コミュニケーション日本語Ⅱ

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 コミュニケーション日本語Ⅱ
科目番号 0040 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 社会基盤工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 国語便覧(大修館書店)※1年次に購入済み、補助教材として「パスポート国語必携」(桐原書店)
担当教員 泊 功

到達目標

① 自分の考えや意見を述べるために情報やデータを集めたり、他者と議論したりできる。
② 自分の考えや意見を公共の場で説得的に述べることができる。
③ 漢字や語彙、敬語など社会的なコミュニケーションに必要な日本語を運用できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 図書館や新聞、インターネットなどで集めた情報を分析し、他者と議論し、自分の意見をまとめられる。図書館や新聞、インターネットなどを用いて必要な情報にアクセスし、情報を集めて分析できる。居眠りや内職、携帯電話を見るなど授業に集中しないまたは提出物を期日までに提出しない。
評価項目2資料やデータに基づき、他者の意見を取り入れたり批判したりしつつ、説得的にパブリックスピーキングを展開できる。公共の場において、適切な表現を用いて自分の考えや意見を述べることができる。(パブリックスピーキングができる。)居眠りや内職、携帯電話を見るなど授業に集中しないまたは提出物を期日までに提出しない。
評価項目3課題のワークを期日までに全て終了して提出し、定期テストで80点以上得点し、習得した内容を実際のコミュニケーションに応用できる。課題のワークを期日までに全て終了して提出し、定期テストで60点以上得点できる。居眠りや内職、携帯電話を見るなど授業に集中しないまたは提出物を期日までに提出しない。

学科の到達目標項目との関係

函館高専教育目標 E 説明 閉じる

教育方法等

概要:
①対話や収集した情報・データ(根拠)を理解・分析し、演繹・帰納などによって論拠(根拠と主張・
結論をつなぐもの)を明らかにし、自分の意見や考えを効果的に伝えることができる。
②パブリックスピーキング(公共の場での発言・発表・対話)を説得的に展開できる。
③上記の形式に習熟し、合意形成へ向けた口頭コミュニケーション能力を獲得する。
④日本語を広く習得し、適切に用いて社会的コミュニケーションに応用できる。
授業の進め方・方法:
・各単元のコミュニケーション課題を個人またはグループで取り組み、発表する。口頭発表過程で製作する紙ベースの成果物は提出して点検を受け、ポートフォリオに整理する。また副教材のワークは定期試験で評価し、また最後にはポートフォリオとして提出する。
・各週の単元内容が授業時間内で終了し、時間が余る場合には日本語コミュニケーション能力強化のためのワークを実施する。
・今年度は高専機構と提携する台湾からの留学生が実習に来る予定なので、国際コミュニケーションの実習授業も計画している(コロナ禍のため未定)。

・中間試験は実施せず、期末試験(40%)及び課題(60%)で評価する。

 
注意点:
① グループ活動における作業過程・発表はグループ全体責任であり、評価もまた同様とする。ただし、グループ内に著しく非協力的な個人がいる場合は個別に減点対象とすることもあり得る。また、逆にビブリオバトルなどの競争的発表における代表者、グループリーダーなどで積極的役割を果たしたものは高く評価する。
② 紙のドキュメント(写メもしくはテキスト化)、電子ファイルの課題提出は全てwebclass経由
③ ノートパソコンを毎回持参すること

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
日本語ワーク
・授業の進め方、評価の仕方などが理解できる。
・自分の考えをパブリックスピーキングできる。
2週 シナリオを読む(グループで朗読)
日本語ワーク
・グループで役割を決めて朗読劇を作る。
3週 ビブリオバトル(ブックトーク)
日本語ワーク
・ビブリオバトル(ブックトーク)について理解して選書する。
4週 ビブリオバトル(ブックトーク)
日本語ワーク
・自分の選んだ本について口頭で紹介できる。
5週 ブックレビューを作る①
日本語ワーク
・4週の授業で紹介した本についてのレビューを書ける。
6週 ブックレビューを作る②
日本語ワーク
・ブックレビュー評価に基づき他者と交流できる。
7週 ブックレビューを作る③ ・読んだ本についての交流をもっと深められる。
8週 友人の作ったレビューを評価する。 他の人のレビューを評価することで、読書への興味を広げられる。
2ndQ
9週 インタビュー・プレゼンテーション① ・インタビュー・プレゼンの概要を理解できる。
10週 インタビュー・プレゼンテーション② ・インタビュー対象への取材内容を整理できる。
11週 インタビュー・プレゼンテーション③ ・インタビューの内容についてまとめられる。
12週 インタビュー・プレゼンテーション④ ・適切なメディア・表現で報告できる。
13週 インタビュー・プレゼンテーション⑤ ・適切なメディア・表現で報告できる。
14週 インタビュー・プレゼンテーション⑥ ・適切なメディア・表現で報告できる。
15週 期末試験 なし
16週 答案返却、日本語ワーク成果確認(課題) 自分の学習成果を電子ポートフォリオにまとめて提出する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3

評価割合

試験発表成果品レポート課題その他合計
総合評価割合40301010100100
基礎的能力40301010100100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000