近代文学講読

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 近代文学講読
科目番号 0193 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 社会基盤工学科 対象学年 5
開設期 2nd-Q 週時間数 2
教科書/教材 『ちくま小説入門 改訂版』(筑摩書房)、国語辞典等(必要なものは授業中に指示する)
担当教員 鳴海 雅哉

到達目標

1.文学作品を読み、内容を理解することができる。
2.「行間を読む」ことができる。
3.文学作品に興味を抱くことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文学作品の内容を深く理解し、感想を言うことができる。文学作品の内容を理解することができる。文学作品の内容を理解することができない。
評価項目2「行間を読む」ことができ、作品を深く味わうことができる。「行間を読む」ことができる。「行間を読む」ことができない。
評価項目3文学作品に興味を抱くことができ、他の作品を読もうとすることできる。文学作品に興味を抱くことができる。文学作品に興味を抱くことができない。

学科の到達目標項目との関係

函館高専教育目標 D 説明 閉じる

教育方法等

概要:
近代の小説を読み、文学のおもしろさと奥深さについて講義する。加えて、内容理解のための時代背景等の解説も加える。基本的には近代文学とは何か、文化とは何かについて話すこととなろう。
(留学生向け)なお授業内容は公知の情報のみに限定されています。
授業の進め方・方法:
基本的には、「事前に各自で読解」⇒「授業で解説」⇒「受講生に内容を確認」⇒「課題提示」⇒「次時で課題チェック、各自で読解」というサイクルで進めていく。
注意点:
事前に内容を理解していないと授業が理解できないので、時間を見つけて積極的に読解を進めてほしい。
※この科目の授業は第2クォーター(前期後半)に90分×8回で実施される。従って2回欠席すると欠時数オーバー(不合格)となることを忘れないこと。
評価については、定期試験と課題によって行う。毎回の授業をしっかり受講し、ノートや資料をまとめておけば、試験やレポートの対応は難しくない。日頃からコツコツとした姿勢でいることを望む。
すでに述べたとおり、本講義は文学作品を読み進めていくスタイルである。できる限り双方向の講義となるようにするが、基本的には授業者の話を聞くことが多くなるだろう。従って、講義中に関係の無い取り組みをしていたり、不要の物を操作していたりした場合は、「意欲無し」と見なし、相応の減点措置となることを覚悟されたい。加えて、そのような姿勢であれば、将来に向けて必ずや失点となるであろうことを指摘しておく。
※この科目の授業は第2クォーター(前期後半)に90分×8回で実施される。
JABEE教育到達目標評価:課題20%(D-1)、小テスト20%(D-1)、定期試験60%(D-1)
※成績は自分で計算できるようにしている。返却された定期試験点及び小テスト点は各自で覚えておくこと。課題についても各自で提出・未提出を把握しておくこと。試験点数及び課題未提出回数の問い合わせは拒否する。
※小テスト及び試験が未記名であったり、不備が認められる場合は採点をしない(0点となる)。問いの指示に従っていない場合も採点をしない、または減点とする。また、解答用紙における字が乱雑であると認められる場合は減点か不正解扱いとする。その他試験に関する注意事項は問題用紙に記載することとする。
※提出課題が不備であったり、取り組み不足(受講のための一式を忘れる、ノートを取ろうとしない等)が感じられたりする場合は減点または0点とする。当然、課題および試験の白紙提出は「やる気無し」と判断し、不合格とするということである。
※小テスト及び定期試験の点数が6割を下回った者については再試験を実施する。ただし、小テスト及び定期試験を無断で欠席した者(特別欠席は除く)、白紙提出の者の再試験は実施しない。原則として「申し出制」(受けたいと連絡すること)とし、適切な時期に連絡したり受験したりすることを怠った場合は再試験を受けられないこともあり得る。
※再試験を自分の判断で欠席した者(結果として合格点になるだろうという見通しの末、不合格となったりする)への配慮はしない。また、連絡(基本的にTeamsによる連絡)を見落としたことによる再試験の欠席及び課題未提出も配慮しない。
※特別欠席で小テストや定期試験を受験できなかった場合は追試験を受けることができるが、原則として「申し出制」(自分から事情を述べて受けたいと申し出ること)とし、適切な時期に連絡したり受験したりすることを怠った場合は追試験を受けられないこともあり得る。
※課題未提出については配慮しない。事情にもよるが後日提出を受理したとしても、合格点となることを保証しない。
※最終成績については、小数点以下を切り捨てる。極端なことをいえば、59.999点でも不合格とする。配慮はしない。
※課題の提出が設定の半分に満たない場合、試験点及び小テスト点のみで合格点に達していたとしても不合格とする(受講の意志がないものと判断する)。
※返却した答案については、いかなる理由があろうとも再発行しない。教務資料としてPDF保存するが、それを学生に提供することはしない。ただし、追・再試験の関係で答案返却が適切な時期にできなかった場合はPDFによる返却もありうるが、それは特例とする。
※本科目は学修単位(1単位)の授業であるため、履修時間は授業時間15時間と授業時間以外の学修(予習・復習、課題・テスト等のための学修)を併せて45時間である。自学自習の成果は課題によって評価する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
2ndQ
9週 ガイダンス、芥川龍之介「蜜柑」 授業の進め方等がわかる。小説の読み方について理解できる。授業内容を理解できる。
10週 星新一「ボッコちゃん」、中村文則「郵便局で」 授業内容を理解できる。
11週 中勘助「銀の匙」 授業内容を理解できる。
12週 梶井基次郎「闇の絵巻」、葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」 授業内容を理解できる。
13週 村上春樹「四月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」、小テスト 授業内容を理解できる。試験内容を理解できる。
14週 小テスト返却、角田光代「ふたり」(授業の進み具合によっては教材を追加することもある) 授業内容を理解できる。
15週 前期期末試験 試験内容を理解できる。
16週 答案返却・解答解説、近代文学についてのまとめ 試験内容を理解できる。授業内容を理解できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験小テスト課題態度ポートフォリオ合計
総合評価割合602020000100
基礎的能力40101000060
専門的能力0000000
分野横断的能力20101000040