地球科学

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 地球科学
科目番号 0046 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 社会基盤工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 /地学図表(浜島書店)、授業スライド、配布プリント
担当教員 小玉 齊明

到達目標

1. 地震や火山などの地球表面に生じる変動を、地球の活動と関係していることを理解できる。
2. 地殻表面や生命がどのような変化・進化を遂げてきたか、地球の歴史を理解することができる。
3. 大気や海洋に見られる循環が地球環境に与える影響を理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1地殻変動のメカニズムを正しい日本語で説明できる。またこれに関する計算が解ける。地殻変動に関するキーワードを答えることができる。これに関する計算がある程度できる。地殻変動に関する知識がなく、これに関連する計算が解けない。
評価項目2諸現象の因果関係を理解しながら地球の歴史を説明できる。地球の歴史をに関するキーワードを答えることができる。地球の歴史に関する知識がない。
評価項目3大気や海洋と地球環境との相互関係を説明できる。大気や海洋の循環について理解できる。大気や海洋の循環について理解できない。

学科の到達目標項目との関係

函館高専教育目標 B 説明 閉じる

教育方法等

概要:
社会基盤工学に関わる技術者には各種建設工事の計画・施工において、地震・台風・地すべりといった自然災害や地質学などの地球科学に関連する知識が必要不可欠である。本科目では地球内部の構造の構造や性質、自然災害のメカニズムとそれに伴う地質・地形の変化など、地球科学全般に関する基礎的な知識を学ぶ。
授業の進め方・方法:
1年次までに学習した理科および数学の知識・技能を活用しながら、土質工学・地盤工学のベースとなる地球科学を学ぶ。既に学習した「理科総合・地学分野」の授業内容と重複する分野については、その内容を知っているものとして、より踏み込んだ授業を行うことになることを忘れず、講義ノートを読み返すなど、十分な復習をして授業に臨むこと。試験では用語の暗記ではなく、諸々の現象のメカニズム、他の事象との因果関係など、全体像をとらえることを意識して学習を進めること。
注意点:
課題に取り組む際には、講義資料だけではなく、図書館等にある参考図書、インターネット等の情報を有効に活用し、正しい日本語を使って、自分の言葉で文章をまとめ上げることを心がけること。
※本講義で扱う内容はすべてコアである。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
地球の概観
授業の進め方を理解できる。
地球の形・重力・地磁気について理解できる。
2週 地球の内部構造と構成物質 地震波計測の概念と地球の層構造、火成岩や造岩鉱物について理解できる。
3週 大陸移動~プレートテクトニクス プレートとその運動について理解できる。
4週 地震と地殻変動 地震の発生メカニズムと日本付近の地震災害について理解できる。
5週 火山活動・火山災害 火山のメカニズムと火山災害について理解できる。
6週 水のはたらきと地形の形成 岩石の風化、侵食、運搬、堆積過程を理解するとともに、堆積岩について理解できる。
7週 地質構造 地層の堆積とその観察方法を理解できる。
8週 中試験
4thQ
9週 試験答案返却・解答解説
変成作用
間違った問題の正答を求めることができる
変成作用ならびに変成岩の特徴について理解できる。
10週 地球環境の変遷と生物の進化 地球環境の変遷と生物の進化を理解できる。
11週 人類の進化と第四紀の環境 人類の進化と第四紀の環境変化について理解できる。
12週 地球の大気 大気の構造と熱収支、循環について理解できる。
13週 日本の天気 日本の天気の特徴を理解できる。
14週 海洋の構造と循環 海洋の組成と構造、海水の循環について理解できる。
15週 期末試験
16週 試験答案返却・解答解説 間違った問題の正答を求めることができる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学ライフサイエンス/アースサイエンスライフサイエンス/アースサイエンス太陽系を構成する惑星の中に地球があり、月は地球の衛星であることを説明できる。4
地球は大気と水で覆われた惑星であることを説明できる。4
陸地および海底の大地形とその形成を説明できる。4
地球の内部構造を理解して、内部には何があるか説明できる。4
マグマの生成と火山活動を説明できる。4
地震の発生と断層運動について説明できる。4後1,後2
地球科学を支えるプレートテクトニクスを説明できる。4後6,後7
プレート境界における地震活動の特徴とそれに伴う地殻変動などについて説明できる。4後6,後7
地球上の生物の多様性について説明できる。4後3,後4,後5
生物の共通性と進化の関係について説明できる。4後3,後4,後5
大気圏の構造・成分を理解し、大気圧を説明できる。4後11,後12
大気の熱収支を理解し、大気の運動を説明できる。4後10,後11,後12,後13
大気の大循環を理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。4後10,後11,後12,後13
海水の運動を理解し、潮流、高潮、津波などを説明できる。3後13
地球温暖化の問題点、原因と対策について説明できる。3後14
専門的能力分野別の専門工学建設系分野水理水の循環、雨が降る仕組み、我が国の降雨特性について、説明できる。2後10
環境水の物性、水の循環を説明できる。1後12,後14

評価割合

試験課題プリント学習合計
総合評価割合801010100
基礎的能力70101090
専門的能力100010