技術者教育

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 技術者教育
科目番号 0107 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質環境工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 補助教材 安全倫理(片倉 啓雄・堀田源治 共著) 培風館
担当教員 宇月原 貴光

到達目標

1. 技術者が社会や環境に及ぼす影響について説明できる。
2 .技術者として社会に対する責任を自覚する能力を身に付ける。
3. 自己の良心と社会の規範やルールに従って行動できる倫理観を身に付ける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1企業の不祥事は、企業の経営に重大なダメージを及ぼすことを理解し、学生自身が社会の一員となり責任を持って行動できる。企業の不祥事は、企業の経営に重大なダメージを及ぼすことを理解できる。企業の不祥事は、企業の経営に重大なダメージを及ぼすことを理解できない。
評価項目2法律、基準、安全技術が及ばない部分をカバーし、相手の存在を意識し安全を実現するために必要な規範について理解できる法律、基準、安全技術が及ばない部分をカバーし、安全を実現するために必要な規範について理解できる。法律、基準、安全技術が及ばない部分をカバーし、安全を実現するために必要な規範について理解できない。
評価項目3コンプライアンス(企業が事業活動をする上で法令・企業倫理を遵守・実践)の必要性について説明できる。コンプライアンス(企業が事業活動をする上で法令・企業倫理を遵守・実践)について説明できる。コンプライアンス(企業が事業活動をする上で法令・企業倫理を遵守・実践)について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
技術者は、その技術が社会や環境に及ぼす影響に責任を持たねばならない。専門分野の立場から職業的倫理を持ち、技術者の役割と責任を理解する。技術者教育では、実際の事例に基づいて、そのような事態に直面した時に、どのような行動をすべきなのかを考えることによって倫理的判断能力を養うことを到達レベルとする。
この科目は、化学企業で12年間勤務していた教員が、その経験を生かし企業における技術者倫理の重要性だけでなく、安全倫理・知的財産などについても実例をあげ授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
技術者を目指す者として「技術者の役割と責任」を知ることは重要なことなので,積極的な態度で授業に臨むこと。また、化学産業での事故事例を調べるグループワークでは全員参加で取り組むこと。
この授業は学修単位科目のため、事前・事後学修として課題を実施します。なお、課題の採点割合は20%となっている。
※本講義で扱う内容のほとんどがコアである.技術者を養成する学校の卒業生として習得していて当然の知識として期待されることに留意してほしい.
・毎回、授業の終わりに理解度を確認するプリントを実施する。

JABEE教育到達目標評価 定期試験80%(B-2 50%,D-2 25%,D-3 25%),課題20%(B-2 60%,D-2 40%)
注意点:
・授業中態度が悪い(居眠り、携帯電話の使用)場合は減点とするので十分に注意すること。
・レポート未提出の場合は不合格となるので注意すること

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 
コンプライアンスと技術者倫理(コア)
企業が事業活動を遂行する上で法令・企業倫理を遵守・実践していく活動について実例をあげ学習しコンプライアンスの重要性について理解できる
2週 コンプライアンスと技術者倫理(コア)および情報セキュリティ 企業が事業活動を遂行する上で法令・企業倫理を遵守・実践していく活動について実例をあげ学習しコンプライアンスの重要性について理解できる。また、社会や専門分野において存在する。情報セキュリティリスクを理解できる。
3週 生産活動とTPM(コア) TPM(Total Productive Maintenance「全員参加の生産保全」の略称)活動の流れを理解できる
4週 ISO9000および14000(コア) ISO9000および14000、エコアクション21(環境省が策定)について説明できる
5週 PRTRおよびMSDS 化学物質排出把握管理促進法により導入されたPRTR制度およびMSDS制度について説明できる
6週 失敗から学ぶ(コア) 失敗の事例を学び、技術者のとるべき行動について理解できる
7週 失敗から学ぶ(コア) 失敗の事例を学び、技術者のとるべき行動について理解できる
8週 中間達成度確認 演習問題として1週から7週までの範囲の内容に解答できる
2ndQ
9週 失敗から学ぶ(コア) 失敗の事例を学び、技術者のとるべき行動について理解できる
10週 失敗から学ぶ(コア) 失敗の事例を学び、技術者のとるべき行動について理解できる
11週 失敗から学ぶ(コア) 失敗の事例を学び、技術者のとるべき行動について理解できる
12週 製造物責任(コア) 製造物責任法(PL法)について理解できる
13週 原価と原価要素について 固定費、変動費、損益分岐点について理解できる
14週 知的財産権(コア) 法令により定められた権利又は法律上保護される利益について理解できる
15週 期末試験
16週 試験答案返却・解答解説 間違った問題の正答を求めることができる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験中間達成度確認相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合404000020100
基礎的能力1010000020
専門的能力30300002080
分野横断的能力0000000