概要:
化学系の専門科目への橋渡しとして,基本的な知識の理解と化学的な物質の捉え方を習得し,それを応用できる力を養う.また,無機化学,物理化学,有機化学,生物化学,分析化学など,種々の科目に関連する知識を習得することを目標とする.
授業の進め方・方法:
基本的には,黒板およびプリントを使用して講義を行う.ノートは前年度使用の物でも良い.
提出物を求める場合があるため、ルーズリーフを使用している学生は,別途とじられるような状態を想定しておいてほしい.
注意点:
・1年次の科目名「化学Ⅰ」の内容をよく復習しておくこと.
・配付プリントは紛失しないよう,各自が保管すること.
・授業中の板書は,学習のポイントとなるので,しっかりノートにとること.
・授業に支障をきたす行為(具体的には,過度な私語,講義に集中しない・寝るなどの態度,忘れ物が多いなど)は減点対象とする.
※ただし,隠蔽しようとする行為は,上記より重い減点対象とする.
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス(1.0h) 酸と塩基(2.0h) |
・授業の進め方,採点や評価の説明,把握をする.
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2週 |
酸と塩基,中和反応(3.0h) |
・酸塩基の定義を復習し,価数や酸塩基の強弱,中和反応式をつくることができる. ・量的関係を復習し,計算することができる. ・中和滴定を把握し,器具の名称,使い方,計算をすることができる.
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3週 |
酸化還元反応(3.0h) |
・酸化還元反応の定義を理解し,定義や酸化数の変化から酸化還元を判別することができる. ・酸化剤,還元剤を判断できる. ・イオン反応式から化学反応式を作ることができる.
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4週 |
酸化還元反応(3.0h) |
・酸化還元反応の定義を理解し,定義や酸化数の変化から酸化還元を判別することができる. ・酸化剤,還元剤を判断できる. ・イオン反応式から化学反応式を作ることができる.
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5週 |
イオン化傾向,反応,電池(3.0h) |
・イオン化傾向を把握し,反応性を理解する. ・電池の原理を把握し,電極での反応および水溶液中での反応を説明できる. ・実用電池について構造や用途を説明できる.
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6週 |
電池,電気分解,演習問題(3.0h) |
・電池と電気分解の違いを説明することができる. ・電気分解の原理を把握し,各極でのイオン反応式を作ることができる.
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7週 |
電気量とファラデーの法則(3.0h) |
・両極での反応,発生する物質などを示すことができ,発生量をファラデーの法則を用いて計算することができる.
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8週 |
前期中間試験(3.0h) |
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2ndQ |
9週 |
試験答案返却・解答解説,計算復習(3.0h) |
・間違った問題の正答を求めることができる. ・電気分解における計算ができる.
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10週 |
物質の三態①(3.0h) |
・分子の熱運動による状態変化がわかる. ・状態図から任意の温度圧力から状態を示すことができる. ・状態変化を把握し,現象を説明することができる.
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11週 |
物質の三態②,気体に関する法則①(3.0h) |
・熱量の計算ができる. ・気体の基本的な性質とボイル・シャルルの法則から計算ができる.
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12週 |
気体に関する法則②と計算(3.0h) |
・理想気体と実在気体の状態方程式より計算ができる. ・混合気体中の物質量や分圧の法則よりモル分率分圧全圧を計算することができる. ・計算問題を解くことができる.
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13週 |
溶液の濃度,溶解度①(3.0h) |
・溶液についての語句を理解し,極性と溶解性について説明ができる. ・質量%濃度,モル濃度,質量モル濃度の計算ができ,任意の濃度調整を計算で求めることができる.
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14週 |
溶解度②(3.0h) |
・溶解平衡を理解し,溶解度や温度変化・蒸発による析出量を計算することができる. ・水和水を含む物質の溶解度に関する計算ができる.
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15週 |
前期期末試験 |
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16週 |
試験答案返却・解答解説,復習(3.0h) |
・間違った問題の正答を求めることができる.
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後期 |
3rdQ |
1週 |
希薄溶液の性質(3.0h) |
・電解質,非電解質物質の気迫溶液に関する現象を理解し,溶質の濃度や分子量が計算できる.
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2週 |
化学反応とエネルギー①(3.0h) |
・生活における各種エネルギーについて理解する.
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3週 |
化学反応の速度と平衡①(3.0h) |
・濃度平衡を理解し,計算ができる.
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4週 |
化学反応の速度と平衡②(3.0h) |
・圧平衡,ルシャトリエの原理を理解し,考えることができる.
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5週 |
計算練習,解説(3.0h) |
・計算に関する問題演習を通して,計算ができる.
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6週 |
浸透圧とコロイド①(3.0h) |
・ファントホッフの式を元に,浸透圧に関する計算や分子量の計算ができる.
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7週 |
浸透圧とコロイド②(3.0h) |
・コロイドの定義,例,性質,種類や沈殿方法を説明できる.
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8週 |
後期中間試験(3.0h) |
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4thQ |
9週 |
試験答案返却・解答解説 有機化合物(3.0h) |
・基本的な有機化合物の名称や性質,構造式を書くことができ,分類することができる. ・有機化合物の性質や用途を理解し,説明することができる.
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10週 |
高分子化合物(3.0h) |
・基本的な高分子化合物の名称や性質,構造式を書くことができ,分類することができる. ・高分子化合物の性質や用途を理解し,説明することができる.
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11週 |
有機化合物①(3.0h) |
・糖類について名称や構造,性質を把握し,特徴を説明することができる. ・水溶液中での変化,立体構造を把握し,多糖,タンパク質への講義展開を理解する.
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12週 |
有機化合物②(3.0h) |
・セルロース,デンプン等の多糖について,理解し構造や性質を説明することができる. ・アミノ酸について,基本的な名称・構造を把握する.
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13週 |
有機化合物③(3.0h) |
・タンパク質の構造,性質を理解し,説明することができる.
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14週 |
有機化合物④(3.0h) |
・有機化合物に関する名称,構造,性質を概ね理解し,結合や分類,反応性について説明することができる.
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15週 |
学年末試験 |
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16週 |
試験答案返却・解答解説(3.0h) |
・間違った問題の正答を求めることができる.
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 物理 | 力学 | 速度と加速度の概念を説明できる。 | 3 | |
平均の速度、平均の加速度を計算することができる。 | 3 | |
直線および平面運動において、2物体の相対速度、合成速度を求めることができる。 | 3 | |
等加速度直線運動の公式を用いて、物体の座標、時間、速度に関する計算ができる。 | 3 | |
平面内を移動する質点の運動を位置ベクトルの変化として扱うことができる。 | 3 | |
鉛直投射した物体の座標、速度、時間に関する計算ができる。 | 2 | |
自由落下、及び鉛直投射した物体の座標、速度、時間に関する計算ができる。 | 3 | |
水平投射、及び斜方投射した物体の座標、速度、時間に関する計算ができる。 | 3 | |
物体に作用する力を図示することができる。 | 3 | |
力の合成と分解をすることができる。 | 3 | |
質点にはたらく力のつりあいの問題を解くことができる。 | 3 | |
重力、抗力、張力、圧力について説明できる。 | 3 | |
フックの法則を用いて、弾性力の大きさを求めることができる。 | 3 | |
慣性の法則について説明できる。 | 3 | |
作用と反作用の関係について、具体例を挙げて説明できる。 | 3 | |
運動の法則について説明できる。 | 3 | |
運動方程式を用いた計算ができる。 | 3 | |
静止摩擦力がはたらいている場合の力のつりあいについて説明できる。 | 3 | |
最大摩擦力に関する計算ができる。 | 3 | |
動摩擦力に関する計算ができる。 | 3 | |
仕事と仕事率に関する計算ができる。 | 3 | |
物体の運動エネルギーに関する計算ができる。 | 3 | |
重力による位置エネルギーに関する計算ができる。 | 3 | |
弾性力による位置エネルギーに関する計算ができる。 | 3 | |
力学的エネルギー保存則を様々な物理量の計算に利用できる。 | 3 | |
物体の質量と速度から運動量を求めることができる。 | 3 | |
運動量の差が力積に等しいことを利用して、様々な物理量の計算ができる。 | 3 | |
運動量保存則を様々な物理量の計算に利用できる。 | 3 | |
熱 | 原子や分子の熱運動と絶対温度との関連について説明できる。 | 3 | |
時間の推移とともに、熱の移動によって熱平衡状態に達することを説明できる。 | 3 | |
熱量の保存則を表す式を立て、熱容量や比熱を求めることができる。 | 3 | |
物体の熱容量と比熱を用いた計算ができる。 | 3 | |
動摩擦力がする仕事は、一般に熱となることを説明できる。 | 3 | |
ボイル・シャルルの法則や理想気体の状態方程式を用いて、気体の圧力、温度、体積に関する計算ができる。 | 3 | |
気体の内部エネルギーについて説明できる。 | 3 | |
熱力学第一法則と定積変化・定圧変化・等温変化・断熱変化について説明できる。 | 3 | |
エネルギーには多くの形態があり互いに変換できることを具体例を挙げて説明できる。 | 3 | |
不可逆変化について理解し、具体例を挙げることができる。 | 3 | |
熱機関の熱効率に関する計算ができる。 | 3 | |
物理実験 | 物理実験 | 測定機器などの取り扱い方を理解し、基本的な操作を行うことができる。 | 3 | |
安全を確保して、実験を行うことができる。 | 3 | |
実験報告書を決められた形式で作成できる。 | 3 | |
有効数字を考慮して、データを集計することができる。 | 3 | |
力学に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。 | 3 | |