国語総合Ⅱ

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 国語総合Ⅱ
科目番号 0358 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 社会基盤工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 筑摩書房『古典B 漢文編』、大修館書店『国語便覧』
担当教員 鳴海 雅哉

到達目標

1.古文・漢文の内容を理解することができる。
2.古文・漢文に由来する言葉を理解することができる。
3.古文・漢文の内容について調べ、まとめることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1古文・漢文の内容を理解し、関係する作品に興味を持つことができる。古文・漢文の内容を理解することができる。古文・漢文の内容を理解することができない。
評価項目2古文・漢文に由来する言葉を理解し、さらに多くの語彙を知ろうとすることができる。古文・漢文に由来する言葉を理解することができる。古文・漢文に由来する言葉を理解することができない。
評価項目3古文・漢文の内容について調べ、まとめたものを口頭か文章で発表することができる。古文・漢文の内容について調べ、まとめることができる。古文・漢文の内容について調べ、まとめることができない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
古文・漢文の学習を通して、中国文化との関係を含む日本文化への理解を深めるとともに、それらに親しみながら、読む・聞く・書く・話す・考えるという日本語の能力を有機的に連携させつつ育成することにより、社会において求められる読解力や思考力、コミュニケーション能力、表現意欲、および感受性を培う。
授業の進め方・方法:
基本的に講義形式だが、時間を取って発表も行う。
本講義は、1年次「国語総合Ⅰ」「コミュニケーション日本語Ⅰ」や2年次「コミュニケーション日本語Ⅱ」(物質環境工学科除く)の内容を踏まえ、基本的な古典を読む知識を学びながら、古典の文学的文章の読解を通して、国語の力(読む・聞く・書く・話す・考える)を養っていくものである。受動的な姿勢ではなく、積極的に学ぼうという姿勢が望まれる。
注意点:
 評価については、主に定期試験と課題、発表によって行う。毎回の授業をしっかり受講し、ノートや資料をまとめておく、日頃からコツコツと取り組んでいく、などということをしていれば、対応は難しくない。
 すでに述べたとおり、本講義は文学作品を読み進めていくスタイルである。できる限り双方向の講義となるようにするが、基本的には授業者の話を聞くことが多くなるだろう。従って、講義中に関係の無い取り組みをしていたり、不要の物を操作していたりした場合は、「意欲無し」と見なし、相応の減点措置となることを覚悟されたい。加えて、そのような姿勢であれば、将来に向けて必ずや失点となるであろうことを指摘しておく。
 また、不合格となった場合には、授業者指定の「古典原文(書き下し文)・現代語訳」を、不足点数分筆写することで再試験に代替することを申し添えておく。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス、歴史的仮名遣い、基礎古典文法 講義の詳細を理解できる。古典の基礎を理解できる。
2週 伊勢物語① 「伊勢物語」に関する基本事項を理解できる。
3週 伊勢物語② 取り上げた部分の内容を理解できる。
4週 和歌 和歌の概要と授業部分の内容を理解できる。
5週 漢文基礎(書き下し文など) 漢文の基礎を理解できる。
6週 故事成語① 短い漢文を書き下し文にし、内容を理解できる。
7週 故事成語② 取り上げた故事成語や発展的な成語を理解できる。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 答案返却、解答解説、漢詩① 間違った箇所を理解できる。漢詩の基礎を理解できる。
10週 漢詩② 取り上げた漢詩の内容と情景を理解できる。
11週 漢詩③ 取り上げた漢詩の内容と情景を理解できる。
12週 史伝① 中国の歴史書の概要について理解できる。
13週 史伝② 取り上げた部分の内容を理解できる。
14週 史伝③ 取り上げた部分の内容を理解できる。
15週 学年末試験
16週 答案返却、解答解説 間違った箇所を理解できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。2後2,後3,後4,後7,後9,後10,後11,後13,後14
古文・漢文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻などを味わうことができる。2後2,後3,後4,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14
代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。2後1,後2,後4,後5,後6,後9,後12
教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。2後3,後4,後6,後7,後10,後11,後12,後13,後14

評価割合

試験課題小テストポートフォリオその他合計
総合評価割合5030100100100
基礎的能力4030500075
専門的能力0000000
分野横断的能力1005010025