基礎コミュニケーションⅠ

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 基礎コミュニケーションⅠ
科目番号 0024 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 物質環境工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 必要に応じて適宜配布する。(1年次に使用したファイルは続けて使用する。)
担当教員 奥平 理,中村 和之,泊 功,鳴海 雅哉

到達目標

1. 与えられた課題について、仲間と協議し、結論を導き出すことができる。
2.他者の前で、ハキハキと、理路整然と発表することができる。
3.課題について、自らの考えを適切に文章化することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1課題について、議事を適切に進め、まとめることができる。課題について、議事進行に協力することができる。話し合いに協力することができない。
評価項目2他者の前でハキハキ、理路整然と発表することができる。他者の前で、大きな声で発表することができる。人前で発表することができない。
評価項目3自らの考えを適切に文章にまとめることができる。自らの考えを、文章にまとめようとすることができる。考えを文章にまとめることができない。

学科の到達目標項目との関係

函館高専教育目標 A 説明 閉じる
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教育方法等

概要:
この科目では、高専生として調和の取れた育成を目指し、よりよい生活態度や望ましい人間関係を築くこと、適切な進路意識を持つこと、人間としての在り方生き方について自覚することの3点を目標とする。具体的には、コミュニケーション活動を通して、対話経験を重ね、級友との相互理解を深めながら、自らの社会性や人間性を鍛えていく。
授業の進め方・方法:
グループ討議、発表、教員による講話
本講義は、各学年で設定される「コミュニケーション科目」の一つで、みなさんが函館高専の学生として健全に成長することを目標としている。特に2年次では、1年次の内容を踏まえ、「自己実現」をキーワードにしながら、「進路模索」と「人生設計」についての認識を深め、視野を広げることにより、「社会に向かって成長しようとする青年」としてのみなさんを支えることが基本方針である。グループとしての活動では、積極的で主体的に考え、発言し、悩んでもらいたい。
注意点:
評価について、英語や数学などの一般教養科目と異なり、「知識を得た」ことを評価の対象としない。ワークショップや発表における姿勢やそのまとめとしてのレポート、および自己実現目標の設定とその自己評価でもって評価とする。前向きに取り組む姿勢であればあるほど、それに報いたいと考える。
 すでに述べたとおり、本講義には積極的に参加してもらいたい。従って、授業中に本講義と関係の無い取り組みをしていたり、不要の物を操作していたりした場合は、「意欲無し」と見なし、相応の減点措置となることを覚悟されたい。加えて、そのような姿勢であれば、将来に向けて必ずや失点となるであろうことを指摘しておく。
※本科目は前期科目であるので成績は前期末に算出されるが、単位の認定は年度末に開催される「地域連携協力会合同企業説明会」参加報告書(仮称)の提出をもって為されるものとする。(説明会には全員出席すること。日程等は年度末近くになってからアナウンスする。)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス(0.5h)
今後の自己実現目標と将来実現構想の設定
本講義の到達目標を理解できる。
適切な自己実現目標や将来目標を設定できる。
2週 「進路模索」グループ討議(社会人になる自分を想像し、どのように過ごせばよりよい自己にたどり着くかをグループで検討する) グループ討議の目的を適切に理解し、自らのコミュニケーション能力(人間力)を活用あるいは伸ばそうとすることができる。
3週 「進路模索」講義 自分の進路について、考えを深めることができる。
4週 2年次に理解し、済ませておくこと(上級生による講話)
※実施週の変更ありうる
上級生による講話を適切な姿勢で聞き、内容を十分理解し、自らの役に立てることができる。
5週 「スタディサポート振り返り」グループ討議 スタディサポートの結果について、グループで討議して分析することできる。
6週 「スタディサポート振り返り」講義 教員の話を聞いて、スタディサポートの分析結果を理解することができる。
7週 「進路模索」まとめ(グループ討議や講義等を踏まえ、高専2年生としての望ましい進路意識の在り方について考える) グループ討議を通して理解したこと、および新たに考えついたことを適切にまとめることができる。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 答案返却・解説
自己実現目標の確認と再設定
試験内容の適切な理解ができる。
自ら設定した自己実現目標を見直し、適切に自己の生活に対応させることができる。
10週 「人生設計」ワークショップ①(将来、どのようなことに苦しむ(悩む)か?) グループ討議の目的を適切に理解し、自らのコミュニケーション能力(人間力)を活用あるいは伸ばそうとすることができる。
11週 「人生設計」ワークショップ②(将来、どのような生活が幸福か?) グループ討議の目的を適切に理解し、自らのコミュニケーション能力(人間力)を活用あるいは伸ばそうとすることができる。
12週 「人生設計」ワークショップ③、まとめ講義 望ましい人生設計の在り方について理解することができる。
13週 2年次に理解しておく「人生」の話(社会人・教職員等による講話)
※実施週の変更ありうる
社会人や教職員等による講話を適切な姿勢で聞き、内容を十分理解し、自らの役に立てることができる。
14週 「人生設計」まとめ(グループ討議や講義等を踏まえ、高専2年生としての望ましい進路意識の在り方について考える) グループ討議を通して理解したこと、および新たに考えついたことを適切にまとめることができる。
15週 ※前期期末試験は実施しない。
16週 自己実現目標の自己評価と反省、ポートフォリオファイルチェック、年度末の「合同企業説明会」について
自身の自己実現目標を見直し、よりよい自身のキャリア形成について考えることができる。年度末に開催される「合同企業説明会」について興味を抱くことができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。2前1,前2,前3,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前13,前14,前16
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。2前1,前2,前3,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前13,前14,前16
目標の実現に向けて計画ができる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前16
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前16
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前16
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。2前2,前5,前7,前10,前11,前14
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。2前2,前5,前7,前10,前11,前14
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。2前2,前5,前7,前10,前11,前14
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。2前2,前5,前7,前10,前11,前14
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。2前2,前5,前7,前10,前11,前14
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている2前2,前5,前7,前10,前11,前14
法令やルールを遵守した行動をとれる。2前2,前5,前7,前10,前11,前14
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。2前2,前5,前7,前10,前11,前14
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前16
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前16
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前16
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前16
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前16
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前16
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前16

評価割合

試験課題発表ポートフォリオその他合計
総合評価割合3050100100100
基礎的能力20400010070
専門的能力0000000
分野横断的能力10101000030