到達目標
1. コンピュータを構成するハードウェア・ソフトウェアについて説明できる.
2. プログラム言語の利用法について説明できる.
3. コンピュータを用いた基礎的なデータ処理および数値計算ができる.
4. プログラム作成に必要な手順を理解し,課題に対する正しい処理手順を考えることができる.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | コンピュータを構成するハードウェア・ソフトウェアの知識をプログラミングに応用できる. | コンピュータを構成するハードウェア・ソフトウェアについて説明できる. | コンピュータを構成するハードウェア・ソフトウェアについて説明できない. |
評価項目2 | プログラム言語の利用法についての知識をプログラミングに応用できる. | プログラム言語の利用法について説明できる. | プログラム言語の利用法について説明できない. |
評価項目3 | コンピュータを用いた応用的なデータ処理および数値計算ができる. | コンピュータを用いた基礎的なデータ処理および数値計算ができる. | コンピュータを用いた基礎的なデータ処理または数値計算ができない. |
評価項目4 | プログラム作成に必要な手順を理解し,課題に対する正しい処理手順を独自の発想で考えることができる. | プログラム作成に必要な手順を理解し,課題に対する正しい処理手順を考えることができる. | プログラム作成に必要な手順を理解し,課題に対する正しい処理手順を考えることができない. |
学科の到達目標項目との関係
函館高専教育目標 B
説明
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函館高専教育目標 C
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教育方法等
概要:
プログラミング入門および情報処理Ⅰで学習したC言語の知識を基礎として,本講義では,より実践的なプログラミング能力を養うために表計算ソフトウェアであるExcel上で動くVBA(Visual Basic for Applications),および科学技術計算でよく用いられるプログラミング言語であるFortranを用いたプログラムを作成することで,それらの利用法について説明できるようになるとともに,基礎的な数値計算のプログラムを作成できることが到達レベルである.
授業の進め方・方法:
本講義はプログラミング言語として,前期にVBA,後期にFortranを扱う.授業評価は,【前後期中および前後期期末試験 計4回 (50%),小テスト 計4回 (10%),演習課題 計24回(40%)】で評価を行い,各期の定期試験の評価が60点未満の場合には再試験を行う.再試験後の評価は,60点以上の場合は60点とする(再評価前より再評価後の得点が下回った場合には,再評価前の得点が評価となる).なお,小テストは資料持ち込み可とし,定期試験前に毎回実施し(計4回),小テストの再試験は行わない.
演習課題は完成した課題の提出時期に基づき評価を行うので,講義時間内に提出できなかった場合は各自速やかにプログラムを完成させ,提出すること.なお,プログラムを作成する途中で必ず出てくるエラーに繰り返し対処することでプログラミング能力は養われることから,根気よく続けて課題のプログラムを完成させること.また本講義では,1,2学年で学習した表計算の基本的な使い方やC言語の基礎的知識を前提としている内容を含むので,それらを履修前に復習しておくことが望ましい.
注意点:
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス(0.5h) ハードウェア・ソフトウェア(0.5h,コア) プログラミングの言語の利用法 (1.0h,コア) |
・コンピュータのハード(ソフト)ウェアを説明できる. ・プログラミング言語の利用法について説明できる.
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2週 |
VBAの基礎知識(1.0h) VBAとVBEの基本的操作(1.0h) |
・VBAの基本的な用語について理解できる. ・VBAとVBE(Visual Basic for Editor)の基本的な操作方法について理解できる.
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3週 |
セルの操作と変数(2.0h) |
・Excelにおけるセルの操作と変数の利用法について理解できる.
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4週 |
算術演算の方法と組込み関数(2.0h) |
・算術演算と組込み関数を使ったプログラムが作成できる.
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5週 |
分岐処理(1)(2.0h) |
・条件による分岐処理について理解できる.
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6週 |
分岐処理(2)(2.0h) |
・複数の条件や多くの選択肢を持つ分岐処理について理解できる.
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7週 |
小テスト(2.0h,コア) |
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8週 |
前期中試験 |
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2ndQ |
9週 |
試験答案返却・解答解説(0.5h) 繰り返し処理(1)(1.5h) |
・間違った問題の正答を求めることができる. ・繰り返し処理の方法について理解できる.
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10週 |
繰り返し処理(2)(2.0h) |
・条件との関係で行う繰り返し処理について理解できる.
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11週 |
1次元配列(2.0h) |
・1次元配列の考え方及びその方法について理解できる.
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12週 |
2次元配列(2.0h) |
・2次元配列の考え方及びその方法について理解できる。
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13週 |
VBAまとめ(2.0h) |
・これまでに学習したVBAの基礎的内容について理解を深めることができる.
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14週 |
小テスト(2.0h,コア) |
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15週 |
前期期末試験 |
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16週 |
試験答案返却・解答解説(0.5h) Fortranプログラミングの基礎事項(1.5h) |
・間違った問題の正答を求めることができる. ・Fortranの文法に関する基礎事項について理解できる.
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後期 |
3rdQ |
1週 |
プログラムの作成と実行の方法(1.0h) データの入力と出力(1.0h) |
・プログラムの作成方法とコンパイルの方法が理解できる. ・キーボードから任意の数値や文字の入力と出力ができる.
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2週 |
算術演算の方法(2.0h) |
・算術演算を用いた簡単なプログラムが作成できる.
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3週 |
処理の流れの制御(2.0h) |
・IF文やGOTO文といった処理の流れを変える文法が理解できる.
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4週 |
プログラムの流れ(2.0h,コア) |
・プログラムのフローチャートについて理解し,フローチャートに基づくプログラムが作成できる.
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5週 |
繰返し計算(2.0h) |
・do文による繰返し計算についての文法が理解できる.
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6週 |
1次元配列(2.0h) |
・1次元配列の考え方及びその文法を理解できる.
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7週 |
小テスト(2.0h,コア) |
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8週 |
後期中試験 |
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4thQ |
9週 |
試験答案返却・解答解説(1.0h) ファイルの入出力(1.0h) |
・間違った問題の正答を求めることができる. ・ファイルの入力,出力の方法について理解できる.
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10週 |
2次元配列(2.0h) |
・2次元配列の考え方及びその文法を理解できる.
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11週 |
組込み関数(1.0h) 文字型データ(1.0h) |
・主な組込み関数の文法について理解できる. ・文字型データについての文法を理解できる.
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12週 |
サブルーチン副プログラム(2.0h) |
・副プログラムの考え方及びその文法について理解できる.
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13週 |
Fortranまとめ(2.0h) |
・これまでに学習したFortranプログラムの基礎的内容について理解を深めることができる.
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14週 |
小テスト(2.0h,コア) |
・これまでに学習した内容に基づいた数値計算を行うFortranプログラムを作成できる.
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15週 |
学年末試験 |
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16週 |
試験答案返却・解答解説(2.0h) |
・間違った問題の正答を求めることができる.
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 0 | 0 | 0 | 0 | 40 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 60 | 0 | 0 | 0 | 0 | 40 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |