都市計画

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 都市計画
科目番号 0589 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 社会基盤工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 都市計画(四訂版),新谷洋二・高橋洋二・岸井隆幸共著,コロナ社
担当教員 佐々木 恵一

到達目標

1. 都市の各計画の歴史を理解し,今後の土地利用・交通・防災の各計画を立案する方法を説明できる.
2. 都市整備の手法について理解している.
3. 都市計画の変遷を理解し,近代都市計画(西欧と日本)について理解している.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1都市計画の手法の目的を説明できる.都市計画の手法を説明できる.都市計画の手法を説明できない.
評価項目2市街地整備事業の目的を説明できる.市街地整備事業を説明できる.市街地整備事業を説明できない.
評価項目3日本と諸外国の都市計画の変遷を歴史背景から説明できる.日本と諸外国の都市計画を説明できる.日本と諸外国の都市計画を説明できない.

学科の到達目標項目との関係

JABEE学習・教育到達目標 (B-2) 説明 閉じる
函館高専教育目標 B 説明 閉じる

教育方法等

概要:
都市は様々な活動が集積し形成されている.その中で我々が見えているものは経済発展や人口動態など数値で見えるものである.しかし,それらの計画に携わる際,法規や計画手法は数多く存在し,それらを総合的に考えて行わなければならない.本講義では,都市計画に関する技術を理解するための基礎知識を身に付け,関係する問題が解けることを到達レベルとする.また計画手法においては海外での事例などが多くあることから,多様な歴史背景や文化的価値を理解し,我々の社会との比較を通じて都市のあり方を考えることを目標にする.
授業の進め方・方法:
都市計画に関する基礎的な用語や項目は多く,また関係する法規も多くある.それらは身近な場面でよく出てくるものであり,特に新聞などで目にすることが多いため,興味深く観察してほしい.
注意点:
なお,この科目は計算などを行わないが,法規の名称や施策の背景などを理解しなければならず,試験は記述形式が多くなる.そのため,日頃から復習を行い,準備を進めること.
さらに,試験で合格点を得るためには日頃から自学自習を行わなければならないため,その評価も定期試験で確認する.

JABEE教育到達目標評価: 試験100% (B-2: 100%)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 都市および都市計画とは ガイダンス.都市とは何か,その概念について理解するとともに,都市計画の対象について理解できる.
2週 都市計画の立案 都市計画法,建築基準法など関連する法律について,その目的,内容の基礎がわかる.
3週 都市計画の立案 マスタープランについてその意味や内容等を理解できる.
4週 土地利用計画Ⅰ 土地利用計画の実際と課題,用途地域等の意味,範囲について理解できる.
5週 世界の都市の歴史概論 歴史的な観点から都市の発生と発展の経緯を理解できる.
6週 日本の都市計画 日本の都市および都市計画の歴史,経緯を理解できる.
7週 都市計画の調査 都市計画に必要な種々の調査について,その種類・内容等を理解できる.
8週 後期中間試験
4thQ
9週 土地利用計画Ⅱ 土地利用に関する規制と誘導について理解できる.
10週 都市の課題 スプロール,ドーナツ化現象等の都市の課題について理解できる.
11週 市街地整備計画 土地区画整理事業,再開発事業,換地・減歩等について理解し説明できる.
12週 公園・緑地計画 公園・緑地の種類と計画について理解できる.
13週 防災・環境に関する計画 都市防災・都市環境の考え方を理解できる.
14週 諸外国の都市計画概論 主要各国における都市計画について日本との違い等を理解できる.
15週 学年末試験
16週 答案返却 間違った問題の正答を求めることができる.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000