道路工学

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 道路工学
科目番号 0584 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 社会基盤工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 /「交通システム工学」(コロナ社)大橋健一ら共著
担当教員 山﨑 俊夫

到達目標

1.道路舗装を構成する各部分について,正確な名称,役割等を理解し,説明できる.
2.総合交通体系における交通結節機能において道路が果たす役割を理解し,説明できる.
3.道路計画に関する基本的な考え方と,交差点や駅前広場などの設計手法に関して理解し,説明できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1舗装各部の名称,役割に加え,材料等についても正確な知識を持ち,説明ができる.舗装各部の名称,役割を理解し,説明ができる.舗装各部の名称や役割について理解しておらず,説明できない.
評価項目2総合交通体系における道路網の役割を理解し説明できる.総合交通体系における道路網の役割を理解できる.総合交通体系における道路網の役割を理解できない.
評価項目3道路計画と設計手法に関して十分に理解し説明できる.道路計画と設計手法に関して理解できる.道路計画と設計手法に関して理解できない.

学科の到達目標項目との関係

函館高専教育目標 B 説明 閉じる
JABEE学習・教育到達目標 (B-2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
道路の舗装構造について,各部の役割と舗装材料について学習する.さらに,道路設計に関する基本的な知識について学習するとともに,総合交通体系における道路網の役割についても学習する.
授業の進め方・方法:
将来の実務に応用できることを目指して,道路の舗装構造と舗装材料に関する基本的な知識の習得にとどまらず,道路設計に関する基本的な知識について理解することを目標とする.さらに,総合交通体系の観点から鉄道・港湾・空港などの広域交通機関と道路網との関連性について理解を深めるための授業を行う.また,最近は維持管理のウェイトが増しており,重要な社会資本としての道路の役割も大きくなっているので,これら道路をはじめとする種々の社会資本の維持に関するニュースなどにも関心を持つことも重要である.
注意点:
JABEE教育到達目標評価:定期試験80%(B-2:100%),課題20%(B-2:100%).

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 道路工学のガイダンス,舗装の概要 授業の進め方,評価方法,舗装の概要について理解できる.
2週 道路舗装の歴史と路体の構造 現代の舗装構造に至るまでの歴史的な流れを理解でき,舗装を構成する各部分の名称,役割等を説明できる.
3週 道路土工,盛土・切土,土量配分 盛土、切土などについて各部分の名称を説明でき,土量変化率などの計算ができる.
4週 瀝青材料とアスファルト舗装 代表的な道路舗装であるアスファルト舗装と,その材料である瀝青材料について理解できる.
5週 道路構造令 道路計画並びに設計の基準である道路構造令について理解できる.
6週 道路の視距と線形 道路設計を行うために必要となる視距と線形について理解できる.
7週 交差点交通容量解析 交差点の交通容量の解析方法を理解し,レポートを作成できる.
8週 中間試験
2ndQ
9週 答案返却・解答解説(0.5h).
道路のトンネル構造
路床,路盤,表層,基層
間違った問題の正答を求めることができる.
道路トンネルの構造について理解できる.
10週 高規格幹線道路網 国が立案する高規格幹線道路網計画の意義と役割について理解できる.
11週 道路と港湾 広域物流における港湾の位置づけと臨港道路が果たす役割を理解できる.
12週 道路と空港 広域高速交通網における空港の意義とアクセス道路が果たす役割を理解できる.
13週 道路と街路樹 街路樹等が道路空間の環境形成に果たす役割が理解できる.
14週 駅前広場の計画と設計 駅前広場の計画・設計方法を理解し,レポートを作成できる.
15週 期末試験
16週 答案返却・解答解説 間違った問題の正答を求めることができる.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオ課題合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力0000000
専門的能力80200000100
分野横断的能力0000000