到達目標
1. 処理形態の面での集中処理システムと分散処理システムについて、特徴を説明できる。
2. ネットワークコンピューティングや組み込みシステムなど、コンピュータシステムの利用形態について説明できる。
3. デュアルシステムやマルチプロセスシステムなど、信頼性や性能を向上させるための代表的なシステム構成について説明できる。
4. Webシステムを実現するために必要な技術要素を理解し、簡単なWebシステムを実装することができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | コンピュータシステムの処理方式について理解しており、その特徴や長所短所、代表例を説明できる。 | コンピュータシステムの処理方式について理解しており、特徴を説明できる。 | コンピュータシステムの処理方式について理解しておらず、特徴について説明できない。 |
評価項目2 | コンピュータシステムの利用形態について理解しており、処理形式の特徴を踏まえて、実例において最適と考えられる処理形式を説明できる。 | コンピュータシステムの利用形態について理解しており、実例を踏まえて、その処理形式を説明することができる。 | コンピュータシステムの利用形態について理解しておらず、利用形態や実例を説明することができない。 |
評価項目3 | 信頼性や性能を向上させるための代表的なシステム構成について、その特徴を踏まえて説明できる。 | 信頼性や性能を向上させるための代表的なシステム構成について説明できる。 | 信頼性や性能を向上させるための代表的なシステム構成について説明できない。 |
評価項目4 | Webシステムを実現するために必要な技術要素を理解し、独力で簡単なWebシステムを実装することができる。 | Webシステムを実現するために必要な要素技術を理解しており、適切な助言を受けられれば、それらを活用して簡単なシステムを構築することができる。 | Webシステムを実現するために必要な技術要素を理解しておらず、簡単なWebシステムを実装するために何が必要であるのか説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
現在、様々な産業において情報を適切に収集・管理・活用するためのソフトウェアである情報システムが利用されている。本講義ではコンピュータの利用方法全般や情報処理システムについて理解を深めたのち、その一方式であるWebシステムに重点をおいた講義を行う。
情報システムについて理解し、説明できること。簡単なWebシステムを構成するために必要なアーキテクチャについて理解しているとともに、実装できる技術を身に着けていることを学習到達目標とする。
授業の進め方・方法:
1.評価
自学自習は実技課題にてチェックする。必ず課題に取り組むこと。
2.事前準備
プログラミング言語としてJavaを使用する。Javaの基本的な文法を理解していることを前提として授業を行うため、各自復習をしておくこと。Javaの文法に関する講義は実施しない。
注意点:
3.注意点
この科目は学修単位科目であり、授業時間だけで全ての学習内容が完了する科目ではない。内容としては、理論だけでなく、情報システムの実装技術について、その基礎を修得するもとを目標とした科目である。
情報システムを構成するためには様々な技術を連携させる必要があるため、各授業での内容は連続している。各授業の最後に課題を出題し、次回の授業では課題を完了し、実装方法を理解していることを前提として進める。
したがって、各回の授業で理解できなかった個所は次回授業までに自学自習を行い、修得してくることを必須とする。それを怠ると授業についてこれなくなり、総合成績の大部分を占める課題に全く取り組めなくなるので注意すること。
その授業での課題に遅れている学生に対しての措置は授業内では行わず、放課後対応する。履修する学生は授業後は必ず自学自習に必ず励み、わからない場合は担当教員へ質問を行い、理解を深めること。
JABEE教育到達目標評価 : 試験20%(B-3:100%), 演習課題80%(B-3:80%,C-1:20%)
※中間試験は実施せず、学年末試験のみ実施する。後期中間試験分の授業については、授業変更により1回(2時間)以上を行う。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
・ガイダンス ・コンピュータの利用形態(コア) |
コンピュータの利用形態について、種々の角度からの分類とその概念を理解し、説明できる。
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2週 |
・情報システムとその構成 ・Webサーバの構築とWebページの作成 |
・情報システムの社会における役割や実例を説明できる。 ・情報システムを構成する要素を説明できる。 ・Webサーバの基本的な構築方法を理解し、実践できる。 ・Webサーバの役割や動作原理を理解し、説明できる。 ・HTML・CSSを使用した簡単なページを作成できる。
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3週 |
・APサーバの構築 ・Servletの実装1(Hello World) |
・APサーバの役割を理解し、説明できる。 ・Servletの動作原理を理解し、簡単なServletの実装を行える。
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4週 |
・フォームの利用法 ・Servletの実装2(フォームデータの取得) |
・HTMLにおけるフォームの利用法を理解し、実装できる。 ・フォーム取得データを取得して操作するServletの実装を行える。
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5週 |
・アプリケーションの動作原理 ・HTTP通信の基礎とWebアプリケーション |
・各種アプリケーションの動作原理を理解し、説明できる。 ・HTTP通信の基礎について理解し、Webアプリケーションの動作をHTTP通信を基に説明出来る。
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6週 |
・Webサーバとの連携 |
・WebサーバとAPサーバを連携させる意義を理解し、連携設定を行える。
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7週 |
・JSPの実装 |
・JSPの動作原理や仕様を理解し、簡単な実装を行える。
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8週 |
・RDBとServletとの連携1 ※中間試験は実施しません。代わりの授業を1回行います。 |
・プログラムを使用してRDBから情報を取得することができる。
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4thQ |
9週 |
・RDBとServletとの連携2 |
・プログラムを使用してRDBにデータの書き込みを行うことができる。
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10週 |
・RDBとServletとの連携3 |
・プログラムを使用してRDBのデータの削除を行うことができる。
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11週 |
・MVCモデル1(JavaBeans) |
・MVCモデルを基づき、JavaBeansを利用したプログラムの実装を行える。
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12週 |
・MVCモデル2(JSPとServletの連携) |
・ServletからJSPへDispatchすることの意味を理解し、コントローラとビューを分離させたクラスの実装を行える。
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13週 |
・スコープ |
・スコープの概念を理解し、requestやsessionを使い分けたプログラムをMVCモデル上に実装を行える。
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14週 |
・システムの信頼性とその向上法 |
・システムの信頼性の指標や、信頼性などを向上させるための手法を理解し、説明できる。
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15週 |
期末試験 |
・これまで学習した各種技術について理解度を評価するための筆記試験を行う。
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16週 |
答案返却・解答解説 |
・解答と解説を基に、間違った個所を理解し、正しい答えとその理由を説明できる。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | 演習課題 | 合計 |
総合評価割合 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 80 | 100 |
基礎的能力 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 60 | 80 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 20 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |