マネジメントⅠ

科目基礎情報

学校	函館工業高等専門学校	開講年度	2017
授業科目	マネジメントⅠ
科目番号	0459	科目区分	一般 / 必修
授業形態	授業	単位の種別と単位数	学修単位: 1
開設学科	物質環境工学科	対象学年	4
開設期	後期	週時間数	1
教科書/教材	『チェンジ･リーダーの条件』（P.F.ドラッガー　ダイヤモンド社）
担当教員	臼田 悦之,鳴海 雅哉,菅原 雅之

到達目標

1.マネジメントの意義と課題について理解を深め、企業や病院等の組織の社会的責任について考察する。
2.企業のマネジメントの実態について理解を深め、マネジメントと人間・文化の関わりについて考察する。
3.ドラッガーのマネジメント戦略を地域に当てはめ、地域の課題を解決する方策について考察する。

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安	標準的な到達レベルの目安	未到達レベルの目安
評価項目1	マネジメントの基礎的知識を身に付け、組織の社会的責任を考察することができる。	マネジメントの基礎的知識を身に付け、組織の社会的責任を理解することができる。	マネジメントの基礎的知識を身に付け、組織の社会的責任を理解することができない。
評価項目2	企業戦略を理解し、マネジメントと人間・文化の関わりを考察することができる。	企業戦略を理解し、マネジメントと人間・文化の関わりを理解することができる。	企業戦略を理解し、マネジメントと人間・文化の関わりを理解することができない。
評価項目3	地域の課題を解決するビジネスモデル等を作成することができる。	地域の課題を解決するビジネスモデル等を作成する手立てについて理解できる。	地域の課題を解決するビジネスモデル等を作成する手立てについて理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 (D-2) （科学技術が人間や社会，自然環境および未来の世代に与える影響を理解し，技術者の役割と責任を説明できる。）

学習・教育到達目標 (D-3) （技術者として社会に貢献することの意義を理解している。）

学習・教育到達目標 (E-1) （技術的課題について自分の考えをまとめ，他者と討論できる。）

函館高専教育目標 Ｄ （社会の歴史や文化、技術者倫理を理解して行動できる技術者）

函館高専教育目標 Ｅ （多面的なコミュニケーション能力を持った技術者）

教育方法等

概要:

Ｐ．Ｆ．ドラッガーによると「マネジメントの役割がさらに大きくなり、企業だけでなく大学や病院などあらゆる組織にとって、命運を決する鍵をにぎる存在になる。」ということである。本授業では、ビジネスの世界で最も影響力をもつ思想家Ｐ．Ｆ．ドラッガーのマネジメント論を学ぶことを通して、社会・人間・文化について多面的・多角的に考察しながら、自己の在り方生き方を考えるとともに問題を解決する資質や能力を身に付ける。

授業の進め方・方法:

①　知識を行動に具体化する。
　・マネジメントの意義や課題について基本的な知識の定着をはかり、企業や病院等の組織の社会的責任について理解を深める。ただし、一般社会では知識量よりも行動が重視される。ゆえに、授業中に接した情報を知識に転換し、行動に具体化することを意識すること。
② リーダーとしての資質を身に付ける。
　・哲学はものの見方や人間としての生き方を考える学問である。ただし、現代における人間の生き方の前提は、「行動に責任をもつこと」である。ゆえに、行動に責任を持つリーダーに求められる資質について意識すること。

注意点:

○　学習上の助言
　　・授業は講義だけでなく、毎時間、ペアワーク・グループワーク等を行う。
　　・予習としてテキストの指示された部分を通読し、簡単な内容の要約を作成しておくこと。
　　・新聞（全国紙が望ましい。また、複数の新聞を読むこと。）の政治・経済記事や社説を読む習慣をつけること。
　　・テキストにある専門的経済用語等については、事前に調べておくこと。
※試験は実施せず、発表（PPTファイル）と課題（レポート）、ポートフォリオファイルで評価する。
※JABEE教育到達目標評価：発表50%（D-2：50%、D-3：50%）、課題40%（D-3：50%、E-1：50%）、ポートフォリオ10%（D-2：50%、D-3：50%）

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
後期
	3rdQ
		1週	ガイダンス マネジメントの意義と課題①	講義の概要を理解することができる。 ドラッカー「マネジメント」の概要について理解することができる。
		2週	マネジメントの意義と課題②	ドラッカー「マネジメント」の概要について理解することができる。
		3週	教科書『チェンジ・リーダーの条件』の解説①	教科書の概要について理解することができる。
		4週	教科書『チェンジ・リーダーの条件』の解説②	教科書の概要について理解することができる。 今後の分担発表の方法を理解することができる。
		5週	教科書『チェンジ・リーダーの条件』分担発表①	分担発表のための準備をし、適切に発表できる。 発表箇所の内容を理解し、まとめることができる。
		6週	教科書『チェンジ・リーダーの条件』分担発表②	分担発表のための準備をし、適切に発表できる。 発表箇所の内容を理解し、まとめることができる。
		7週	教科書『チェンジ・リーダーの条件』分担発表③	分担発表のための準備をし、適切に発表できる。 発表箇所の内容を理解し、まとめることができる。
		8週	教科書『チェンジ・リーダーの条件』分担発表④ ※後期中間試験は実施しない	分担発表のための準備をし、適切に発表できる。 発表箇所の内容を理解し、まとめることができる。
	4thQ
		9週	教科書『チェンジ・リーダーの条件』分担発表⑤	分担発表のための準備をし、適切に発表できる。 発表箇所の内容を理解し、まとめることができる。
		10週	教科書『チェンジ・リーダーの条件』分担発表⑥	分担発表のための準備をし、適切に発表できる。 発表箇所の内容を理解し、まとめることができる。
		11週	教科書『チェンジ・リーダーの条件』分担発表⑦	分担発表のための準備をし、適切に発表できる。 発表箇所の内容を理解し、まとめることができる。
		12週	教科書『チェンジ・リーダーの条件』分担発表⑧	分担発表のための準備をし、適切に発表できる。 発表箇所の内容を理解し、まとめることができる。
		13週	教科書『チェンジ・リーダーの条件』分担発表⑨	分担発表のための準備をし、適切に発表できる。 発表箇所の内容を理解し、まとめることができる。
		14週	教科書『チェンジ・リーダーの条件』分担発表⑩	分担発表のための準備をし、適切に発表できる。 発表箇所の内容を理解し、まとめることができる。
		15週	学年末試験は実施しない
		16週	教科書『チェンジ・リーダーの条件』まとめ	筆者の主張を理解し、現代社会における課題を見出すことができる。

評価割合

	発表	課題	ポートフォリオ	態度		その他	合計
総合評価割合	50	40	10	0	0	0	100
基礎的能力	25	20	5	0	0	0	50
専門的能力	0	0	0	0	0	0	0
分野横断的能力	25	20	5	0	0	0	50