近代文学講読

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 近代文学講読
科目番号 0496 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 社会基盤工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 「羅生門 蜘蛛の糸 杜子春 外十八篇」 芥川龍之介(文春文庫)/プリント  朗読CD  VTR  国語辞典
担当教員 松代 周平

到達目標

1.様々な視点から作品を読み解き、読解の幅を広げることができるようになる。
2.作品の技巧的な面にも目を向け、作品をより深く鑑賞することができるようになる。
3.作者の問題意識を把握し、自らもその問題について考えることができるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1読解の幅を広げるために、新たな解釈の可能性に挑戦する意欲を持つことができる。作品解釈の多様な可能性を理解し、別の視点からも作品を把握することができる。作品を一つの視点からしか把握できず、多様な解釈の可能性があることを理解できない。
評価項目2作品にどんな技巧が用いられているか、自ら考えつつ読み進めていくことができる。作品に用いられている技巧を理解し、読みを深めることができる。作品に用いられている技巧を理解できず、読みを深めることができない。
評価項目3作者の問題意識を把握するため、進んで他の作品を読む意欲を持つことができる。作者の問題意識を理解し、それについて自らも考えることができるようになる。作者の問題意識を理解できず、それについて考える意欲も持つことができない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE学習・教育到達目標 (D-1) 説明 閉じる
函館高専教育目標 D 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 
芥川龍之介の代表的な短編小説を様々な角度から掘り下げて読み解くことによって、芥川文学の特徴を把握し、文学世界の奥行きの深さとその醍醐味を体験してみよう。
授業の進め方・方法:
毎回、課題が出るので、丁寧に仕上げ、期限厳守で提出すること。
 この授業は、知識を得ることが第一の目的ではない。一つの作品に対して様々な観点からの読みがあるということを理解し、自分の切り口を見つけ出そうと努めることが第一に求められる。自らの視点を獲得するためには、日頃から文学作品に親しみ、そこに潜むテーマと向かい合って、心の中で作者や登場人物と対話する姿勢が必要で、そうした行為がいわば事前の準備段階といえる。
注意点:
なお、授業への参加姿勢に問題のある場合には、減点となるので注意すること。

JABEE教育到達目標評価:定期試験100%(D-1)。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
芥川龍之介について
到達目標や授業概要・評価について理解することができる。
2週 「蜘蛛の糸」 童話として書かれた作品でも、幅広い読みの可能性と豊かな文学世界があることを理解することができる。
3週 「蜘蛛の糸」 童話として書かれた作品でも、幅広い読みの可能性と豊かな文学世界があることを理解することができる
4週 「蜘蛛の糸」 童話として書かれた作品でも、幅広い読みの可能性と豊かな文学世界があることを理解することができる
5週 「羅生門」 主題に関する様々な解釈を理解したうえで、作品成立のモチーフに迫ることができる。
6週 「羅生門」 主題に関する様々な解釈を理解したうえで、作品成立のモチーフに迫ることができる。
7週 「羅生門」 主題に関する様々な解釈を理解したうえで、作品成立のモチーフに迫ることができる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 答案返却・解答解説 間違った箇所を理解できる。
10週 「地獄変」 語りと描写の巧みさを理解し、芸術と倫理の相克という作者の生涯のテーマを読みとり、自分なりに考えることができるようになる
11週 「地獄変」 語りと描写の巧みさを理解し、芸術と倫理の相克という作者の生涯のテーマを読みとり、自分なりに考えることができるようになる
12週 「地獄変」 語りと描写の巧みさを理解し、芸術と倫理の相克という作者の生涯のテーマを読みとり、自分なりに考えることができるようになる
13週 「藪の中」 巧みな構成と人物設定を理解したうえで、自我に囚われた人間存在について考え、それを文章にまとめることができるようになる。
14週 「藪の中」 巧みな構成と人物設定を理解したうえで、自我に囚われた人間存在について考え、それを文章にまとめることができるようになる。
15週 期末試験
16週 答案返却・解答解説 間違った箇所を理解できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題提出合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000