応用数学Ⅰ

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 応用数学Ⅰ
科目番号 0497 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 社会基盤工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「新版 微分積分Ⅱ」岡本和夫監修(実教出版)「新応用数学」高遠節夫ほか5名(大日本図書) 
担当教員 菅 仁志

到達目標

1.微分方程式の意味を理解して、基本的な微分方程式が解けるようになる。
2.確率の意味を理解して、いろいろな確率が求められる。
3.平均、分散、標準偏差の意味を理解し、それらの値を求められるようにする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1考えている現象等にあった微分方程式を自分でつくり、それを解いて現象を解析することができる。それぞれの微分方程式のタイプに応じた解法を用いて、微分方程式を解くことができる。微分方程式のタイプに応じた解法を用いて、微分方程式を解くことができない。
評価項目2一般の周期の周期関数のフーリエ級数展開を、基本的な積分公式を用いて計算できる。周期 の周期関数のフーリエ級数展開が、基本的な積分公式を用いて計算できる。周期 の周期関数のフーリエ級数展開を求めることができない。
評価項目3ベクトル関数の微分を用いて曲線の接線ベクトル・法線ベクトル等を求めることができる。基本的なベクトル関数の微分が計算できる。基本的なベクトル関数の微分が計算できない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE学習・教育到達目標 (B-1) 説明 閉じる
函館高専教育目標 B 説明 閉じる

教育方法等

概要:
広く工学に用いられている微分方程式、確率・統計について学び、他の専門科目や工学一般の基本的問題にその知識や計算技術が応用できるように能力を身につける 

授業の進め方・方法:
微分方程式や確率・統計は、3年生までに学んだいろいろな数学の知識を総合・応用しながら学んでいくことになるので、基礎数学や微分積分をはじめとしたこれまで学んだ数学の基礎知識がしっかり使いこなせることが望まれる。そのために、毎回の授業の予習・復習を継続することはもちろん、これまでの理解が不十分なところがあれば厭わず、低学年の教科書や問題集なども活用しながら自発的に取り組んでいくこと。


注意点:
さらに新たな知識の定着のためにも、補助教材として挙げた問題集などを活用しながら継続的に学習していくことが重要である。
JABEE教育到達目標:試験100%(B-1)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス(1h)
微分方程式の意味(コア)
与えられた条件から簡単な微分方程式がつくれる
2週 微分方程式の意味(コア) 与えられた条件から簡単な微分方程式がつくれる
3週 微分方程式の解 与えられた関数が微分方程式の一般解になっていることが証明できる
4週 微分方程式の解 初期条件を使って特殊解を求めることができる
5週 変数分離形(コア) 基本的な変数分離形の微分方程式を解くことができる
6週 変数分離形(コア) 基本的な変数分離形の微分方程式を解くことができる
7週 変数分離形(コア) 簡単な変数分離形の微分方程式を立てて、条件に合った解を求めることができる
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 1階線形微分方程式(コア) 基本的な1階線形微分方程式を解くことができる
10週 1階線形微分方程式(コア) 簡単な1階線形微分方程式を立てて、条件に合った解を求めることができる
11週 2階線形微分方程式 2つの関数の線形独立が証明できる
12週 2階線形微分方程式 2階線形微分方程式の一般解がつくれる
13週 定数係数2階斉次線形微分方程式(コア) 定数係数2階斉次線形微分方程式を解くことができる
14週 定数係数2階斉次線形微分方程式(コア) 定数係数2階斉次線形微分方程式を解くことができる
15週 前期期末試験
16週 試験答案返却・解答解説 間違った問題の正答を求めることができる
後期
3rdQ
1週 周期関数の性質 周期関数の性質が証明できる
2週 三角関数の性質 三角関数の積分の性質を確かめることができる
3週 周期2πの関数のフーリエ級数の公式 周期2πの関数のフーリエ級数の公式を確かめることができる
4週 周期2πの関数のフーリエ級数 周期2πの関数のフーリエ級数の計算ができる
5週 周期2πの関数のフーリエ級数 周期2πの関数のフーリエ級数の計算ができる
6週 フーリエ正弦展開と余弦展開 フーリエ正弦展開と余弦展開が計算できる
7週 フーリエ正弦展開と余弦展開 フーリエ正弦展開と余弦展開が計算できる
8週 後期中間試験
4thQ
9週 内積 空間のベクトルの内積が計算できる
10週 外積 空間のベクトルの外積が計算できる
11週 ベクトル関数の微分 ベクトル関数の微分ができる
12週 ベクトル関数の微分 接線ベクトルが求められる
13週 ベクトル関数の微分 単位接線ベクトルが求められる
14週 2変数ベクトル関数 2変数ベクトル関数の微分ができる
15週 学年末試験
16週 試験答案返却・解答解説 間違った問題の正答を求めることができる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学微分方程式の意味を理解し、簡単な変数分離形の微分方程式を解くことができる。2前1,前2,前3,前4
基本的な変数分離形の微分方程式を解くことができる。2前5,前6,前7
簡単な1階線形微分方程式を解くことができる。2前9,前10
定数係数2階斉次線形微分方程式を解くことができる。2前11,前12,前13,前14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ小テスト合計
総合評価割合58000042100
基礎的能力58000042100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000