応用物理Ⅱ

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 応用物理Ⅱ
科目番号 0385 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質環境工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 電磁気・原子(大日本図書),熱・波動(大日本図書)
担当教員 田淵 正幸

到達目標

1. 電流と磁場に関する基礎知識を理解し,物理量を計算することができる.
2. 光に関する基礎知識を理解し,物理量を計算することができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1電流と磁場に関して,複合的な応用問題を解くことができる電流と磁場に関して,授業で扱った基本的な現象に関する問題を解くことができる.授業で扱った基本的な問題を解くことができない.
評価項目2光に関して,複合的な応用問題を解くことができる光に関して,授業で扱った基本的な現象に関する問題を解くことができる.授業で扱った基本的な問題を解くことができない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 (B-1) 説明 閉じる
函館高専教育目標 B 説明 閉じる

教育方法等

概要:
物理学の基礎知識を習得する.物理現象を原理から順を追って考えていく能力を身につける.単に数式を丸暗記するのではなく,種々の現象に適用される法則や式を理解し,導出できるようにする.前半では電磁気に関する現象のうち電流と磁場とそれに関連する事項について,後半では波としての光の性質とその関連事項について,概念と理論を理解する.
授業の進め方・方法:
これまでに学んだ数学,特に三角関数,ベクトルの知識が重要となる.授業では,必要に応じてこれらの一部を復習をしながら進むが,その時点で確実なものになっていなければならない.
各定期試験までの間におおむね2回の小テストを行う.小テスト実施時は次に進むための知識のまとめのときでもあるので,このときまでに最低限必要な知識は身につけておくようにする.
数学,物理で用いる数式の丸暗記にとどまらず,その考え方や適切な表現方法を身につけるようにつとめる.数値を求める場合には,用いる値や目的量の単位にも注意を払う.
注意点:
JABEE教育到達目標評価:定期試験80%(B-1),小テスト 20%(B-1)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
1.電流と磁場
1-1 磁場
磁場中で磁極が受ける力を求めることができる.
2週 1-2 電流がつくる磁場 直線電流がつくる磁場,円形電流がつくる磁場,ソレノイドを流れる電流がつくる磁場を求めることができる.
3週 1-3 磁場が電流におよぼす力 フレミングの左手の法則を理解し,磁場中で電流が受ける力を求めることができる.
4週 1-4 ローレンツ力
1-5 磁場の中の荷電粒子の運動
電荷が受けるローレンツ力を求めることができる.
磁場に垂直に入射した荷電粒子の運動を理解し,関連する物理量を求めることができる.
5週 2.電磁誘導
2-1 電磁誘導
2-2 電磁誘導の法則

電磁誘導とファラデーの法則を説明できる.
6週 2-3 磁場の中を動く導体に生じる起電力 磁場の中を導体が動く場合の電磁誘導を理解し,この場合の誘導起電力などを求めることができる.
7週 2-4 電磁誘導と自由電子 ローレンツ力による電磁誘導の解釈について説明できる.
8週 中間試験
2ndQ
9週 試験答案返却・解答解説 試験の解説に基づいて,理解度が低い部分を理解する.
10週 3.光
3-1 光の反射と屈折
3-2 波の干渉
光の反射と屈折,全反射に関連する物理量を計算できる.
波の干渉に関連する物理量を計算できる.
11週 3-2 波の干渉 波の干渉に関連する物理量を計算できる.
12週 3-3 光の干渉 回折格子に関連する物理量を計算できる.
13週 3-3 光の干渉 薄膜の干渉に関連する物理量を計算できる.
14週 3-3 光の干渉 ニュートンリング,くさび形薄膜による干渉に関連する物理量を計算できる.
15週 期末試験
16週 試験答案返却・解答解説 試験の解説に基づいて,理解度が低い部分を理解する.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験小テスト合計
総合評価割合8020100
基礎的能力8020100
専門的能力000
分野横断的能力000