環境地盤工学

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 環境地盤工学
科目番号 0636 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 社会基盤工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 地盤環境工学(共立出版)
担当教員 小玉 齊明

到達目標

1. 地盤の汚染と浄化について理解し、それらを説明できる。
2. 廃棄物の処分とリサイクルについて理解し、それらを説明できる。
3. 地盤災害とその対策について理解し、それらを説明できる。
4. 諸環境問題と地盤の関わりについて理解し、それらを説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1種々の要因による地盤の汚染と浄化について説明できる。種々の要因による地盤の汚染と浄化について理解できる。種々の要因による地盤の汚染と浄化について理解できない。
評価項目2廃棄物の処分とリサイクルについて説明できる。廃棄物の処分とリサイクルについて理解できる。廃棄物の処分とリサイクルについて理解できない。
評価項目3地盤災害とその対策について説明できる。地盤災害とその対策について理解できる。地盤災害とその対策について理解できない。
評価項目4諸々の環境問題と地盤環境の関係について説明できる。諸々の環境問題と地盤環境の関係について理解できる。諸々の環境問題と地盤環境の関係について理解できない。

学科の到達目標項目との関係

函館高専教育目標 B 説明 閉じる
JABEE学習・教育到達目標 (B-2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
構造物を建設するためには、今や単に力学的な検討だけではなく、地球環境、地域環境、地盤汚染、建設廃棄物・建設発生土の処理を考慮することが当然となっている。本科目では、これらに関する基礎知識および地下空間の利用、地盤災害、諸環境問題など、地盤と環境との相互関係を理解し、説明できることを学習到達目標とする。
授業の進め方・方法:
土質工学(3年)・地盤工学(4年)で学習した力学的な知識を背景に、建設・開発に伴って地表面近傍の地盤にどのような変化・環境への負荷が生じるのか、様々な因果関係を理解する必要がある。また、これらに基づいて定められている諸々の規制や法令について、その目的や効果を正しく理解できるよう努める必要がある。
注意点:
授業内容を覚えるだけでなく、日ごろから自然科学・地球科学・防災等のニュースに関心を持って理解を深め、様々な現象を実例を交えながら説明できるように心がける必要がある。

※本講義で扱う内容はすべてコアである。

JABEE教育到達目標評価 定期試験70%(B-2:100%),課題20%(B-2:100%)、発表10%(B-2:100%)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス・総論 学習到達目標、留意点、評価方法等を理解できる。
地盤と環境の関わりのあらましを理解できる。
2週 地盤汚染 地盤汚染に対する法制度と環境基準を説明できる。
3週 地盤汚染 地盤中の化学物質の移動について理解できる。地盤汚染の調査方法・除去方法を理解できる。
4週 地盤汚染 地盤汚染の歴史、法制度、調査方法を説明できる。
5週 廃棄物の処分 廃棄物処理の流れと処分について理解できる。
廃棄物処分場の構造を理解できる。
6週 廃棄物の処分 廃棄物処分場の遮水構造を理解できる。
7週 廃棄物の処分 廃棄物地盤の特性と安定化を説明できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 答案返却・解答解説
建設発生土と廃棄物の有効利用
間違った箇所を理解できる。
建設発生土と廃棄物処理の現状を説明できる。
10週 建設発生土と廃棄物の有効利用 建設廃棄物と廃棄物地盤材料について理解できる。
11週 地下空間の保全と利用 地下空間の特徴を理解し、利用事例を知る。
12週 地盤災害と対策 自然災害の傾向を理解し、それらの対策を説明できる。
13週 地盤災害と対策 斜面災害、地盤沈下の傾向を理解し、それらの対策を説明できる。
14週 地盤災害と対策 諸々の環境問題と地盤環境の関係を説明できる。
15週 期末試験
16週 答案返却・解答解説 間違った箇所を理解できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題発表合計
総合評価割合702010100
専門的能力702010100