人間と文明Ⅰ

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 人間と文明Ⅰ
科目番号 0088 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 物質環境工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 加藤博文・若園雄志郎編『いま学ぶ アイヌ民族の歴史』(山川出版社)
担当教員 中村 和之

到達目標

1. アイヌの歴史について、地図や年表を用いてそれぞれの特徴を説明できる。
2. アイヌの文化について、地図や年表用いてそれぞれの特徴を説明できる。
3. アイヌ史をめぐる国際関係について、地図や年表を用いてそれぞれの特徴を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1アイヌ史の重要な用語に関して、高度な専門用語を理解し、年表・地図を用いて特徴を明快に説明することができる。アイヌ史の重要な用語を理解し、年表・地図を用いて特徴を大まかに説明することができる。居眠りや内職、携帯電話を見るなど授業に集中しないまたは提出物を期日までに提出しない
評価項目2アイヌ文化圏の成り立ちに関して、高度な専門用語を理解し、年表・地図を用いて特徴を明快に説明することができる。アイヌ文化圏の成り立ちに関して、基礎的な用語を理解し、年表・地図を用いて特徴を大まかに説明することができる。居眠りや内職、携帯電話を見るなど授業に集中しないまたは提出物を期日までに提出しない。
評価項目3アイヌ史の問題に関して、高度な専門用語を理解し、年表・地図を用いて特徴を明快に説明することができる。アイヌ史の基礎的な用語を理解し、年表・地図を用いて特徴を大まかに説明することができる。居眠りや内職、携帯電話を見るなど授業に集中しないまたは提出物を期日までに提出しない。

学科の到達目標項目との関係

函館高専教育目標 D 説明 閉じる

教育方法等

概要:
「日本史」とは違う歩みをたどった、北海道・アイヌ民族の歴史を概括的に把握し、過去と現在における人間と地域の諸問題を国際社会の多様な歴史的背景において考察できる能力を身につけることを目標とする。さらに先住民族に対する偏見を排除し、共生社会を築くための相互理解を進めることをめざす。
授業の進め方・方法:
これまで3年間に学んできた社会科関連科目の学習成果が問われる。自ら計画的に学習する姿勢が必要であり、また、広い視野と見識を身につけられるように努力することが求められる。
注意点:
◎本授業では授業中の居眠り,携帯電話の使用等について3点/回の減点を行うので,十分に注意すること。
◎写しと判断したレポート等の提出物は誰がオリジナルであろうともすべて0点とするので十分に注意すること。
※本授業で扱う内容は、すべて高専卒業生として当然の知識として期待されるコアであることを留意してほしい。

JABEE教育到達目標評価:試験50%(D-1),レポート40%(D-1),態度5%(D-1),提出物締切り5%(D-1)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
アイヌ研究のはじまり
アイヌ史の学習内容・学習方法を理解する。
アイヌ史の研究のはじまりについて理解できる。
2週 旧石器時代の文化 旧石器時代の文化の特徴について理解できる。
3週 縄文時代の文化 縄文時代の文化の特徴について理解できる。
4週 続縄文時代の文化 続縄文時代の文化の特徴について理解できる。
5週 オホーツク文化 オホーツク文化の特徴について理解できる。
6週 擦文文化と交易 擦文文化の特徴について理解できる。
7週 古代国家とエミシ 古代国家とエミシとの関係について理解できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 答案返却・解答解説
中世国家とエゾ
間違った問題の正答を求めることができる。
中世国家とエゾとの関係について理解できる。
10週 モンゴル帝国とアイヌ モンゴル帝国とアイヌとの関係を理解できる。
11週 北からの蒙古襲来はあったか? 北からの蒙古襲来の解釈を理解できる。
12週 明朝のアムール河進出とアイヌ 明朝のアムール河進出とアイヌとの関係について理解できる。
13週 コシャマインの戦い コシャマインの戦いの背景について理解できる。
14週 蝦夷が島の戦国時代とアイヌ
近世社会への歩み
蝦夷が島の戦国時代とアイヌについて理解できる。
幕藩制国家・松前藩とアイヌの関係について理解できる。
15週 前期期末試験
16週 答案返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート確認課題合計
総合評価割合603010000100
基礎的能力50201000080
専門的能力010000010
分野横断的能力100000010