現代文

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 現代文
科目番号 0471 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産システム工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 『現代文A』(東京書籍)、国語辞典(電子辞書も可)、国語便覧(1年次に購入したもの)
担当教員 鳴海 雅哉

到達目標

1.文学的文章の鑑賞や論理的文章の読解を通して、豊かな心情と視野の広い人間性を培う。
2.人間や社会・自然等に対して問題点を見出し、それに対する思考を深める力を養うと同時に、その考えを適切にまとめ、他者と討論できるようにする。
3.幅広く言葉を覚えるとともに、言葉に対する感性を磨き、適切に表現活動ができるようにする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1漢字や語句の意味・用法を理解し、言語生活に応用できる。漢字や語句の意味・用法を理解できている。漢字や語句の意味・用法を理解できていない。
評価項目2作品の背景、論理などを的確に理解し、深く鑑賞できる。作品の背景、論理などを理解できる。作品の背景、論理などを理解できていない。
評価項目3作品を通して人間・社会・自然について、自分の考えを述べられる。作品を通して人間・社会・自然について、自分の考えを持つことができる。作品を通して人間・社会・自然について、自分の考えを持ったり、意見を述べることができない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
本科目は、1~3年時の国語関係科目の内容を踏まえ、さらに難易度の高い文学的文章や論理的文章を読んで、日本や世界における現代的論点を理解し、それらについて自分の意見を考えたり、述べたりできるようになることを到達目標とします。また、授業中に提示する課題等により、現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、慣用句などの知識を適切に活用した文章を書けるようになることも目標とします。
授業の進め方・方法:
・各単元の作品の読解を教師と一緒に進め、ノートをとりながらそれを深めていきます。
・時にはグループワークによる読解等を導入して双方向の授業をします。
・新聞を使った記述トレーニングをします。
注意点:
1.文章内容を受動的に理解するのではなく、常に問題点を意識して読む姿勢であること。
2.知り得た知識を授業内外で活用しようという姿勢であること。
3.他人の意見を正確に聞き、かつ自分の考えを適切に表現しようとする姿勢であること。
4.ジャンルを問わず読書をし、言語感覚と思考力を磨こうとする姿勢であること。(新聞を読むのも良い)
5.状況に応じて、授業計画以外の教材を扱うこともある。
6.携帯電話等、授業に不要な物を使用していた際には、没収及び減点等の処置をとる。
JABEE教育到達目標評価:定期試験50%(D-1)、小テスト20%(D-1)、課題20%(E-2)、ポートフォリオ10%(D-1)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス(0.5h)
「さくらさくらさくら」(随想)
※俵万智
授業の内容や進め方を理解することができる。
語句や語彙を正確に理解し、的確に内容を理解し、自分の意見を持てる。
2週 「分からないからおもしろい」
(エッセイ)
語句や語彙を正確に理解し、的確に内容を理解し、自分の意見を持てる。
3週 「山月記」(近代小説)
※中島敦
語句や語彙を正確に理解し、的確に内容を理解し、自分の意見を持てる。
4週 「真面目な二人」(現代小説)
※川上弘美
語句や語彙を正確に理解し、的確に内容を理解し、自分の意見を持てる。
5週 「こころ」①(近代小説)
※夏目漱石
語句や語彙を正確に理解し、的確に内容を理解し、自分の意見を持てる。
作者と時代背景について理解できる。朗読できる。
6週 「こころ」②
新聞記事を使った記述トレ
語句や語彙を正確に理解し、的確に内容を理解し、自分の意見を持てる。
作者と時代背景について理解できる。朗読できる。
7週 「豊かさと生物多様性」(評論) 語句や語彙を正確に理解し、的確に内容を理解し、自分の意見を持てる。
作者と時代背景について理解できる。朗読できる。
8週 後期中間試験 これまで読んだ作品について理解できる。
4thQ
9週 答案返却、解答解説(1h)
新聞記事を使った記述トレ
間違った箇所を理解できる。
短歌や川柳について理解できる。
語句や語彙を正確に理解し、的確に内容を理解し、自分の意見を持てる。
10週 「信濃路」(短歌)
※川柳含む
短歌や川柳について理解できる。
11週 「ミロのヴィーナス」(評論) 語句や語彙を正確に理解し、的確に内容を理解し、自分の意見を持てる。
12週 「『身銭』を切るコミュニケーション」(エッセイ)※内田樹 語句や語彙を正確に理解し、的確に内容を理解し、自分の意見を持てる。
13週 「蠅」(近代小説)
※横光利一
語句や語彙を正確に理解し、的確に内容を理解し、自分の意見を持てる。
14週 「言葉は世界を切り分ける」(評論) 語句や語彙を正確に理解し、的確に内容を理解し、自分の意見を持てる。
15週 学年末試験 これまで読んだ作品について理解できる。
16週 答案返却、解答解説(1h)
今後の生活における「国語」について・ポートフォリオファイルチェック(1h)
間違った箇所を理解できる。
これからの生活においての「国語の力」について理解できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3後2,後6,後7,後8,後9,後11,後12,後14,後15,後16
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3後2,後6,後7,後8,後9,後11,後12,後14,後15,後16
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後8,後10,後13,後15,後16
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後14,後15,後16

評価割合

試験小テスト課題態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合5020200100100
基礎的能力5020200100100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000