都市空間デザイン

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 都市空間デザイン
科目番号 0588 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 社会基盤工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 /適宜プリント配布
担当教員 山崎 俊夫

到達目標

1. 都市デザインを計画するための基礎的事項を理解している。
2. 都市デザインの高度化による都市整備手法を理解している。
3. 都市デザインの実現化方策について理解している。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1建築・都市の法規制に基づく多様な都市デザインの手法について理解している。建築・都市の法規制を理解している。都市デザインの手法を挙げることができる。建築・都市の法規制を理解していない。都市デザインの手法を挙げることができない。
評価項目2都市デザインの高度化がもたらす都市整備の効果について理解している。都市デザインの高度化手法を挙げることができる。都市デザインの高度化手法を挙げることができない。
評価項目3参加のデザインによる都市デザイン方策や多様な事業手法を理解している。都市デザインを実践するための方策を理解している。事業手法を挙げることができる。都市デザインを実践するための方策を理解していない。事業手法を挙げることができない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE学習・教育到達目標 (B-2) 説明 閉じる
函館高専教育目標 B 説明 閉じる

教育方法等

概要:
高齢社会,人口減少社会に突入した我が国においては、今後の都市のあり方には環境と調和し自然と共生できる新たな方向性が望まれている。こうした中、都市デザインはまちづくりの中心的な課題となっている。この科目では、都市デザインの理念、歴史、事例、手法などに関する広い知識を習得することにより、都市デザインを構想する高い企画力と批評性を持つ技術者を養うことを目指す。
授業の進め方・方法:
この科目は「都市計画」との関わりが深いとともに、建築・交通・観光・自然・情報など多様な分野に関連する知識が必要となる。講義において新たに身に付けた知識を実践的なものとするためには、多様な分野の知識を積極的に身に付けようとする前向きな姿勢が必要である。講義は板書を中心に行うが、教材は適宜プリントを配布するほか、極力ビジュアルな情報提供を心がける。
注意点:
JABEE教育到達目標評価:定期試験80%(B-2:100%),レポート20%(B-2:100%)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 都市デザインの系譜 都市デザインの歴史的背景や系統・潮流が理解できる。
2週 建築・都市空間の記述 建築や都市を記述するデザイン・コードが理解できる。
3週 まちづくり計画の基礎 建築基準法(集団規定)および都市計画法に基づくまちづくり計画の基礎が理解できる。
4週 交通と都市デザイン 交通手段と調和した豊かな都市環境をデザインする方法が理解できる。
5週 観光と都市デザイン 都市観光の成立条件ならびに都市デザインとして展開可能性が理解できる。
6週 商店街の再生と都市デザイン 衰退した商店街を再生する都市デザインの方法と試みが理解できる。
7週 都市の空間演出装置と都市デザイン 都市の空間演出装置の重要性とあり方が理解できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 都市デザインと情報処理 高度な情報処理システムによる都市デザインの方法が理解できる。
10週 建築・都市とユニバーサルデザイン 都市再生における都市デザインの果たす役割が理解できる。
11週 コンパクトシティと都市デザイン 持続可能でコンパクトな都市の在り方を理解し,日本型コンパクトシティのあり方が理解できる。
12週 参加のまちづくりと都市デザイン 市民参加と協働による都市デザインの方法を理解できる。
13週 街並み調査による課題抽出 街並み調査を行い,問題点と課題を取りまとめることができる。
14週 都市デザイン提案ポスターセッション 課題解決のためのデザイン表現をポスター形式で作成し,ポスターセッションで発表できる。
15週 期末試験
16週 試験答案返却・解答解説 試験問題の解説を通じて正しい解答を理解できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野計画都市の持続可能性について理解している。2
近代都市の特徴と課題について理解している。2
都市計画法と都市計画関連法の概要について、説明できる。2
都市計画制限と開発許可について理解している。2
都市計画区域の区域区分と用途地域について理解している。2
特別な地区・区域の設定について理解している。2
用途地域の建築規制(建蔽率・容積率・用途規制)について理解している。2
緑化と環境整備(緑の基本計画)について、説明できる。2
公園緑地の種類と役割について理解している。2
土地区画整理事業を説明できる。2
市街地開発・再開発事業を説明できる。2
都市計画道路の計画と整備について理解している。2

評価割合

試験レポート成果品実技態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合602020000100
基礎的能力0000000
専門的能力602020000100
分野横断的能力0000000