科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 哲学
科目番号 0439 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 物質環境工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 「チェンジ・リーダーの条件」(P.F.ドラッガー ダイヤモンド社)、「プロフェッショナルの条件」(P.F.ドラッガー ダイヤモンド社)
担当教員 鳴海 雅哉,菅原 雅之

到達目標

1.企業や病院等の組織の社会的責任について考察しながら、資本主義を支える哲学について理解する。
2.マネジメントと人間・文化の関わりについて考察しながら、20世紀の哲学について理解する。
3.地域の課題を解決する方策について考察しながら、現代に求められる思想について理解を深める。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1哲学・思想の基礎的知識を身に付け、組織の社会的責任を考察できる。哲学・思想の基礎的知識を身に付け、組織の社会的責任を理解することができる。哲学・思想の基礎的知識を身に付け、組織の社会的責任を理解することができない。
評価項目220世紀の哲学を理解し、マネジメントと人間・文化の関わりを考察できる。20世紀の哲学を理解し、マネジメントと人間・文化の関わりを理解することができる。20世紀の哲学を理解し、マネジメントと人間・文化の関わりを理解することができない。
評価項目3地域の課題を解決するビジネスモデルを考えながら、現代に求められる思想について理解を深めることができる。地域の課題を解決するビジネスモデルを考えながら、現代に求められる思想について理解を深めることができる。地域の課題を解決するビジネスモデルを考えながら、現代に求められる思想について理解を深めることができる。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 (D-1) 説明 閉じる
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教育方法等

概要:
「マネジメントの役割がさらに大きくなり、企業だけでなく大学や病院などあらゆる組織にとって、命運を決する鍵をにぎる存在になる。」という言葉を残したP.F.ドラッガーのマネジメント論の根底にある哲学・思想を学ぶことを通して、社会・人間・文化について多面的・多角的に考察しながら、自己の在り方生き方を考えるとともに問題を解決する資質や能力を身に付ける。
授業の進め方・方法:
 ① 知識を行動に具体化する。
   ・資本主義を支える哲学・思想について基本的な知識の定着をはかり、企業や病院等の組織の社会的責任について理解を深める。ただし、一般社会では知識量よりも行動が重視される。ゆえに、授業中に接した情報を知識に転換し、行動に具体化することを意識すること。
 ② リーダーとしての資質を身に付ける。
   ・哲学はものの見方や人間としての生き方を考える学問である。ただし、現代における人間の生き方の前提は、「行動に責任をもつこと」である。ゆえに、行動に責任を持つリーダーに求められる資質について意識すること。
注意点:
○ 学習上の助言
  ・授業は講義だけでなく、毎時間、ペアワーク・グループワーク等を行う。
  ・予習としてテキストの指示された部分を通読し、簡単な内容の要約を作成しておくこと。
  ・新聞(全国紙が望ましい。また、複数の新聞を読むこと。)の政治・経済記事や社説を読む習慣をつけること。
  ・テキストにある専門的経済用語等については、事前に調べておくこと。
JABEE教育到達目標評価:定期試験60%(D-1:40%、D-2:30%、D-3:30%)、課題30%(D-1:40%、D-2:30%、D-3:30%)、ポートフォリオ10%(D-1:40%、D-2:30%、D-3:30%)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
マネジメントの意義と哲学・思想①
講義の概要を理解できる。
「知識を身に付ける方法」について理解できる。
2週 マネジメントの意義と哲学・思想② 「事業利益と社会貢献」について理解できる。
3週 マネジメントの意義と哲学・思想③ IBMやGM等の失敗を哲学的に解明することができる。
4週 マネジメントの意義と哲学・思想④ 「NPOと企業の違い」を哲学的に解明することができる。
5週 マネジメントと人間・哲学・文化① 組織の存在理由及び社会的責任について理解できる。
6週 マネジメントと人間・哲学・文化② 「自己管理とマネジメント」を哲学的に解明することができる。
7週 マネジメントと人間・哲学・文化③ 「組織・人事・人間の成長」について理解できる。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 答案返却・解答解説 間違った箇所を理解できる。
10週 マネジメント戦略と求められる思想① 「明日のために今日何をすべきか」について考察する
11週 マネジメント戦略と求められる思想② 「どこに未来を探すか」について考察する。
12週 マネジメント戦略と求められる思想③ 「起業家精神が生まれる構造」について考察する。
13週 マネジメント戦略と求められる思想④ 「起業家マネジメントのタブー」について考察する。
14週 マネジメント戦略と求められる思想⑤ 「成功のための原則」について考察する。
15週 学年末試験
16週 答案返却・解答解説 間違った箇所を理解できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合603000100100
基礎的能力3015005050
専門的能力0000000
分野横断的能力3015005050