農業経済入門

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 農業経済入門
科目番号 0398 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 物質環境工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 農業経済学、速水佑次郎・神門喜久著
担当教員 松永 智子

到達目標

農業経済に関する基本的な知識(経済・食糧・構造)を持ち、実際社会における問題点を見つけることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1経済に関する基礎的な知識を習得し、実際の問題との関連を述べることができる。経済に関する用語等の基礎的な知識を習得している。経済に関する用語等の基礎的な知識を習得できていない。
評価項目2国内外における食糧問題を認識し、現在の日本を取り巻く状況を、例を挙げて説明することができる。国内外における食糧に関する問題を認識し、基本的な知識を習得している。食糧に関する問題を認識できていない。
評価項目3農業を取り巻く社会構造について基本的な知識を持ち、それぞれ問題点を挙げながら説明することができる。農業を取り巻く社会構造について基本的な知識を習得している。農業を取り巻く社会構造の基本的な知識が習得できていない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 (B-3) 説明 閉じる
函館高専教育目標 B 説明 閉じる

教育方法等

概要:
先進諸国の中でも極めて低い食糧自給率の日本における農業問題の歴史的変化を食糧問題、構造問題、農村問題の3側面から理解できるようにする。さらには農業政策、土地課題、環境問題などについて農業経済の体系として概説するとともに、時事的な諸問題についても自分で考えられる力を養うことを目標とする。
授業の進め方・方法:
農業全般(経済・食糧・環境等)に関して、普段から広く関心を持つように心がけてください。また、理解を深めるために、予習・復習をしっかり行ってください。

注意点:
JABEE教育到達目標評価:定期試験70%(B-3:100%)、レポート30%(B-3:100%)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 経済学について 経済学とは何かを理解できる
2週 需要と供給 需要と供給のメカニズムを説明できる
3週 農産物と需要と生産 農産物と需要と生産量についての関係について理解できる
4週 供給のメカニズム 農業生産の費用決定・食糧の需要と供給について説明できる
5週 農産物の価格の仕組み 農産物の価格決定のメカニズムについて理解できる
6週 経済発展と農業(コア) 経済発展と農業について系統的に説明できる
7週 食糧問題(コア) 現代の食糧問題と経済発展の関係について理解できる
8週 中間試験
2ndQ
9週 試験答案返却・解答解説
農業の経営組織と農業経済
間違った問題の正答を求めることができる
国内の農業経営組織の現状について理解する
10週 農産物の市場組織と農業経済 農産物の流通構造、卸売市場制度、農業協同組合、農産物価格政策について説明できる
11週 食生活の変貌とフードシステム 食生活の変貌とフードシステムについて理解する
12週 農業と環境(コア) 近代農業と環境への負荷について理解する
13週 農産物貿易とWTO体制 農産物貿易の構造、WTO協議、農産物貿易、農業保護の国際ルールについて説明できる
14週 日本農業の再生 農地利用と農地保全、米過剰と水田利用、担い手の育成など再生方法について自分で考えられる
15週 期末試験
16週 試験答案返却・解答解説 間違った問題の正答を求めることができる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験相互評価態度ポートフォリオその他(レポート)合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力000001010
専門的能力7000001080
分野横断的能力000001010