古典文学講読

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 古典文学講読
科目番号 0481 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 社会基盤工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 授業者が用意する。
担当教員 鳴海 雅哉

到達目標

1.古典文学の概要を理解することができる。
2.古典文学に由来する言葉や文化を理解することができる。
3.古典文学の内容を基に、思考を深めることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1古典文学の概要を理解し、文化への影響を考えられる。古典文学の概要を理解することができる。古典文学の概要を理解することができない。
評価項目2古典文学に由来する言葉や文化を理解し、現代への影響を考えられる。古典文学に由来する言葉や文化を理解することができる。古典文学に由来する言葉や文化を理解することができない。
評価項目3古典文学の内容を基に、思考を深め、現代の我々の生活に生かすことができる。古典文学の内容を基に、思考を深めることができる。古典文学の内容を基に、思考を深めることができない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE学習・教育到達目標 (B-2) 説明 閉じる
JABEE学習・教育到達目標 (D-1) 説明 閉じる
函館高専教育目標 B 説明 閉じる
函館高専教育目標 D 説明 閉じる

教育方法等

概要:
古典文学の読解を通して、我が国の文化や思想、および我が国に影響を与えた中国古典の文化や思想への理解を深めるとともに、古典の文学的文章の鑑賞をとおして、言語文化についての理解を深め、感受性を培う(5-3-1 Ⅲ-A 国語)。具体的には、古典作品(三国志に関する人物の漢詩)を読んで、日本や中国の古典文化や歴史等について理解を深める。
授業の進め方・方法:
基本的に講義形式。
本講義は、古典文学を読み進めていくものである。3年次「国語総合Ⅱ」の内容を踏まえ、基本的な訓読を理解し、作品を鑑賞する方法を学びながら、いわゆる「詩心」を体得してもらいたいと考えている。古来、多くの文学者たちが創ってきたさまざまな文学作品には、作者の心の昂ぶりや感情のゆらぎが存分に表現されている。それらを読み、理解することで、読者の心は豊かになっていく。ここでは「漢詩」の読解をとおして、みなさんの「文学の心」を耕そうと思う。積極的な受講を期待する。
注意点:
評価については、定期試験とレポートによって行う。毎回の授業をしっかり受講し、ノートや資料をまとめておけば、試験やレポートの対応は難しくない。日頃からコツコツとした姿勢でいることを望む。
すでに述べたとおり、本講義は文学作品を読み進めていくスタイルである。できる限り双方向の講義となるようにするが、基本的には授業者の話を聞くことが多くなるだろう。従って、講義中に関係の無い取り組みをしていたり、不要の物を操作していたりした場合は、「意欲無し」と見なし、相応の減点措置となることを覚悟されたい。加えて、そのような姿勢であれば、将来に向けて必ずや失点となるであろうことを指摘しておく。
JABEE教育到達目標評価:小テスト20%(D-1)、定期試験80%(D-1)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス、漢文基礎 講義の詳細と、漢文の基礎を理解できる。
2週 三国志の文学「曹操」 曹操の作品について、内容や情景を理解できる。
3週 三国志の文学「曹植」 曹植の作品について、内容や情景を理解できる。
4週 三国志の文学「建安七子」 建安七子の作品について、内容や情景を理解できる。
5週 三国志の文学「水魚の交わり」(十八史略) 文章について、内容や情景を理解できる。
6週 三国志の文学「出師の表」(十八史略) 文章について、内容や情景を理解できる。
7週 三国志の文学「死せる孔明、生ける仲達を走らす」(十八史略) 文章について、内容や情景を理解できる。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 答案返却、「李白と杜甫」解説 答案の振り返りと、李白や杜甫について理解できる。
10週 李白の詩① 作品を鑑賞して、内容や情景を理解できる。
11週 李白の詩② 作品を鑑賞して、内容や情景を理解できる。
12週 杜甫の詩① 作品を鑑賞して、内容や情景を理解できる。
13週 杜甫の詩② 作品を鑑賞して、内容や情景を理解できる。
14週 杜甫の詩③ 作品を鑑賞して、内容や情景を理解できる。
15週 学年末試験
16週 答案返却・解答解説 間違った箇所を理解できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野計画国土と地域の定義を説明できる。3
全国総合開発計画・国土形成計画の変遷と系譜について理解している。3
国土計画の歴史と考え方の変遷について理解している。3
全国総合開発計画について理解している。3
地方圏と過疎地域の計画について理解している。2
中心市街地活性化(再生)について理解している。3
計画の意義と計画学の考え方を説明できる。3
計画の目的論と目標設定を理解している。3
重回帰分析を説明できる。3
費用便益分析について考え方を説明でき、これに関する計算ができる。3

評価割合

試験小テスト発表態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力6010000070
専門的能力0000000
分野横断的能力2010000030