日本史

科目基礎情報

学校	函館工業高等専門学校	開講年度	令和04年度 (2022年度)
授業科目	日本史
科目番号	0092	科目区分	一般 / 選択
授業形態	授業	単位の種別と単位数	学修単位: 1
開設学科	社会基盤工学科	対象学年	4
開設期	後期	週時間数	後期:2
教科書/教材	現代の日本史 改訂版（山川出版社）
担当教員	牧之内 友

到達目標

1.日本の近代化について、国際環境と関連づけて理解する。
2.歴史的事象の変化・因果関係を考察し、歴史の展開における諸事象の意味を解釈する。
3.複数の資料を活用し、資料に対する批判的な見方を養う。

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安	標準的な到達レベルの目安	未到達レベルの目安
評価項目1	授業で扱った、教科書に記述されている説明・用語を十分理解し、自分なりに考察して表現できる。	授業で扱った、教科書に記述されている説明・用語を十分理解している。	授業で扱った、教科書に記述されている説明・用語の理解が不十分である。
評価項目2	授業で配布したプリント類の整理と内容理解が十分であり、自分なりに考察して表現できる。	授業で配布したプリント類の整理と内容理解が十分にできている。	授業で配布したプリント類の整理と内容理解が不十分である。
評価項目3	自分で各種参考文献や参考資料に当たるなどの自学自習を行い、自分なりに考察を深めて表現できる。	自分で各種参考文献や参考資料に当たるなどの自学自習をしている。	自分で各種参考文献や参考資料に当たるなどの自学自習をしていない。

学科の到達目標項目との関係

函館高専教育目標 D （社会の歴史や文化、技術者倫理を理解して行動できる技術者）

教育方法等

概要:

我が国の歴史展開を諸資料に基づき地理的条件や世界の歴史と関連づけて総合的に考察し、我が国の伝統と文化の特色についての認識を深め、歴史的思考力を培う科目である。
・近代化は学校・工場・軍隊から始まるといわれる。日本の近代化について、主に軍隊と戦争という側面から、国際環境と関連づけて理解する。
・歴史的事象の変化・因果関係を考察し、歴史の展開における諸事象の意味を解釈する。
・複数の資料を活用し、資料に対する批判的な見方を養う。

授業の進め方・方法:

歴史における諸事象の本質をその歴史的形成・展開の過程の実証的に考察するなかで、歴史的な見方や考え方を身に付け、国際社会で活躍する日本国民としての自覚と資質を養って欲しい。教科書のほか、多くの資料プリントを配布するので、しっかり読み込んで欲しい。

注意点:

・教科書等の忘れ物、授業中の居眠り、携帯電話の使用等は減点の対象となるので、十分に注意すること。
・指示された予習・復習については確実に行うこと。
・課題やレポート等は期限までに確実に提出すること。
※本科目は学修単位（1単位）の授業であるため、履修時間は授業時間15時間と授業時間以外の学修（予習・復習・課題・テスト等のための学修）を併せて45時間である。

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
後期
	3rdQ
		1週	ガイダンス	本科目の目的について理解する。
		2週	日本の近代化と軍隊①　明治維新と国民皆兵	日本の近代化に伴う兵制改革について考察する。
		3週	日本の近代化と軍隊②　徴兵の実態	兵制改革に対する社会の反応とその変容について考察する。
		4週	日本の近代化と軍隊③　軍隊生活の経験	徴兵された民衆の「近代」との出会いについて考察する。
		5週	日清戦争	本格的な初の近代的な対外戦争となった日清戦争について考察する。
		6週	日露戦争	日清戦争と日露戦争とを比較して、その異同を考察する。
		7週	第一次世界大戦と大正時代①　総力戦への参戦	第一次世界大戦の日本への影響について考察する。
		8週	第一次世界大戦と大正時代②　デモクラシーと軍隊	ロシア革命・米騒動・シベリア出兵の流れの中で起こった大正デモクラシーとの関わりで当時の軍隊の有様を考察する。
	4thQ
		9週	アジア・太平洋戦争①　満洲事変	戦間期を経て満洲事変にいたる過程を考察する。
		10週	アジア・太平洋戦争②　日中戦争	のちの対米戦争にいたる中国侵略の過程を考察する。
		11週	アジア・太平洋戦争③　太平洋戦争	対米開戦にいたる過程を考察する。
		12週	アジア・太平洋戦争④　敗戦まで	アジア侵略を経て大日本帝国滅亡にいたる過程を考察する。
		13週	戦後日本と戦争の記憶①　敗戦後の国民	敗戦後における国民意識の変容について考察する。
		14週	戦後日本と戦争の記憶②　現代にいたる記憶	戦後80年になろうとする現在、私たちが持つ戦争の記憶について、特にアジア諸国との関連で考察する。
		15週	学年末試験
		16週	答案返却

評価割合

	試験						合計
総合評価割合	100	0	0	0	0	0	100
基礎的能力	80	0	0	0	0	0	80
専門的能力	0	0	0	0	0	0	0
分野横断的能力	20	0	0	0	0	0	20