創造デザイン

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 創造デザイン
科目番号 0030 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 社会基盤工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材
担当教員 菊池 幸恵,山﨑 俊夫

到達目標

1. 平面・立体表現のための作品づくりに対する創意工夫ができる。
2. 作品の制作する時には、設計図作成や作品の接着や切断などにおいて丁寧な作業ができる
3. 自分が制作した作品をもとに,自分の考え・意図を言葉で伝えるプレゼンテーションができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1テーマに即した作品を制作することができ、独自性のある作品へと展開することができる。概ねテーマに沿った作品を独力で制作できる。テーマに沿った作品を自分の力で制作することができない。
評価項目2作品制作にあたって、設計図が定規・コンパス等を用いて丁寧に作成されている。設計図どおりの作品であり接着面や切断面などの精度が高い。作品制作にあたって、設計図が定規・コンパスを概ね用いて作成されている。概ね設計図どおりの作品ができており、接着面や切断面などが整えてある。作品制作にあたって、設計図が定規・コンパスを用いて作成していない。設計図どおりの作品ができておらず接着面や切断面などが粗く精度が低い。
評価項目3自分の作品の製作意図を与えられた時間を十分に活用して発表することができる。作品に込めた自分の考えや作品の意図を説明できる。自分が制作した作品に関する説明ができない。

学科の到達目標項目との関係

函館高専教育目標 A 説明 閉じる
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教育方法等

概要:
自分のオリジナルなイメージやアイディアをだし、それを平面(図)から立体へと目に見える形にする過程(デザイン)を通じて、自己 の創造性を高めるプロセスを体験的に学び、デザイン能力の涵養を目的とする。
授業の進め方・方法:
・デザイン演習はそれぞれのテーマごとに,最初に与えられた課題の作品を作り,平面・立体的なデザインの基本を一通り身に付けてから、次に自分自身で作るものを考え、設計し,自力で作品をつくるという手順を踏んで進行する。このため,最初の課題製作の時に、形づくりの基本を十分に理解し、制作技術をしっかりと身につけることが必要である。
・HBの鉛筆、色鉛筆、色紙、画用紙などを使用するので、事前に準備しておくのが望ましい。
注意点:
・作品提出に関しては提出締切り日時厳守とし、提出遅延の場合、減点措置を行うものとする。
具体的には、作品に対する評価項目のうち「完成度」から、0.5点に遅延日数を乗じた点数を減点した評価とする。
・演習課題、抽象的表現および具体的表現課題に関して一つでも未提出の場合、学年末成績における評定で合格点を与えない。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス(1.0h)
線の画き方(3.0h)
・学習の意義,授業の進め方,評価方法を理解する。
・定規やコンパス等を用いて、線を描く基礎的技術を身に付ける。
2週 デザイン概論(1.0h)
平面表現(1.5h)
色彩表現(1.5h)
・デザインの意味と成り立ちについて理解する。
・ものの形を正確に捉え、鉛筆を用いてその輪郭や明暗、テクスチャーなど表現することができる。
・色鉛筆や色紙を用いて、色相環を作成することができ、色彩が持つイメージをとらえることができる。
3週 土木デザインの手法(1.0h)
平面構成①(3.0h)
・社会基盤(土木構造物)のデザインについて理解する.
・各自の「好きな構造物」をデッサンし、その形や意味を正確に捉え、単純化してシンボルマークを作ることができる。
4週 平面構成②(4.0h) ・各自の「好きな構造物」に対してオリジナルのシンボルマークとロゴマークを作ることができる。
5週 立体のデザイン基礎①(4.0h) ・立体的なデザインを行うために基礎的な三面図の考え方を身に付け、定規等を用いて簡単な三面図を作成することができる。
6週 立体のデザイン基礎②(4.0h) ・立体から三面図を作成することができる。また、三面図から立体を想像することができる。
7週 抽象的表現①(4.0h) 10㎝四方の中に、自分のイメージをデザインとして表現できる。
8週 抽象的表現②(4.0h) 10㎝四方の中に、作品としての設計図が作成できる。
2ndQ
9週 抽象的表現③(8.0h) 10㎝四方のケント紙上に、自分のイメージを抽象的作品として、自分の力で、紙を使って製作できる。
10週
11週 空間デザイン①(4.0h) B5版上で、一つのまとまりのある空間のイメージをデザインとすて表現できる。
12週 空間デザイン②(4.0h) B5版上で、一つのまとまりのある空間)を表現でき、作品としての設計図が作成できる。
13週 空間デザイン③(8.0h) B5版上で、一つのまとまりのある空間)を表現でき、作品としての設計図が作成でB5版のスチレンボード上で、一つのまとまりのある空間を表現する作品を自分の力で製作できる。きる。
14週
15週 作品のプレゼンテーション(4.0h) 自分が作った作品(抽象的表現、空間デザイン)の意図を言葉で伝えることができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。4

評価割合

試験口頭発表相互評価態度ポートフォリオ成果品実技合計
総合評価割合02000080100
基礎的能力050003035
専門的能力050002025
分野横断的能力0100003040