環境地盤工学

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 2016
授業科目 環境地盤工学
科目番号 0569 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 社会基盤工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 地盤環境工学(共立出版)
担当教員 小玉 齊明

到達目標

1. 地盤の汚染と浄化について理解し、それらを説明できる。
2. 廃棄物の処分とリサイクルについて理解し、それらを説明できる。
3. 地盤災害とその対策について理解し、それらを説明できる。
4. 諸環境問題と地盤の関わりについて理解し、それらを説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1種々の要因による地盤の汚染と浄化について説明できる。種々の要因による地盤の汚染と浄化について理解できる。種々の要因による地盤の汚染と浄化について理解できない。
評価項目2廃棄物の処分とリサイクルについて説明できる。廃棄物の処分とリサイクルについて理解できる。廃棄物の処分とリサイクルについて理解できない。
評価項目3地盤災害とその対策について説明できる。地盤災害とその対策について理解できる。地盤災害とその対策について理解できない。
評価項目4諸々の環境問題と地盤環境の関係について説明できる。諸々の環境問題と地盤環境の関係について理解できる。諸々の環境問題と地盤環境の関係について理解できない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE学習・教育到達目標 (B-2) 説明 閉じる
函館高専教育目標 B 説明 閉じる

教育方法等

概要:
構造物を建設するためには、今や単に力学的な検討だけではなく、地球環境、地域環境、地盤汚染、建設廃棄物・建設発生土の処理を考慮することが当然となっている。本科目では、これらに関する基礎知識および地下空間の利用、地盤災害、諸環境問題など、地盤と環境との相互関係を理解し、説明できることを学習到達目標とする。
授業の進め方・方法:
土質工学(3年)・地盤工学(4年)で学習した力学的な知識を背景に、建設・開発に伴って地表面近傍の地盤にどのような変化・環境への負荷が生じるのか、様々な因果関係を理解する必要がある。また、これらに基づいて定められている諸々の規制や法令について、その目的や効果を正しく理解できるよう努める必要がある。
注意点:
授業内容を覚えるだけでなく、日ごろから自然科学・地球科学・防災等のニュースに関心を持って理解を深め、様々な現象を実例を交えながら説明できるように心がける必要がある。

※本講義で扱う内容はすべてコアである。

JABEE教育到達目標評価 定期試験80%(B-2:100%),課題20%(B-2:100%)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス・総論 学習到達目標、留意点、評価方法等を理解できる。
地盤と環境の関わりのあらましを理解できる。
2週 地盤汚染 地盤汚染に対する法制度と環境基準を説明できる。
3週 地盤汚染 地盤中の化学物質の挙動について理解できる。
4週 地盤汚染 地盤汚染の調査と汚染地の活用について説明できる。
5週 廃棄物の処分 廃棄物処理と処分について説明できる。
6週 廃棄物の処分 廃棄物処分場の構造について理解できる。
7週 廃棄物の処分 埋め立てと廃棄物地盤の安定化を説明できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 答案返却・解答解説
建設発生土と廃棄物の有効利用
間違った箇所を理解できる。
建設発生土と廃棄物処理の現状を説明できる。
10週 建設発生土と廃棄物の有効利用 リサイクル推進のための方策を理解できる。
11週 建設発生土と廃棄物の有効利用 廃棄物系地盤材料の有効利用について説明できる。
地下空間の利用について理解できる。
12週 地盤災害と対策 自然災害、地盤の液状化、斜面災害と、それらの対策を説明できる。
13週 地盤災害と対策 地盤沈下、地盤振動と、それらの対策を説明できる。
14週 諸環境と地盤環境 諸々の環境問題と地盤環境の関係を説明できる。
15週 期末試験
16週 答案返却・解答解説 間違った箇所を理解できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野地盤土の生成、基本的物理量、構造などについて、説明できる。4前1
土中水の分類を説明できる。4前7
ダルシーの法則を説明できる。4前3,前7
透水係数と透水試験について、説明できる。4前3,前4,前7
地盤改良について説明できる。4前4,前7,前12,前13
液状化について説明できる。4前12
斜面防災について理解している。4前12
斜面防災について説明できる。4前12
飽和砂の液状化メカニズムを説明できる。4前12
地盤改良工法や液状化対策工法について、説明できる。4前12
環境環境問題の歴史を理解している。3前2,前4,前14
地球温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨を理解している。3前14
熱帯林の減少、砂漠化・土壌劣化、野生性生物の種の減少、海洋汚染を理解している。3前14
物質循環を理解している。3前5,前6,前9,前10,前11,前14
環境と人の健康との関わりを説明できる。3前2,前6,前9,前10,前11,前14
過去に生じた公害の歴史とその内容(環境要因と疾病の関係)について、説明できる。3前2,前10,前14
汚泥処理・処分について、説明できる。3前5,前14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力0000000
専門的能力80000020100
分野横断的能力0000000