ソフトウェア開発演習

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 ソフトウェア開発演習
科目番号 0620 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 生産システム工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材 WEBで公開
担当教員 東海林 智也

到達目標

1.要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを設計できる。
2.ソフトウェア生成に利用される標準的なツールや環境を使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。
3.ソフトウェア開発の現場において標準的とされるツールを使い、生成したロードモジュールの動作を確認できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1要求仕様に従い、かつ実行効率を考慮した設計ができる。要求仕様に従って設計が出来る。要求仕様に従った設計が出来ない。
評価項目2統合開発環境を用いて実行効率を考慮しつつソースプログラムをロードモジュールに変換し実行できる。統合開発環境を用いてソースプログラムをロードモジュールに変換し実行できる。統合開発環境を用いてソースプログラムをロードモジュールに変換できない。
評価項目3総合開発環境を用いて実行効率を考慮しつつロードモジュールをデバッグできる。総合開発環境を用いてロードモジュールをデバッグできる。総合開発環境を用いてロードモジュールをデバッグすることができない。

学科の到達目標項目との関係

函館高専教育目標 B 説明 閉じる
函館高専教育目標 C 説明 閉じる
函館高専教育目標 E 説明 閉じる
函館高専教育目標 F 説明 閉じる

教育方法等

概要:
アジャイル開発はソフトウェアを迅速かつ状況に合わせて開発を行う手法で、従来のウォーターフォール型に代わって主流となりつつある開発手法です。従って技術者はアジャイル開発手法について学ぶ必要があります。
なお、この演習から得られた結果を論理的な文書にまとめることができる能力を養うと共に、技術的な課題について自分の考えをまとめシステムを組み上げに応用し、かつまた自分の考えについてグループメンバーと討論ができるようになることを到達レベルとします。
授業の進め方・方法:
・スクラムを用いてチームでソフトウェア開発を行います。
・プログラミング言語としてJavaを使用します。
・リポジトリとしてGithubを利用します。
・その他、詳しくはWEBページの方を参照して下さい。
(テキスト) https://tmytokai.github.io/open-ed/course/softdev/
注意点:
JABEE教育到達目標評価
発表 10%(B-4, E-1,E-2,E-3,各25%),相互評価 10%(B-4, E-1,E-2,E-3,各25%)、態度 20%(B-4, E-1,各50%)
ポートフォリオ 30%(B-4, C-1,C-2,C-3, F-1, 各20%)、課題  30%(B-4, C-1, C-2, C-3, F-1, 各20%)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス、Greenfoot の基本、オブジェクト指向開発演習 Greenfoot を用いてオブジェクト指向によるソフトウェア開発ができる。
2週 git とは gitを利用してソフトウェアのバージョン管理ができる。
3週 ローカルリポジトリ gitのローカルリポジトリを利用できる。
4週 リモートリポジトリ Githubのリモートリポジトリを利用できる。
5週 WBS の基本
WBSを用いてプロジェクトの進捗管理ができる。
6週 カンバンの基本 カンバンを用いてプロジェクトの進捗管理ができる。
7週 スクラム開発とは スクラムによるソフトウェア開発手法を理解できる。
8週 スクラム開発演習 (1) リリースプランニング 要求仕様から全体仕様書とプロダクトバックログを作成できる
4thQ
9週 スクラム開発演習 (2) スプリント 1
スプリントプランニングミーティング、開発作業
全体仕様書から詳細仕様書とスプリントバックログを作成できる。また役割分担に合わせてソフトウェア開発を行うことができる。
10週 スクラム開発演習 (3) スプリント 1
開発作業
役割分担に合わせてソフトウェア開発を行うことができる。
11週 スクラム開発演習 (4) スプリント 1
開発作業、スプリントレビュー、レトロスペクティブ、リリース
役割分担に合わせてソフトウェア開発をし、ソフトウェアのレビュー、振り返り、リリースを行うことができる。
12週 スクラム開発演習 (5) スプリント 2
スプリントプランニングミーティング、開発作業
全体仕様書から詳細仕様書とスプリントバックログを作成できる。また役割分担に合わせてソフトウェア開発を行うことができる。
13週 スクラム開発演習 (6) スプリント 2
開発作業、スプリントレビュー、レトロスペクティブ、リリース
役割分担に合わせてソフトウェア開発をし、ソフトウェアのレビュー、振り返り、リリースを行うことができる。
14週 スクラム開発演習 (7) スプリント 3
スプリントプランニングミーティング、開発作業
全体仕様書から詳細仕様書とスプリントバックログを作成できる。また役割分担に合わせてソフトウェア開発を行うことができる。
15週 スクラム開発演習 (8) スプリント 3
開発作業、スプリントレビュー、レトロスペクティブ、リリース
役割分担に合わせてソフトウェア開発をし、ソフトウェアのレビュー、振り返り、リリースを行うことができる。
16週 ※定期試験は実施しません

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野ソフトウェアソフトウェアを中心としたシステム開発のプロセスを説明できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
コンピュータシステムプロジェクト管理の必要性について説明できる。4後2,後3,後4,後5,後6,後7
WBSやPERT図など、プロジェクト管理手法の少なくとも一つについて説明できる。4後2,後3,後4,後5,後6,後7
分野別の工学実験・実習能力情報系分野【実験・実習能力】情報系【実験・実習】ソフトウェア生成に利用される標準的なツールや環境を使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。4前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
ソフトウェア開発の現場において標準的とされるツールを使い、生成したロードモジュールの動作を確認できる。4前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題合計
総合評価割合01010203030100
基礎的能力0000000
専門的能力01010203030100
分野横断的能力0000000