プログラミング入門

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 プログラミング入門
科目番号 0019 科目区分 一般 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 物質環境工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 初級 C言語(実教出版)
担当教員 浜 克己,森田 孝,藤原 亮,丸山 珠美,後藤 等,今野 慎介,圓山 由子,寺門 修,越智 聖志

到達目標

1.変数や配列および、そのデータ型の概念を説明できる。
2.代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。
3.制御構造の概念を理解し、分岐条件や反復処理を記述できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1未知の課題であっても 適切な変数や配列とそ のデータ型を選択し、 プログラムに活用でき る。授業と類似の課題であ れば、適切な変変数や 配列とそのデータ型を 選択し、プログラムに 活用できる。変数や配列とそのデー タ型の概念を理解でき ておらず、プログラム 中でこれらを活用する ことが全くできない。
評価項目2未知の課題であっても、適切な演算子を選択 した式を組み立て、プ ログラムに活用できる。授業と類似の課題であ れば、適切な演算子を 選択した式を組み立て、プログラムに活用で きる。演算子や代入といった 処理を理解できておら ず、プログラム中でこ れらを活用することが 全くできない。
評価項目3未知の課題であっても 必要となる制御構文を 選択し、プログラムに 活用できる。授業と類似の課題であ れば、必要な制御構文 を選択し、プログラム に活用できる。制御構文を理解できて おらず、プログラム中 でこれらを活用するこ とが全くできない。

学科の到達目標項目との関係

函館高専教育目標 B 説明 閉じる
函館高専教育目標 C 説明 閉じる

教育方法等

概要:
プログラミングとは簡単に表現すると「人間の考えた通りの処理をコンピュータに行 わせるために、コンピュータに指示を与えること」である。人間に対して指示を与え るためには、言語(例えば日本語)を使用して話しかけると同様に、コンピュータに 対しては『プログラミング言語』を用いて指示を行う。本講義ではプログラミング言 語の1つであるC言語の文法を学ぶ。コンピュータへの入出力方法、変数やデータ型、 制御構文(分岐・繰り返し)、配列を理解し、それらを活用した簡単なプログラムを 独力で作成できるようになることが到達レベルである。
授業の進め方・方法:
1回の授業2時間のうち前半は教室での座学、後半はコンピュータを使用して実際にプログラムを作成する演習を行う。
後半の演習については、「成果品・実技」の達成度評価となる。各演習問題の採点基準は以下のとおりとする。
①その授業時間内に教員のチェックを受け、正しいプログラムを提出できた。 ・・・100点
②次回の授業日前日17:00までに正しいプログラムを提出できた。 ・・・80点
③演習担当教員が定めるその期の提出締切日までに正しいプログラムが提出できた。 ・・・60点
④③の提出締切日までに正しいプログラムの提出ができなかった。 ・・・0点
③の期間については、提出したプログラムに間違いがある場合は指摘を行う。正しいプログラムの完成まで何度も提出可能とする。
授業を欠席した場合は①の期限を授業時間中とせず、次回授業日前日17:00までとする。
課題の提出は必須であるので、放課後等の時間を利用して必ず取り組むこと。放課後、質問などにも応じるので質問すること。
注意点:
プログラムの勉強法としては、授業や教科書、演習で行ったプログラムの1行1行の意味や、その結果を全て理解できるように丹念に読み解くことが重要である。
次に、教科書や課題の答えのプログラムを見ずに、自分で同じ処理を行うプログラムを書いてみよう。
変数名や処理手順は、同じ結果が得られるのであれば異なっていても問題ない。
この作業を繰り返すうちに素早く理解できるようになり、文法事項も自然と身につく。
面倒だと思わず、地道に取り組むことが重要である。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週
ガイダンス、演習室の利用方法
授業の進め方、年間計画を理解している
。 演習室のコンピュータの利用法と課題の 提出法を理解し、行える。
2週 プログラミングの準備1 Scratchでの学習内容を基に、プログラミ ングの流れを説明できる。
3週 プログラミングの準備2 Scratchでの学習内容を基に、プログラミ ングの流れを説明できる。
4週 プログラミングの形 C言語によるプログラムの基本形と動作確認の方法を説明できる。
5週 変数処理 データ型及び変数の概念を説明できる。
6週 画面への表示 printf関数を用いて画面への出力ができる。
7週 書式指定子 いろいろな書式指定子を用いて画面への 出力ができる。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 答案の返却・解答解説
間違った問題の正答を求めることができる。
10週 簡単な計算
データ型の変換
演算子を用いて簡単な計算を記述できる。
データ型の変更の記述ができ、その意味を説明できる。
11週 様々な演算子と実行の優先順位 いろいろな演算子と優先順位、結合規則 を説明できる。
12週 キーボードからの入力 scanf関数を用いてキーボードからの入力 ができる。
13週 分岐処理if文 if文を用いて基本的な分岐処理が記述でき る。
14週 条件式の書き方 if-elseと様々な演算子を用いて分岐処理 を使用できる。
15週 前期期末試験
16週 試験答案返却・解答解説 間違った問題の正答を求めることができ る
後期
3rdQ
1週 分岐処理switch 1 switch文の基本構文を理解し、使用する ことが出来る
2週 分岐処理switch 2 switch文の応用法を理解し、使用するこ とができる。
3週 繰り返し処理for 1 for文の処理順序を理解し、使用すること ができる。
4週 繰り返し処理for 2 繰り返す条件を理解し、課題に合わせて 変更ができる。
5週 繰り返し処理for 3 for文による簡単なアルゴリズムを理解し、活用できる。
6週 繰り返し処理 while 1 while文の使用法を理解し、プログラムを 作成できる。
7週 繰り返し処理 while 2 while文の特徴を理解し、活用することが できる。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 試験答案返却・解答解説 間違った問題の正答を理解できる。
10週 配列1 配列の概念を理解し、基本的な使用方法 を実践できる。
11週 配列2 for文との組み合わせにより、配列の利用 ができる。
12週 配列3 これまで学習した文法と配列を組みわせ て利用できる。
13週 配列4 配列を使った簡単なアルゴリズムを理解 し、活用できる。
14週 配列5 配列を使ったアルゴリズムを理解し、活用できる。
15週 学年末試験
16週 試験答案返却・解答解説 間違った問題の正答を求めることができる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ演習課題合計
総合評価割合4000004020100
基礎的能力300000302080
専門的能力10000010020
分野横断的能力00000000