基礎コミュニケーションⅡ

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 基礎コミュニケーションⅡ
科目番号 0048 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 社会基盤工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 必要に応じて適宜配布する。(1年次に使用したファイルは続けて使用する。)
担当教員 奥平 理,中村 和之,泊 功,鳴海 雅哉

到達目標

1.地域貢献の意義を理解できる。
2.「社会における自分」について理解できる。
3.テーマについて、自らの考えを適切にまとめることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1地域貢献の意義を理解し、積極的に活動できる。地域貢献の意義を理解できる。地域貢献の意義を理解できない。
評価項目2社会における自分を自覚し、積極的に活動できる。社会における自分の役割・存在を理解できる。「社会における自分」について理解できない。
評価項目3テーマについて、自らの考えを適切にまとめ、発表できる。テーマについて、自らの考えを適切にまとめることができる。テーマについて、自らの考えを適切にまとめることができない。

学科の到達目標項目との関係

函館高専教育目標 A 説明 閉じる
函館高専教育目標 D 説明 閉じる
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教育方法等

概要:
この科目では、高専生として調和のとれた育成を目指すため、3年生であるということを十分考慮し、地域や社会に生きる自己を自覚し、それを踏まえて健全な生活や望ましい集団人間関係を築き、適切な将来像を抱きながら、人間としての在り方生き方について自覚し、主体的実践的な行動をすることができることを目標とする。
授業の進め方・方法:
グループ討議、発表、教員による講話
本講義は、各学年で設定される「コミュニケーション科目」の一つで、みなさんが函館高専の学生として健全に成長することを目標としている。特に3年次では、1~2年次の内容を踏まえ、「自己と社会(地域・世界)」をキーワードにしながら、「地域貢献」と「社会における自分」についての認識を深め、視野を広げることにより、「社会に向かって成長しようとする青年」としてのみなさんを支えることが基本方針である。グループとしての活動では、積極的で主体的に考え、発言し、悩んでもらいたい。
注意点:
評価について、英語や数学などの一般教養科目と異なり、「知識を得た」ことを評価の対象としない。ワークショップや発表における姿勢やそのまとめとしてのレポート、および自己実現目標の設定とその自己評価でもって評価とする。前向きに取り組む姿勢であればあるほど、それに報いたいと考える(評価:その他)。
 なお、この科目では、学校に関わるイベントへの補助参加等を単位認定に必要な要素として考えている。(「地域貢献活動報告書」の提出を義務づける。詳細は講義で。)
 また、年度末に開催される「合同企業説明会」への参加も単位認定に必要な要素とする。(参加証明の提出を義務づける。詳細は講義で。)
 すでに述べたとおり、本講義には積極的に参加してもらいたい。従って、授業中に本講義と関係の無い取り組みをしていたり、不要の物を操作していたりした場合は、「意欲無し」と見なし、相応の減点措置となることを覚悟されたい。加えて、そのような姿勢であれば、将来に向けて必ずや失点となるであろうことを指摘しておく。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス、1年間の自己実現目標設定 本講義の概要を理解し、3年次残り半年間の目標を設定できる。
2週 「地域貢献」とは何か(担当教員による講義) 講師の話しを聞き、自らの役に立てることができる。
3週 「地域貢献」グループ討議(函館高専生にできる地域貢献は何か、どのような準備が必要か) グループ討議に積極的に参加し、自身のコミュニケーション能力を高めることができる。
4週 「地域貢献」各グループからの発表 深めた考えを基に、人前で適切に発表することができる。
5週 「地域貢献」に関する講義 講師の話しを聞き、自らの役に立てることができる。
6週 「地域貢献」まとめの講義 講師の話しを聞き、自らの役に立てることができる。
7週 「地域」「社会人」に関する講演(卒業生、先輩等による講演)
※実施週の変更ありうる
講師の話しを聞き、自らの役に立てることができる。
8週 後期中間試験は実施しない。
インターンシップに備えた講演会(または合同企業説明会への出席)
授業内容を自らの役に立てることができる。
4thQ
9週 「社会における自分」グループ討議(社会人としてのNGを考える) グループ討議に積極的に参加し、自身のコミュニケーション能力を高めることができる。
10週 「社会における自分」講話(社会人として求められる振る舞いについて) 講師の話しを聞き、自らの役に立てることができる。
11週 「社会における自分」グループ討議(社会人としてどのような研鑽が必要か) グループ討議に積極的に参加し、自身のコミュニケーション能力を高めることができる。
12週 「社会における自分」に関する講義 講師の話しを聞き、自らの役に立てることができる。
13週 「社会における自分」講話(外部人材による講演を予定) 講師の話を聞き、自らの役に立てることができる。
14週 「社会における自分」まとめ、ポートフォリオチェック 講師の話しを聞き、自らの役に立てることができる。自身の課題を整理し、見直すことができる。
15週 ※学年末試験は実施しない。
16週 高専から社会に旅立つこと(卒業間近の先輩による講話)
※実施週の変更ありうる
アンケート、「合同企業説明会」について
講師の話しを聞き、自らの役に立てることができる。年度末に開催される「合同企業説明会」について興味を抱くことができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。2後1,後3,後4,後5,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後14,後16
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。2後1,後3,後4,後5,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後14,後16
目標の実現に向けて計画ができる。2後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後16
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。2後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後16
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。2後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後16
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。2後3,後4,後9,後11
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。2後3,後4,後9,後11
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。2後3,後4,後9,後11
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。2後3,後4,後5,後9,後11
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。2後3,後4,後5,後9,後11
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている2後3,後4,後5,後9,後11
法令やルールを遵守した行動をとれる。2後3,後4,後5,後7,後8,後9,後11,後14
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。2後3,後4,後5,後7,後8,後9,後11,後14
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。2後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後16
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。2後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後16
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。2後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後16
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。2後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後16
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。2後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後16
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。2後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後16
企業には社会的責任があることを認識している。2後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後16
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。2後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後16
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。2後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後16

評価割合

試験課題発表態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合080100100100
基礎的能力0500010060
専門的能力0000000
分野横断的能力0301000040