景観工学

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 景観工学
科目番号 0641 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 社会基盤工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 山﨑 俊夫

到達目標

1. 空間認識の仕組みを理解し、景観に対する考え方に個人差がある理由を説明できる。
2. 景観計画の基礎知識を有し,街並み景観の現状と景観整備の手法について理解できる。
3. グループ討議を通じて景観デザインを立案し、プレゼンテーションすることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1空間認識の仕組みを理解し、景観に対する考え方に個人差がある理由を説明できる。空間認識の仕組みを理解し、景観に対する考え方に個人差があることが理解できる。空間認識の仕組みを理解し、景観に対する考え方に個人差があることが理解できない。
評価項目2景観計画の基礎知識を有し,街並み景観の現状と景観整備の手法について理解できる。街並み景観の現状と景観整備の手法について理解できる。街並み景観の現状と景観整備の手法について理解できない。
評価項目3グループ討議を通じて独自の景観デザインを立案し、プレゼンテーションできる。景観デザインを立案し、プレゼンテーションすることができる。景観デザインを立案し、プレゼンテーションすることができない。

学科の到達目標項目との関係

函館高専教育目標 B 説明 閉じる
JABEE学習・教育到達目標 (B-2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この授業では、計画学・デザインなどの分野の知識と関連させながら、景観に関する基本的な考え方と景観計画に必要な基礎知識を学びとり、工学技術者の実用的な知識として身につけることを目標にする。さらに、基本的な景観デザイン表現を行いプレゼンテーションができることを目標にする。
授業の進め方・方法:
われわれが生きるこの社会の景観整備や景観形成においては、多くの分野の技術者、研究者の協同作業が必要とされるが、その中でも土木技術者の役割は特に大きいものがある。その意味で技術者として自信と責任を持って事業を行うだけの景観に関する知識を身につけることが重要である。できるだけ具体的な実例を取り上げ、これを視覚情報により提供する形式で授業を進める。グループワークを通じて自分の考えを具体的に表現し、プレゼンテーションする試みを行う。常に社会問題に関心を持ち、自分の意見を明瞭な言葉で話し、自分の考えを何らかの具体的な形式で表現できることが望ましい。定期試験60%の内訳は、中間試験40%、期末試験20%である。
注意点:
JABEE教育到達目標評価 定期試験60%(B-2:100%),口頭発表10%(B-2:100%),レポート10%(B-2:100%),課題20%(B-2:100%)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 景観の認知 認知科学の内容と役割を理解できる。
2週 視知覚と眺めの形成 視知覚の流れを知り特徴とその意味を把握できる。
3週 景観計画の工学的基礎 景観計画の基礎的事項とその役割について理解できる。
4週 眺望点と眺望景観 眺望点とそこから見た各種の眺望の違いについて説明できる。
5週 景観形成と都市計画 景観形成に関する都市計画の基礎的事項とその役割について理解できる。
6週 景観形成基準とデザインガイドライン デザインガイドラインによる景観形成基準について理解できる。
7週 景観形成の新たな視点と景観法 景観に対する国民的な視点の変化と景観法が果たす役割を理解できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 景観計画の基礎調査 都市や街並みの基礎的な調査方法を理解できる。
10週 景観の予測と評価 景観の予測方法を理解し、説明できる。
11週 景観の予測と評価 景観の評価方法を理解し、説明できる。
12週 街並み調査による課題抽出 現地状況を理解して街並み景観の問題点を説明できる。
13週 街並み景観ワークショップ グループ討議の中で解決策を景観デザインとしてまとめることができる。
14週 景観デザインプレゼンテーション 景観模型等のプレゼンテーション資料を作成し,問題点の解決策をプレゼンテーションすることができる。
15週 期末試験
16週 試験答案返却・解答解説/景観デザイン表現のプレゼンテーション 試験問題の解説を通じて正しい解答を理解できる。
景観デザインを説明しプレゼンテーションできる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野計画風景、景観と景観要素について、説明できる。4

評価割合

試験発表レポート課題合計
総合評価割合60101020100
基礎的能力00000
専門的能力60101020100
分野横断的能力00000