応用物理

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 応用物理
科目番号 0496 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 社会基盤工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 力学Ⅱ(大日本図書)
担当教員 長澤 修一

到達目標

1. 力学に関わる物理量,方程式を微分積分を用いて記述し,計算することができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1複雑な運動について,微分積分を用いて記述し,計算することができる簡単な運動について,微分積分を用いて記述し,計算することができる物理現象を微分積分を用いて記述したり計算することができない.
評価項目2電気に関して,複合的な応用問題を解くことができる電気に関して,授業で扱った基本的な現象に関する問題を解くことができる.授業で扱った基本的な問題を解くことができない.

学科の到達目標項目との関係

JABEE学習・教育到達目標 (B-1) 説明 閉じる
函館高専教育目標 B 説明 閉じる

教育方法等

概要:
物理学の基礎知識を習得する.物理現象をベクトル,微分積分を用いて記述でき,原理から順を追って考えていく能力を身につける.単に数式を丸暗記するのではなく,種々の力学の現象に適用される法則や式を理解し,導出できるようにする.電気に関する現象のうち,電荷,電流とそれに関連する事項についてその概念と理論を理解する.
授業の進め方・方法:
これまでに学んだ数学,特に三角関数,ベクトル,微分積分の知識が重要となる.授業では,必要に応じてこれらの一部を復習をしながら進むが,その時点で確実なものになっていなければならない.
各定期試験までの間におおむね2回の小テストを行う.小テスト実施時は次に進むための知識のまとめのときでもあるので,このときまでに最低限必要な知識は身につけておくようにする.
数学,物理で用いる数式の丸暗記にとどまらず,その考え方や適切な表現方法を身につけるようにつとめる.数値を求める場合には,用いる値や目的量の単位にも注意を払う.

注意点:
JABEE教育到達目標評価:定期試験80%(B-1),小テスト20%(B-1)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
1.ベクトルとその微分
1-1基本ベクトルと位置ベクトル
ベクトルの表記ができ,基本的な演算ができる
2週 1-2速度と加速度 ベクトルの微分で,位置から,速度,加速度を導出できる.
3週 1-2速度と加速度
4週 2.運動の法則
2-1運動の3法則
ニュートンの運動の3法則を説明できる.
5週 2-1運動の3法則
6週 3.運動方程式の積分
3-1初期値問題
放物運動について,物体の運動方程式を積分し,種々の初期条件による問題に適用できる.
7週 3-2 スカラー積と仕事
仕事をスカラー積と積分を用いて求めることができる.
8週 中間試験
4thQ
9週 試験答案返却・解答解説
3-3 運動エネルギー
運動方程式から,仕事と運動エネルギーの関係を導出できる
10週 3-4 保存力とポテンシャル ポテンシャルの定義を理解し,積分を用いて計算できる.
11週 3-5 力学的エネルギー保存則3-6 運動量保存則と力積 力学的エネルギー保存則,運動量保存則,力積と運動量変化が等しいことを導出し,簡単な運動に適用できる.
12週 4.回転運動
4-1 ベクトル積
ベクトル積とその大きさを求めることができる.
13週 4-2 力のモーメントと角運動量 角運動量をベクトル積で表現し,計算できる.
14週 4-3 質点系と剛体の回転運動 質点系と剛体における回転の運動方程式を導出し計算できる
15週 期末試験
16週 答案返却・解答解説 試験の解説に基づいて,理解度が低い部分を理解する.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理力学速度と加速度の概念を説明できる。2
平面内を移動する質点の運動を位置ベクトルの変化として扱うことができる。2
自由落下、及び鉛直投射した物体の座標、速度、時間に関する計算ができる。2
鉛直投射した物体の座標、速度、時間に関する計算ができる。2
水平投射、及び斜方投射した物体の座標、速度、時間に関する計算ができる。2
慣性の法則について説明できる。2
作用と反作用の関係について、具体例を挙げて説明できる。2
運動方程式を用いた計算ができる。2
仕事と仕事率に関する計算ができる。2
物体の運動エネルギーに関する計算ができる。2
重力による位置エネルギーに関する計算ができる。2
力学的エネルギー保存則を様々な物理量の計算に利用できる。2
物体の質量と速度から運動量を求めることができる。2
運動量の差が力積に等しいことを利用して、様々な物理量の計算ができる。2
運動量保存則を様々な物理量の計算に利用できる。2
万有引力の法則から物体間にはたらく万有引力を求めることができる.2
万有引力による位置エネルギーに関する計算ができる。2
力のモーメントを求めることができる。2
角運動量を求めることができる。2

評価割合

試験小テスト合計
総合評価割合8020100
基礎的能力8020100
専門的能力000
分野横断的能力000