システム工学

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 システム工学
科目番号 0539 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産システム工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 "わかりやすい数理計画法 " 坂和 正敏 (著) 森北出版‎
担当教員 浜 克己,丸山 珠美,倉山 めぐみ

到達目標

1.最適化問題を定式化できる。
2.線形計画問題を解くことができる。
3.非線形計画問題と組合せ最適化問題を解くことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1例題を参考に自分で最適化問題を作成し,それを定式化できる。与えられた最適化問題を定式化できる。与えられた最適化問題が理解できていない。
評価項目2シンプレックス法を用いて線形計画問題を解くことができる。グラフを用いて2変数の線形計画問題を解くことができる。グラフを用いた線形計画問題の解法が理解できていない。
評価項目3簡単な非線形計画問題や組合せ最適化問題を解くことができる。最適性の条件と厳密解法を説明できる。最適性の条件と厳密解法が理解できていない。

学科の到達目標項目との関係

函館高専教育目標 B 説明 閉じる

教育方法等

概要:
一般に,工学や社会科学の諸分野において,「システムの最適化」は非常に重要な概念であると位置づけられている。本講義では,システムの運用・設計等に関する数理的な手法の基礎知識を学習する。システム工学に関係する応用問題を解けることが達成目標レベルである。
授業の進め方・方法:
・本講義は,システム工学の数理手法について講義しますので,数学について十分に復習しておくこと。
・演習問題を解くことによって,知識の基本的な理解と思考・推論・創造への適用力を育成する助けとします。必ず自分で理解して解くこと。単元ごとに演習問題を用意します。
注意点:
注意事項:講義中の携帯電話の使用,居眠りは減点とする.

JABEE教育到達目標評価:試験80%(B-2),演習20%(B-2)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス(1.0h)
1.システム工学の概要(1.0h)

1.システム工学の概要(1.0h)
・科目の位置づけ、必要性,学習の到達目標および留意点を理解できる。
・システム工学の目的,システムモデルの基礎がわかる。
・システム工学を学ぶ上で必要な数学の基礎を復習する。
2週 2.線形計画法
 ・問題の定義と定式化 (2.0h)
・線形計画問題を定義し,定式化できる。
3週 2.線形計画法
 ・グラフを用いた解法(2.0h)
・線形計画問題をグラフを用いて最適解を見つけることができる。
4週 2.線形計画法
 ・標準形(2.0h)
・線形計画問題を標準形に直すことができる。
5週 2.線形計画法
 ・シンプレックス法 (1)(2.0h)
・線形計画問題をシンプレックス法で解く方法を理解する(理論)。
6週 2.線形計画法
 ・シンプレックス法 (2)(2.0h)
・線形計画問題をシンプレックス法で解く手段を理解する(手順)。
7週 2.線形計画法
 ・シンプレックス法 (3)(2.0h)
・線形計画問題をシンプレックス法で解くことができる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 答案返却・解答解説(1.0h) ・間違った箇所を理解できる。
10週 3.非線形計画法(2.0h)
 ・二分法
・非線形計画問題の二分法について理解し、計算できる
11週 3.非線形計画法(2.0h)
 ・ニュートン法(1次元)
・非線形計画問題のニュートン法について理解し、計算できる
12週 3.非線形計画法(2.0h)
 ・最適性の条件と降下法(一次元)
・非線形計画問題の最適性の条件と降下法傾斜法について理解し計算できる(一次元)
13週 3.非線形計画法(2.0h)
 ・最適性の条件と降下法(二次元)
・非線形計画問題の最適性の条件と降下法傾斜法について理解し計算できる(二次元)
14週 3.非線形計画法(2.0h)
 ・最適性の条件と降下法(二次元)
・非線形計画問題の最適性の条件と降下法傾斜法について理解し計算できる(二次元)
15週 期末試験
16週 答案返却・解答解説 ・間違った箇所を理解できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学関数の増減表を書いて、極値を求め、グラフの概形をかくことができる。3
極値を利用して、関数の最大値・最小値を求めることができる。3
簡単な場合について、関数の接線の方程式を求めることができる。3
2次の導関数を利用して、グラフの凹凸を調べることができる。3

評価割合

試験発表演習態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80020000100
基礎的能力0000000
専門的能力80020000100
分野横断的能力0000000