMによる設計 |
VLSMによるサブネットワークの設計ができる
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6週 |
VLSMによる設計 |
実習(RIPV1、RIPV2)
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7週 |
OSPF |
実習(OSPF)
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8週 |
前期中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
スイッチの機能 |
MACアドレス、ブロードキャストドメイン、フラッディングなどスイッチの基礎的な機能を理解できる。
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10週 |
スイッチの機能 |
実習(スイッチによるネットワーク)
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11週 |
STP |
スイッチングループを理解し、STPを設定できる。
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12週 |
STP |
演習(STP)
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13週 |
VLANの基礎 |
VLANの概要が理解できる。
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14週 |
VLANの基礎 |
実習(単純なVLAN)
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15週 |
前期期末試験 |
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16週 |
試験答案返却・解答解説 |
・間違った問題の正答を求めることができる
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後期 |
3rdQ |
1週 |
VLAN間ルーティング |
VLAN間ルーティングを理解し、設計構築できる。
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2週 |
VLAN間ルーティング |
実習(VLAN間ルーティング)
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3週 |
ACL、ワイルドカードマスク、標準ACL |
ACL概要理解できる。標準ACLを設定できる。
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4週 |
ACL、ワイルドカードマスク、標準ACL |
実習(標準ACL)
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5週 |
拡張ACL |
拡張ACLを設定できる。
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6週 |
拡張ACL |
実習(プロトコルIPで拡張ACL )
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7週 |
拡張ACL |
実習(プロトコルTCPで拡張ACL )
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8週 |
後期中間試験 |
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4thQ |
9週 |
NAT、PAT |
NATが設定できる。
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10週 |
NAT、PAT |
PATが設定できる
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11週 |
NAT、PAT |
実習(NAT,PAT)
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12週 |
WAN,フレームリレー |
WANの概要を理解し、フレームリレーを設定できる。
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13週 |
WAN,フレームリレー |
WANの概要を理解し、フレームリレーを設定できる。
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14週 |
課題演習 |
課題演習
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15週 |
学年末試験 |
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16週 |
試験答案返却・解答解説 |
・間違った問題の正答を求めることができる
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | 情報通信ネットワーク | プロトコルの概念を説明できる。 | 4 | |
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。 | 4 | |
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。 | 4 | |
インターネットの概念を説明できる。 | 4 | |
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。 | 4 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 90 | 0 | 0 | 5 | 0 | 5 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 90 | 0 | 0 | 5 | 0 | 5 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |