人間と文明Ⅰ

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 人間と文明Ⅰ
科目番号 0482 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 社会基盤工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 各教員が配布する文献,参考書など
担当教員 平沢 秀之,大久保 孝樹,澤村 秀治,渡辺 力,宮武 誠,小玉 齊明

到達目標

1. 情報収集および整理、データの計算処理やグラフ化、設計や製図に情報技術を活用できる.
2. 自身の研究成果を的確で分かりやすくまとめ、プレゼンテーションできる.
3. 問題解決のために複数の解決手法を考えてその中から最適な解決策を見出せる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1技術的課題について論理的な文書にまとめ,他者と討論できる.技術的課題について自分の考えをまとめることができる.技術的課題について自分の考えをまとめることができない.
評価項目2専門分野の実践的な基礎技術を応用することができる.専門分野の実践的な基礎技術を身につけることができる.専門分野の実践的な基礎技術を身につけることができない.
評価項目3問題解決のために複数の解決手法を理解し,創意工夫ができる.問題解決のために解決手法を理解できる.問題解決のために解決手法を理解できない.

学科の到達目標項目との関係

JABEE学習・教育到達目標 (A-1) 説明 閉じる
JABEE学習・教育到達目標 (A-3) 説明 閉じる
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JABEE学習・教育到達目標 (C-2) 説明 閉じる
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教育方法等

概要:
 卒業研究は、高専5年間で学んだ知識・技術を土台に、一つのテーマに対して自主的に計画を立て、継続的に実行し、ものづくりで創意工夫し、実験などを通じて実践的な基礎技術を身につけ、担当教員や学生同士との討論で内容を深め、正確な日本語を用いて論理的な文書にまとめあげる科目である。そして、より複雑な課題の解決や問題の原因を明らかにするために、系統的に使える知識としてこれらを活用できるようになることが到達レベルである。
授業の進め方・方法:
先輩の卒研発表会や教員によるガイダンスによって、原則として自身が興味と意欲をもって取組める研究室を選択する。自主的に研究を進めることが基本となるが、その研究の背景や進め方について、指導教員と絶えずディスカッションすることが必要である。時間割に組まれている卒業研究の時間に出席するのは当然であるが、研究の進展状況や実験の都合などで、授業時間以外でも研究に取り組む必要がある。自主性を重んじ各自が計画を立てることになるが、意欲的に取り組むことが重要である。
研究室の教員の研究内容を大まかにでも把握しておくことが望ましい。資料分析、データ解析には数学、論文講読や作成には国語、英語、さらにコンピュータを使用する機会が多いので情報処理関連の知識をできるだけ身につけておくことが望まれる。
定期試験は行わないが、継続的に研究し、研究の過程を研究日誌などに記録すること。なお、研究時間が200時間に達しない場合は 合格点を付与しない。
注意点:
JABEE教育到達目標評価:
・発表30%(C-1:23%,E-1:22%,E-2:17%,E-3:22%,E-4:16%) 
・成果品実技30%(C-1:20%,C-2:30%,E-2:50%)      
・ポートフォリオ40%(A-1:20%,A-3:20%,B-3:20%,F-1:20%,F-2:20%) 

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 大久保 孝 樹 「環境物質移動問題の数値解析のための直交選点有限要素法の開発に関する研究」
 環境物質移動問題として、特に生物膜や活性汚泥フロックなどの微生物集塊内外の物質移動を取り上げ、微生物集塊のモデルを構築し、そのモデルを数値解析する方法として直交選点有限要素法を開発する。その他、環境問題全般に応用できる確率統計的な解析とPTV法によって計測した流体挙動データ解析も行う。
2週 澤 村 秀 治 「超音波速度による強度発現途上にあるコンクリートの力学特性評価」
 コンクリートの自己収縮や温度応力など,体積変化を扱う問題では,体積変化を起こす駆動力とともにコンクリートの弾性係数の変化を適切に把握する必要がある。本研究ではコンクリートの弾性係数の変化を超音波速度で計測するシステムを開発し,計測結果の評価方法・汎用性について検討する。その他,高流動コンクリート、廃棄物利用コンクリートなどの特殊コンクリートの研究も行う。
3週 渡 辺   力 「長大構造物のための高精度構造解析手法の開発に関する研究」
 近年の土木構造物の大型化・複雑化により疲労破壊などの弊害が数多く報告されている。これらは、設計に用いられている薄肉はり理論に基礎をおく構造解析法では、精密な構造解析が不可能となっているためである。そこで、平板理論や三次元弾性理論に基づいた新しい構造解析手法の開発を行い、応力解析、弾性安定問題、振動問題や非線形解析などに応用して、改良を加える。
4週 平 沢 秀 之 「木材の土木分野への利用に関する研究」
 二酸化炭素排出量削減のため、土木構造物に木材を積極的に利用することを目指す。土木構造物として橋梁と魚道を対象とし、その構造性能を解析的、実験的に検討する。木材を要求性能の高い構造物から、低い構造物へと再利用するカスケード利用への適用性についても調査検討を行う。
5週 宮 武   誠 「波打ち帯の海浜変形過程に関する研究」
 これまで波浪変形との関係で説明されてきた波打ち帯の海浜変形過程を前浜浸透流の面から検証し,汀線後退や浜崖の形成といった波打ち帯の侵食現象を解明するものである.また,これとは別に海水と温泉の温度差によって動力を産出する水素吸蔵合金アクチュエータを函館港の海水交換促進装置に適用する研究を行う.
6週 小 玉 齊 明 「防災の観点からみた岩石の風化傾向と地形関係」
 寒冷地では、積雪の伴わない急崖斜面などで表面から数十cmが間隙水の凍結する0℃以下になる。このような箇所では、スレーキングや熱応力、浸透水による溶解といった風化要因に凍結融解作用が追加され、岩石の風化が進展しやすい状態にあると考えられる。卒業研究では、①環境条件下での岩石の力学的特性の変化、②地形と岩盤強度の関係といったテーマを通じ、落石や岩盤崩落の危険性を適切に評価する方法を探る。
7週
8週
2ndQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度成果品・実技ポートフォリオ合計
総合評価割合030003040100
基礎的能力000001010
専門的能力02000201050
分野横断的能力01000102040